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3月16日から香椎線と鹿児島線で自動運転を実施

 以前にも取り上げた香椎線の自動運転ですが、ダイヤ改正日の3月16日から行われます。香椎線の全線で、車両は819系を使います。173本中、自動運転を行うのは31本です。この31本については運転士は乗務せず、自動運転乗務員が乗務します。必要な研修は受けてはいますが、運転士の免許を持っていない人が乗るのです。

 そして、同じ3月16日からは、もうひとつの路線でも自動運転を行います。鹿児島線です。折尾-二日市間が対象で、こちらも819系を使います。鹿児島線のほうは実証運転の段階で、運転士が乗務します。2025年度末までにおいて門司港-荒尾間での導入を目指していますが、こちらは香椎線のように運転士が要らなくなるのではなく、導入後も運転士が乗務します。鹿児島線のほうは正確に言うと自動運転ではなく、自動列車運転支援装置の実証運転なのです。香椎8:13発博多行きなど5本の列車で実証運転を行います。

 ところで、自動列車運転支援装置を導入する目的は何でしょうか? 基本的には出発から停止まで列車の加減速制御は自動で行います。運転士の走行実績を基にした、理想的な運転を行います。しかし、列車遅延時の回復運転や特定の箇所のみの注意運転は手動で行うことができます。なお、駅での停止や制限速度、停止信号に対する減速は手動モードでのときでも支援装置によって行われ、手動モードになったからといって安全性が損なわれるということはありません。また、香椎線のような自動運転とは違って、自動列車運転支援装置の場合は地上子の増設が不要で、車上装置も簡素になるようです。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2024/02/22/240222_jidouunten_2.5_2.0.pdf)

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