« 阪急、座席指定サービス対応の車両を導入 | Main | 関西線に211系復活 »

北海道新幹線の札幌延伸時期、延期へ

 「北海道には飛行機でしか行くことができない」という常識を変え、JR北海道の経営状態を改善するかもしれない北海道新幹線の札幌延伸。延伸は2031年春ごろの予定でしたが、これが延びるようになるようです。

 以前にも記事にしたように、北海道新幹線の工事は遅れていました。トンネル掘削中に巨岩が見つかって工事が中断し、地質が悪いところで追加工事を行ったことから、工事が最長4年遅れています。2024年からは建設業界の残業規制が強化され、残業を連発して遅れを取り戻すという手法も使えなくなります。

 このように2031年春の開業は元々難しかったのですが、2030年に札幌で冬季オリンピックを開く話がありましたから、何とかしてオリンピックの前に新幹線開業をさせたかったところでした。ところが、その肝心のオリンピックについて、札幌市は2030年の招致を見送ることにしました。工事のピッチを上げて間に合わせる必要がなくなったのです。そこで北海道新幹線についても開業時期の延期を表立って検討することができるようになったのです。新たな開業時期は国交省やJR北海道がこれから決めていきます。
(参考:Yahoo!ホームページ https://news.yahoo.co.jp/articles/63d528196188c2317e654824bfd56ccc5df51a08)

| |

« 阪急、座席指定サービス対応の車両を導入 | Main | 関西線に211系復活 »

鉄道」カテゴリの記事

整備新幹線」カテゴリの記事

Comments

2030年のオリンピック開催は見送られました。

オリンピックは一過性のイベントですが旅客輸送のための公共交通、および物流はその後も続くものであり、わが国の国力・国富にも関わります。

最近新函館北斗~長万部の方向性が決まりましたが正直今頃なのかとも思いました。

もう新幹線の建設は佳境に入っています。それを前提としてオリンピックが開催されなかった場合のプランも考え、進めておくべき時期に来ていると思います。国、道、沿線自治体、JR北海道、JR貨物はきちんと問題に向き合って欲しいです。

Posted by: つばさ | 2023.10.09 09:45 AM

 つばささん、こんにちは。

* もう新幹線の建設は佳境に入っています。それを前提として

 オリンピックがあってもなくても、北海道新幹線はつくらなければならないものです。「オリンピックまでに開業させなければならない」という制約が外れただけです。

 並行在来線の扱いを含め(旅客営業は無理でも、貨物線としては当面の間国策で維持する必要があります)、関係者で協議をする必要があります。

Posted by: たべちゃん | 2023.10.09 11:36 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 阪急、座席指定サービス対応の車両を導入 | Main | 関西線に211系復活 »