2024年3月ダイヤ改正発表(8)(JR九州)
JR九州はこのところ、サービスの低下が進み、多くの人から批判されてきました。多くの列車を減らしすぎて、混雑を招いてしまったのです。ところが、22時以降の深夜を除いて、乗客はそれほど減っていなかったのです。2019年10月、11月と2023年10月、11月の平日の博多の利用人員を比較したところ、22時以降の深夜時間帯は22%減りましたが、7~9時台の朝通勤・通学時間帯は5%減、10~16時台の日中時間帯は2%減、17~21時台の夕通勤・通学時間帯は8%減です。コストを削減しようと、利用者の多い福岡エリアで思い切って減らしすぎたのです。
そこで福岡エリアについては、サービスの改善を行うこととなりました。1時間に2本走っている日中の区間快速は、福間-二日市間と福間-鳥栖間で1本ずつ快速運転をしていましたが、福間-二日市間、折尾-羽犬塚間で快速運転をするようになります。後者のほうの快速運転区間が延びることになりました。また、日中に海老津-二日市間で走っている一部の普通の運転区間を延長し、折尾-二日市間とします。この普通は折尾で福北ゆたか線の列車に接続し、小倉方面に行くことができます。平日朝のラッシュ時に混雑緩和のため走っている臨時列車は、毎日運転の定期列車となり、運転区間を延長します。福岡エリアの朝夕のラッシュ時では、本数を増やすなどの方法で提供定員数が増え、混雑緩和が図られます。博多からの最終列車(福間行き、新飯塚行き)の編成両数を増やし、混雑緩和を図ります。
新幹線については、「みずほ603号」が久留米に停まります。在来線特急については20時台以降に福間に停まる「ソニック」を3本増やします。これにより、17時以降に小倉方面から行く特急が毎時1本、福間に停まるようになります。長崎線では「かささぎ204号」の運転を取りやめますが、直後に走る「かささぎ104号」を6両から8両に増やします。これまで「みどり(リレーかもめ)14号」は武雄温泉で西九州新幹線からの連絡を受けていましたが、これを別々に分け、西九州新幹線からのは「リレーかもめ14号」、佐世保からのは「みどり16号」にします。臨時列車では時々行っていたのですが、これを恒常化します。日豊線では朝の延岡発宮崎空港行き「ひゅうが7号」(延岡7:10発)、深夜の南宮崎発延岡行き「ひゅうが18号」(南宮崎23:10発)の運転を取りやめます。延岡への最終は南宮崎22:49発の普通になります。
観光列車については、三角線の「A列車で行こう」(三角行き)の網田での停車時間を10分程度から25~30分に増やします。これで所要時間が延びるようになるため、運行本数を3往復から2往復に減らします。日南線の「海幸山幸」(南郷行き)の飫肥での停車時間を13分に増やしますが、運転頻度の少ない1往復を廃止し、1往復だけにします。指宿枕崎線の「指宿のたまて箱」の喜入停車を取りやめます。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/12/15/231215_2024daiya_kaisei.pdf)
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