中国地方のローカル線に乗る2023(2)
総社で井原鉄道に乗り換え。12:45発の井原行きに乗る。次の清音まではJRと全く同じ線路を走る。しかし、井原鉄道に乗ったら井原鉄道の切符が必要で、「秋の乗り放題パス」は使えない。清音までは人の流れと合っていないのでガラガラだったが、清音で岡山方面からの乗り換え客が乗ってきた。特別支援学校の児童が乗っていた一部の区間を除いて、十数人といったところか? 井原鉄道は平成になってできた新しい鉄道なので、原則として高架(意外とトンネルが多かった)で踏切はない。車にとってはありがたいが、困るのは駅の利用者。駅が高いところにあり、階段での乗り降りがいるのだ。全くバリアフリーになっていない。しかし、エレベータをつけるほどの利用者はいない。歩くことができない人は車で運んでもらったほうが楽だろうが、現状だと歩く体力がある人しか使えない。
総社発は井原止まりなので、井原で乗り換え。井原鉄道は大体1時間に1本程度はあるが、車庫が井原のひとつ隣の早雲の里荏原にあるので、井原や早雲の里荏原発着のものも結構ある。有人駅のため運賃は駅で精算とのことだったので、駅の窓口で総社から神辺までの運賃を払う。次の列車は約30分後。列車が来るまで駅の売店などを見る。次の列車(井原13:53発)も1両だったが、こちらは水戸岡氏デザインの車両。乗っているのは井原までと同じく十数人。
神辺で福塩線に乗り換え。神辺14:27発の府中行きに乗る。105系の2両編成。105系は和歌山線などでよく見かけたが、あちらは103系改造の4扉車で、3扉のオリジナルはあまり乗ったことはない。福塩線のはオリジナルだ。神辺で小学生の団体が降りて満員状態ではなくなったが、それでもロングシートは大体埋まっている。福塩線は元私鉄のため駅が短い間隔である。駅もコンパクトで、交換できないホーム1本の駅なら、駅の外にすぐに出ることができる。こういう駅のほうがはるかにバリアフリーだ。駅前には自転車置き場があり、駅からの移動手段は自転車。各駅で降りていき、かなり減った状態で府中に到着。
府中から先は非電化のため、乗り換えが必要。府中15:00発はキハ120の1両編成。キハ120の1両編成は利用者の極めて少ない路線の証と言える。福塩線の府中以北もそのひとつで、昼間に走る臨時列車(学校のカリキュラムの都合で走るかどうか決まるらしい)を除いては、1日5往復しかない。乗った日(10月13日)は臨時列車の走る日だったが、それがなければ7時の次が15時だ。
十数人の客を乗せて府中を出発。今までの都市近郊から景色が変わる。利用者の少ない路線らしく草刈りも充分にやっていないようで、時々時速25キロ制限にかかり、枝にぶつかりながら進む。全くの鉄道が役目を終えたローカル線だ。話が変わるのは、三次にかなり近くなった、吉舎。ここで高校生が30人ほど乗ってくる。芸備線と合流する塩町ではさらに多く、40人以上の高校生が乗ってくる。下校ラッシュのようだ。今のところは具体的な廃止の動きはないが、バスになってもここのフォローは必要だろう。
今日の宿は三次。芸備線のすぐそばだ。廃止された三江線の跡はすぐ真下か? ホテルには食事処もあったので、そこで晩にした。(続く)
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