貨物線を走る「ホームライナー」に乗る
複線のはずの東海道線の名古屋-尾張一宮間には並行して貨物線があります。基本的には貨物線を走る旅客列車はありませんが(昔、ここを走る臨時列車が設定されたときに乗りにいったことがあります)、朝の「ホームライナー」はその貨物線を通ります。平日の朝でないと乗ることができないレアな線路ですが、11月10日に休みを取って乗ることにしました。
その日はほかにも行くところがあったので、切符は「名古屋おでかけきっぷ」にする。名古屋近郊が一日乗り放題で、なぜかJR西日本がネット販売している。その買いかたは難しい。いったん「エクスプレス予約」のホームページに行き、そこから「J-WEST CARD」のIDでログインし、そこで出てきた画面から「EX旅先予約」に入る。そこでエリアを「東海」と指定すると、下のほうに「飛騨エリアフリーきっぷ」等とともに「名古屋おでかけきっぷ」が出てくる。さらにクリックし、人数と利用日を入力して、ようやく買うことができる(受け取りは駅で行う)。観光地やホテルのチケットと同じような扱いのようだが、ここまでの手間をかけて買うことのできる人はどれぐらいいるのだろうか? 大体名古屋のフリー切符なのにJR西日本のホームページでしか売っていないのもわからない。そもそも、同じJRなのに、ネット販売の方法が会社によって異なるのもおかしいのだが。
話を元に戻す。東海道線で尾張一宮に行き、駅の券売機で「ホームライナー」の切符を買う。乗車整理券には座席の指定はなく、空席に座ればよい。尾張一宮8:22発の「ホームライナー大垣4号」は681系の6両編成。ガラガラのグリーン車を除いて、半分程度の乗り具合。窓側は埋まっているが、通路側は空いている。空席を見つけて座る。「ホームライナー大垣4号」は尾張一宮と名古屋の間を16分かけて走る。昼間の快速より明らかに遅いが、それでも貨物線を走ることで、途中で先行する普通列車を追い越す。尾張一宮と稲沢との間で貨物線に入り、清洲で追い越す。東海道線は尾張一宮を出ると名古屋まで追い越しの設備はないが、貨物線を使うことで複々線みたいな使いかたをしているのだ。
貨物線は名古屋まで並行しているが、名古屋では4番線に到着するため、清洲と枇杷島の間で旅客線に戻る。「ホームライナー大垣4号」は名古屋で通勤客を降ろし、たった12分後には「しらさぎ3号」として、金沢に向かう。本来の仕事はこれからなのだ。
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