しなの鉄道、一部単線化か?
しなの鉄道は元々、JRの信越線でした。1997年の北陸新幹線高崎-長野間開業で軽井沢-篠ノ井間が分離され、2015年の北陸新幹線長野-金沢間開業で長野-妙高高原間が分離されたのです。
新幹線になる前は特急が頻繁に走っている路線でしたので、それに合わせて設備のレベルは高く、駅のホームも長くなっていました。しかし、今走るのは普通列車ばかりで、ほかの並行在来線と違って通過するだけの貨物列車もありません。線路の維持コスト削減を狙ってスピードを落としましたが、普通列車だけとなったしなの鉄道にとって過大な設備は残っています(その後に発足した第三セクターは、しなの鉄道の反省を踏まえて、分離時に必要なものだけを引き継ぐようにしました。試算の再査定も行っています)。そこでしなの鉄道は、数十億円をかけて、一部区間を単線化することを考えています。しなの鉄道は2019年の台風被害やその後の新型コロナウイルスの影響等で2019年度から5期連続の赤字です。そのしなの鉄道で鉄路を維持するため、規模を縮小することを考えているのです。
単線化を考えている区間は、信濃追分-上田間(32.8キロ)と、黒姫-妙高高原間(8.4キロ)。単線化するのにもお金がかかりますので、長野県などは支援を国に求めています。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASRDG6FL4RDFUOOB001.html、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/130012/2)
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