JR九州、「九州ネット早特7」で価格変動制を適用
鉄道の運賃、料金の欠点は、運賃や料金が硬直的で、需要に応じて価格が変動するようにはなっていないことです。ライバルの交通機関で当たり前にやっているようなことができないのです。繁忙期に高く売り、閑散期には需要に基づいて値引きをするようなこともできません。紙の切符を高くして、インターネットに誘導することもできません。距離に応じて値段が高くなるだけですから、ライバルの交通機関との競争が激しいところに割引切符を投入することもあまりありません。
そんな中、JR九州は3月1日乗車分の「九州ネット早特7」(博多-熊本間)から、予約状況に応じて値段が変わる、価格変動制の実証実験を行います。JR北海道もそのような販売状況等に応じて、価格が変動する切符を導入することを考えていますが、JR九州も実証実験というかたちでやってみることにしたのです。実証実験の期間は、利用期間が3月1日から6月30日。発売期間はこの「九州ネット早特」が乗車日の1か月前から7日前までの間発売している商品なので、2月1日から6月23日までです。
JR九州の場合、博多-熊本間の通常の切符(普通車指定席、通常期)は5230円です。現行の「九州ネット早特7」は大人3800円のところ、3400円から4200円の幅で変動します。乗車日や乗車時間帯、そして列車名(「みずほ」、「さくら」、「つばめ」)によって値段は変わります。列車の予約状況に応じて、切符を購入した後も価格は変動します。ですから、早く買ったからと言って、必ずしも安いとは限りません。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2024/01/25/20240125_net_hayatoku_7.pdf)
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