JR東海、水素エンジンの車両を開発へ
非電化区間では、主にディーゼルカーが走っています。ディーゼルカーは軽油を燃料としていて、走ると二酸化炭素を出します。
東海道新幹線が目立つJR東海にも、そのような非電化区間があります。高山線や紀勢線が代表格です。電化すれば二酸化炭素の発生量は減りますが、需要が少ない区間がほとんどなので電化に伴うコストを回収するのは難しいです。鉄道が過大設備でバスで十分だというわけでもなく、このまま非電化で残り続けると考えるのが妥当です。
そこでJR東海はこのような非電化区間で二酸化炭素排出量を減らそうと、水素エンジンを使った鉄道車両を開発することにしました。水素エンジンの車両は、水素を燃料としています。水素を燃やしても水ができるだけで、走行時の二酸化炭素排出量はほぼゼロになるようです。水素を燃料電池にする車両はすでに開発を進めているところがありますが、JR東海のは燃料電池ではなく、エンジンです。水素エンジンの鉄道車両は、世界でも初めてのことのようです。
JR東海が開発を進めていく車両は、水素エンジンと蓄電池のハイブリッド。2024年度から愛知県の研究施設で模擬車両をつくり、走行試験を行います。また、水素と酸素の化学反応で電気をつくる、燃料電池車両の開発も進めます。燃料電池はすでに燃料電池車を販売しているトヨタから調達するようです。
(参考:読売新聞11月17日朝刊 首都圏13版)
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Comments
水素は爆発しやすく扱いが難しいところがあります。また車両のみでなく燃料充填のための設備も必要ですしそもそも水素を創るためにはそれなりの二酸化炭素の排出か大量の電力が必要となります。
実現のハードルが高そうにも見えます。
Posted by: プリズム | 2023.11.29 05:29 PM
プリズムさん、おはようございます。
* 実現のハードルが高そうにも見えます。
確かにすぐに実用化できるわけではありませんが、考えられる技術を試してみることは必要でしょう。
使えたらいいですし、使えなかったら諦めるだけです。
Posted by: たべちゃん | 2023.12.01 06:45 AM