北陸新幹線、2024年度も新規着工なし
北陸新幹線金沢-敦賀間が開業すると、残る区間は敦賀-新大阪間のみ。ここが完成すると、単に東京との間が便利な新幹線から、東にも西にも便利な新幹線になります。
この未着工区間の早期着工及び開業が待たれるところですが、なかなか着工できません。元々は2023年度初めに着工する予定でしたが、さらに着工時期が延びることになりました。2024年度には着工せず、2025年度以降となります。着工の前提となる環境影響評価に時間がかかり、トンネル掘削によって生じる残土の取り扱いや、新大阪付近の地質調査をしないといけないからです。
このままではいけないでしょう。北陸新幹線は東海道新幹線のバイパスになり得ます。地震みたいな大災害でなくても、1か月ぐらい前の静岡での大雨クラスでも効果を発揮します。リニア中央新幹線もバイパスの候補になり得ますが、東京から大阪までこれからつくらないといけません。それに比べれば、敦賀と新大阪だけで良い北陸新幹線のほうが安上がりです。北陸新幹線は現在決まっている小浜、京都を経由するルートでそのまま完成するのがベストでしょうが、うまくいかないのなら北陸と新大阪を直通できるのならば(北陸新幹線敦賀開業時のダイヤを考えると、東京や信州と関西を結ぶ需要は少ないと見ているのでしょう)、ほかのルートでも構いません。国、沿線府県、JRさえ納得でき、場合によっては必要な補償を出すことができたら、それで構いません。必要なのは、東京と大阪を結ぶ北陸新幹線を全線開通させることなのです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20230824-OYO1T50030/)
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