山陰線長門市-小串間の復旧は1年半以上
2023年6月30日からの大雨によって、美祢線のほか、山陰線長門市-小串間も運休したままとなっています。美祢線ほどではないですが、山陰線も復旧には相当の時間がかかるようです。
この長門市-小串間で一番大きな被害は、粟野川橋りょう。橋脚が傾いたのです。なぜ傾いたのかと言えば、大雨に伴う水位上昇と、それに伴う激しい水流で基礎部の侵食を防ぐ矢板が損傷し、それが基で支持地盤が流出したことから、橋脚が沈下し、傾斜したと考えられています。そして、傾斜した橋脚は基礎部の機能が大きく損なわれているため、もう再利用することができないのです。
結局、傾斜した橋脚は改築しないといけません。そこで、JR西日本は河川管理者である山口県と相談したところ、工事を通年で行うことができるようになりました。こうなると、工期が短くなり、工費も減ります。もっともそれでも、粟野川橋りょうの復旧には少なくとも着工後1年半程度の工期が必要と考えられているため、橋りょう以外の部分だけを先に運転再開することも考えているようです。
ただし、ここでも利用者の少なさが問題になってきます。単純にJR西日本が復旧させるだけの需要があるとはとても思えません。鉄道として維持するのなら、地元自治体が相応の努力をする必要があるでしょう。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240129_00_press_saninsen.pdf)
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