熊本市電の延伸区間は東町線
熊本市電の東の端は健軍町ですが、これを熊本市民病院まで1.5キロ延伸するという話があります。渋滞緩和のためで、路面電車が完成すると朝の渋滞のピーク時に市民病院から熊本市役所まで行くと、車だと約55分かかるのに対して路面電車だと約34分で済みます。路面電車は1日約2300人が利用すると想定され、周辺地域の自動車が約2000台減ります。公共交通が便利になることによってこれまで車を使っていた人が公共交通に移行し、それで渋滞が緩和するのです。
東町線(仮称)と名付けられたこの延伸区間、どういうルートをたどるのでしょうか? 健軍町からしばらくの間、東のほうに進みますが(この間、一部区間は単線で整備されます)、東野一丁目交差点で北に曲がります。曲がったところに最初の停留所があり、全部で4つの停留所がつくられます。健軍町も改修され、新たにできる4つの停留所とともにバリアフリー対応となります。最初の停留所までは先行して2029年度に開業し、2031年度の全線開通を目指しています。延伸区間の運行間隔は朝夕のピーク時が5分間隔、それ以外の時間帯は深夜を除いて6~10分間隔です。所要時間は7.2分です。事業費は約135億円(熊本市の実質負担は約53億円)で、経営改善のために運行は熊本市が出資して4月に設立する一般財団法人が行い、施設や車両は熊本市が管理する計画が進められています。2025年4月に移行する予定です。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/fa2cfada19e816321c9dbd41e1bbff3f035219a6、https://news.yahoo.co.jp/articles/7dd195f4a1cd6fcbcaaffd998c258c4df8f08476)
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