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JR北海道の2024年3月ダイヤ改正に関する続報(1)

 以前の記事で書きましたが、JR北海道は2024年3月にダイヤ改正を行います。その概要について、JR北海道から発表がありました。まずは特急から。

 特急は、全車指定席化を推し進めます。全車指定席になるのは、「北斗」、「すずらん」、「おおぞら」、「とかち」の4つ。また、旭川方面の特急には自由席は残りますが、「カムイ」と「ライラック」は指定席を増やします。「カムイ」は指定席が1両から3両に増え、「ライラック」は指定席が1.5両もしくは2.5両から3.5両になります。自由席はともに2両だけになります。

 なぜ全車指定席にするのでしょうか? JR北海道によれば、指定席を増やすことにより着席機会が増え、乗車前に早くからホームに並ぶ必要はありません。始発駅やそれに近いところの人だけが座ることができるという不公平感は解消され、指定席だと検札がないことからゆっくりと車内で過ごすことができるというメリットがあります。なお、乗る列車が決まっていないときは、指定席と同額の「座席未指定券」を発売します。座席の指定を受けなくても、空席を利用することができます。乗る列車が決まれば、追加料金無しで座席の指定を受けることができます。

 割引切符も変わります。現在発売している「乗車券往復割引きっぷ」や「北斗オプション特急券」、「すずらんオプション特急券」の発売を終了し、「えきねっと」限定の割引切符に統一します。値段は予測乗車率や購入のタイミングに応じて、列車ごとに発売価格や割引切符での提供席数を変動させます。イールドマネジメントシステムです。例えば、札幌市内-函館間の場合、通常9440円のところ、乗車日当日の1:50まで買うことができる「えきねっとトクだ値」だと8010~8490円、乗車日13日前の1:50まで買うことのできる「お先にトクだ値」だと6590~7540円です。JRの切符は複雑な路線網が逆に災いして、「みどりの窓口」で買いがちですが、この改訂で、駅で発売する割引切符はなくなります。駅に行けば駅員が切符を売ってくれますが、年がら年中高い切符、安い割引切符が欲しいのならインターネットでの販売という航空機では当たり前のことになります。

 通勤や通学で特急を利用する人がいます。JR北海道では「かよエール」という特急に乗ることができる定期券がありますが、2024年春から全車指定席となるものについては、乗車日3日前から追加料金無しで座席の指定ができるようになります。

 「すずらん」は東室蘭-室蘭間を普通列車として走っていますが、2024年春から全区間を特急として運転します。ただし、東室蘭-室蘭間のみを乗車する場合に限り、乗車券のみで指定席の空席を利用することができます。石勝線新夕張-新得間についても、2024年春からは乗車券のみで指定席の空席を利用することができます。現在、トマムで行っている「QRコード乗車駅証明書」による自動精算サービスはこれを継続します。指定席の空席が利用できます。

 長くなりましたので、残りは明日書きます。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231115_KO_reservedseat.pdf)

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