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タイヤ摩耗による粉塵、ヨーロッパで規制へ

 道路で車が走ると、タイヤは摩耗します。どこに消えるのかと言えば、粉塵となってしまいます。イギリスの大学のインペリアル・カレッジ・ロンドンが2月に発表した報告書によれば、タイヤの摩耗による粉塵は世界全体で年間約600万トンになると推計されています。粉塵の大きさは目に見える大きさのものからナノレベルの粒子まで様々です。大きさによって、大気中に漂ったり、道路から川や海に流れ出したりします。ただ、健康や環境にどのような影響をもたらすか、今のところ十分には分かっていません。

 そこでEU=ヨーロッパ連合のヨーロッパ委員会は2022年11月、タイヤの摩耗について新たに規制する方針を打ち出しました。その規制をつくるため、2024年中にタイヤの摩耗の測定方法などを検討します。

 タイヤの摩耗の問題は、ガソリン車からEVに変えても解決できるわけではありません。むしろEVは大きなバッテリーがあるため車体が重く、ガソリン車に比べて粉塵の量が2割ほど増えます。結局、タイヤから出る粉塵の量を減らすには、車の利用を抑えないといけないでしょう。しかし、無理にローカル線を使う必要はありません。新幹線や大都市圏の通勤電車のように使える鉄道だけで構いません。そういう路線で鉄道を使う割合を増やすことが必要なのでしょう。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230811/k10014160301000.html)

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