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神戸電鉄で「おもてなし」(1)

 名古屋5:37発の始発に乗って、西に向かう。米原からは新快速、朝のラッシュ時を駆け抜ける。三ノ宮で普通に乗り換え、兵庫へ。ここから乗るのは、和田岬線。10月のときは真っ暗だったので、明るい時間に乗る。和田岬線は沿線にある工場への通勤のため、朝晩のみ走る路線である。通勤客のいない日祝は1日2往復しかないが、平日や土曜は朝晩しかないものの10往復以上ある。平日は17往復、土曜は12往復だ。名古屋5:37発の始発に乗れば、平日だけだが午前の最終便(兵庫9:10発)に乗ることができるのだ。和田岬には改札がなく、代わりに兵庫の和田岬線乗り場に改札がある。自動改札しかなく、「青春18きっぷ」みたいな自動改札を通ることができない切符の場合は、横にあるインターホンで話して自動改札を開けてもらわないといけない。和田岬行きが発車した。カーブを曲がり、和田岬に向かって進む。207系の6両編成にはまばらにしか乗っていないように見えるが、和田岬で出口に向かう人は結構いる。出口に近い前のほうに乗っていた人が多かったのか? 折り返しの和田岬9:25発に乗る。こちらは本当にガラガラ。6両に5人乗っているかいないかだ。JR神戸線で元町まで行き、南京町で10時の開店を待って名物の豚まんを買う。

 この機会に神戸市営地下鉄の海岸線に乗っておく。少し走って三宮・花時計前まで行き、10:20発の新長田行きに乗る。海岸線はいわゆるミニ地下鉄で、4両編成で走っている。日中は10分間隔だ。海岸線は運営している神戸市でさえ「失敗」と言っている路線だが、割合良く乗っている。特にJRの駅に近いハーバーランドから乗る人は多い。しかし、しばらくして周りを見ると乗っていた客は消えている。長田区南部あたりの需要はそもそも少ないのか? 終点の新長田で西神・山手線に乗り換え。こちらの車両は新型に置き換わったばかりで、これで湊川公園まで行く。

 湊川公園で神戸電鉄に乗り換え。地下鉄の駅名は湊川公園と言うが、神戸電鉄は湊川と言う。駅の窓口で今日のメイン、「おもてなしきっぷ」を買う。神戸電鉄全線(新開地は除く)が1日乗り放題で、特定の店でグルメが楽しめる「おもてなしメニュー引換券」がついて1200円。運賃の高い神戸電鉄に乗るには大変お得な切符である。2024年1月14日までの期間限定の切符なので、この機会に使ってみることにした。階段を降り、乗ったのが10:57発の準急三田行き。古い車両のようで、くたびれて見える。この神戸電鉄の車両だが、湊川を出ると地下から地上に出て、急勾配で六甲の山に挑む。ここが六甲を越えるには一番楽とは言え、ケーブルカーやロープウェーではなくて普通の鉄道では至難の業だ。山を登り、街が見えてくると鈴蘭台。有馬温泉・三田方面と粟生方面に分かれる分岐駅だ。

 向かいのホームに粟生行きの普通が停まっていたので、それに乗り換える。日中のダイヤは、有馬温泉・三田方面は支線も含めて15分間隔だが、粟生方面で15分間隔になっているのは2駅先の西鈴蘭台まで。その先は三木までが30分間隔、三木から先は1時間間隔だ。10年ほど前までは粟生に近い小野まで15分間隔だったが、粟生線の廃止問題が出てきて大幅に本数が減ったのだ。当然のことながら、神戸電鉄に乗るなら本数の少ない粟生線を優先して計画を組む。話を粟生線の普通に戻す。外観は異なるが、車両の内装はグループ会社の阪急のイメージ。緑の座席、木目調の内装、下から引っ張り上げる、アルミの日除けだ。鈴蘭台から50分ほどで終点の粟生に着いた。(続く)

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