芸備線等の輸送密度が上がる
29日、JR西日本の2022年度の輸送密度が発表されました。
新型コロナによる行動制限が緩和され、徐々に戻りつつある状況であるため、全体的に見て、輸送密度は上がっています。長距離の移動もしづらくなくなっているので、新幹線などの輸送密度も大きく上がっています。
そんな中、ローカル線の輸送密度はどうなったのでしょうか? 一時は一桁にもなったことのある芸備線ですが、こちらも数字は良くなっています。備中神代-東城間は80人(2021年度、以下同じ)から89人(2022年度、以下同じ)に、東城-備後落合間は13人から20人に、備後落合-備後庄原間は66人から75人に、備後庄原-三次間は312人から327人に増えています。周辺の線区も、木次線宍道-出雲横田間は220人から237人に、出雲横田-備後落合間は35人から54人に、福塩線府中-塩町間は144人から160人に増えています。廃止が正式決定する前に乗っておきたいという鉄道ファンのおかげでしょうか?
もっとも、輸送密度が増えても、到底鉄道で運営できる数字ではありません。芸備線の中で鉄道が本来の役割を果たしているのは下深川-広島間ぐらいで(それでも赤字です)、広島県などによる高速化投資や金銭負担は必要ですが、三次や備後庄原まで鉄道が残れば御の字というところが正直なところでしょう。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/pdf/data2023_08.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230929_00_press_ysomitsudo.pdf)
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