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関西線に211系復活

 315系に置き換えられて引退する予定だった211系。その211系ですが、関西線で一時的に復活しています。

 なぜ復活したかと言えば、沿線開発が進み、並行して走る近鉄から利用者が移っているため。関西線は国鉄末期まで非電化だったため、使う人は少なかったのですが、電化以降、関西線は使える路線になり、利用者は増えています。近年でも、八田や蟹江などで宅地開発が進んでいます。4月から7月までの利用者数は前年同期に比べて15%増えています。この数字は、新型コロナウイルスが始まる前の2018年度に比べて2%増えた数字となっています。ほかの名古屋近郊路線では、2018年度に比べて10%ほど減っていますので、関西線が好調であることが伺えます。

 もうひとつの原因は、近鉄の値上げ。近鉄は4月に値上げしました。名古屋からの運賃で比較したところ、八田は210円から240円になりました。弥富は360円から430円になりました。桑名は450円から530円になりました。JRの運賃はそれぞれ190円、330円、350円ですので、JRとの価格差が広がっています。名古屋-桑名間で1か月の通勤定期で比較すると、JRは10170円ですが、近鉄は20000円です。ほぼ倍です。いくら近鉄のほうが本数が多くても、これではJRに流れる人が出てくるのは当然と言えるでしょう。会社もJRでしか定期代を払わないと言うでしょう。

 転換クロスシートの313系だとその構造上、座れなかった客はドア付近に集まってしまいます。新型の315系はロングシートなので、その危険性は若干減ります。そこで315系の投入が進むまでの間、具体的にはこの冬まで、ロングシートの211系を使うことにしました。朝夕のラッシュ時に使います。
(参考:中日新聞9月29日朝刊 12版)

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