西九州新幹線開業後の長崎線の輸送密度
西九州新幹線が開業してまもなく1年。どれぐらい使われているのでしょうか? JR九州から2022年度の輸送密度が発表されましたので、西九州新幹線や長崎線などに絞ってみていきたいと思います。
西九州新幹線は2022年9月23日に開業したので、半年間のみの実績です。輸送密度は5882人でした。それでは、周辺の在来線はどうでしょう。新幹線開業後も同じように在来線の特急に乗る長崎線の鳥栖-佐賀間は24046人(2021年度は18594人)、佐賀-江北(旧:肥前山口)間は15478人(2021年度は11571人)です。新型コロナウイルスの影響はありますが、徐々に元の状態に戻りつつあったのが2022年度です。
それでは、新幹線開業によって特急が消えた区間はどうでしょうか? 江北(旧:肥前山口)-諫早間は3078人(2021年度は3861人)です。先ほども書きましたが、新幹線開業は2022年9月23日なので、新幹線開業の影響は半分だけです。2023年度の数字がどうなるかが注目されます。また、区間も肥前鹿島で分割して、ローカル輸送が一番少ない肥前鹿島-諫早間がどうなったかが注目したい事項です。長崎近郊の諫早-長崎間は11128人(2021年度は11332人)と微減になりました。「かもめ」利用客が新幹線に移ったため減ったのでしょう。喜々津-浦上間は3921人(2021年度は3597人)でした。
ほかの路線も見ていきましょう。佐世保線は5582人(2021年度は3597人)と増えました。これまではいなかった長崎への客が、西九州新幹線開業によって江北(旧:肥前山口)-武雄温泉間に乗るようになったので、数字が良くなったのでしょう。大村線は4007人(2021年度は3655人)でした。
(参考:長崎新聞ホームページ https://nordot.app/1072341050371752917?c=174761113988793844)
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