広電の新しい乗車券サービスは「MOBIRY DAYS」
広島には、県内の路面電車、バス、フェリーなどで使うことのできる「PASPY」というICカードがあります。しかし、以前にも書いたとおり、2025年3月までに利用が終了します。
「PASPY」がなくなったら、どうやって路面電車に乗るのでしょうか? スマホに表示されたQRコードや新たなICカードを認証媒体とするABT方式による新しい乗車券サービスが用意されています。この新しい乗車券サービスについて、名前が決まりました。
その名前は「MOBIRY DAYS」ですが、どうやって使うのでしょうか? まず、スマホやパソコンで会員登録をします。会員登録をするときにはクレジットカードか銀行口座の登録が必要です(スマホ、パソコン、クレジットカード、銀行口座がなくても、MOBIRY DAYS取扱窓口で登録をすることができます)。実際に路面電車やバスを利用するときには、スマホにQRコードを表示させ、それを読取機にかざします。スマホがない人には、新たな専用ICカードを発行します。これまで定期券を買うときは窓口に行かないといけませんでしたが、これからはスマホや会員WEBサイトで買うことができます。オートチャージ機能の設定もできます。割引は基本的に今の「PASPY」の機能を引き継ぎますが、金額式定期券、特定日割引、バスの全扉乗降など、新しいサービスの導入を検討します。「MOBIRY DAYS」のサービス開始時期は2024年9月の予定です。
広島に住んでいる人は「MOBIRY DAYS」を使えば良いでしょうが、たまにしか広島に行かないビジネス客や観光客はどうすればよいでしょうか? こういう人たちは、今まで通り「ICOCA」などの交通系ICカードを利用することができるようです。交通系ICカード用の読取機も用意され、それを使えばよいのです。ところで、広電等が「PASPY」を止めるのは、7~8年ごとに行われるシステムの更新にお金がかかるため。40億円ほどかかります。ところが新しいシステムでは、クライドで運賃を計算するため読取機1台当たりの価格が安くなります。交通系ICカードに対応する読取機を別途置いても、コスト負担が軽くなるようです。
(参考:広島電鉄ホームページ https://www.hiroden.co.jp/topics/2023/pdf/1023-newticketingsystem/newticketingsystem.pdf、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20231023/4000023975.html)
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