リニア、液体ヘリウムがなくても動くことができる?
リニアの浮上や移動に欠かせないのが、超電導磁石。重たい車両を浮かせて高速で走らせるため、電気抵抗がゼロになる超電導現象を使います。
この超電導現象を起こすためには、電流が流れるコイルを冷やさないといけません。何度にすれば良いかと言えば、マイナス269度。一番低い温度がマイナス273.15度なので、かなり限界に近い数字です。この限界に近い温度にまで冷やさないといけないので、液体ヘリウムを使います。ところが、そこまで冷やさなくても良いようです。マイナス255度で済む高温超電導磁石が実用段階に近づいているのです。
たった14度の差ですが、大きな意味があるようです。国内で手に入れることができない液体ヘリウムを使わなくても済むのです。外国の事情で入手困難になるというリスクが減るのです。そうでなくても液体リチウムの値段も上がっているので、その面でもリスクを減らすことができます。マイナス255度なら冷凍機で冷やせばよいようです。
また、液体ヘリウムを使わなくても済むので、構造が簡単になります。製作コストが下がり、メンテナンスも簡単になります。冷やす温度が上がるので、電力の節約にもなります。1割減るとも言われています。
JR東海は検査周期となる1年間に相当する距離を走らせ、実際の走行で使えるかどうか判断します。
(参考:ニュースイッチホームページ https://newswitch.jp/p/39430)
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