名古屋市交通局鶴舞線のホームドア整備が遅れたわけ
名古屋市交通局の路線でホームドアがないのは、鶴舞線だけです。鶴舞線にもホームドア整備の計画はありますが、結果として一番最後になってしまいました。
なぜ一番最後になってしまったのでしょうか? それは、鶴舞線が名鉄と相互直通運転をしている路線だからです(上飯田線も名鉄と相互直通運転をしていますが、上飯田線はあまりにも短く、最初から名鉄に規格を合わせるかたちでつくることができました)。ホームドアの設置には、駅だけでなく、車両のほうにも対応するシステムが必要です。鶴舞線では、地下鉄のみならず名鉄の所有する車両にもシステムに対応させる必要がありましたので、ほかの路線とは違い、簡単にはできなかったのです(ただし、鶴舞線を通る名鉄の車両は4扉の特殊なものに限られますので、それほど難しくはなかったはずなのですが)。
ところが、ホームドアの整備が遅れたことで、技術が進みました。ホームの整備だけでホームドアを導入することができるようになったのです。車両のほうに手を加える必要がなくなったのです。
ちなみに、東京都交通局の浅草線では、京急や京成など複数の私鉄と相互直通運転をしているため、ユニークなシステムでホームドア導入のコストを抑えました。どうしたのかと言えば、車両の扉の窓にQRコードを取り付けます。このQRコードをホームの天井にあるカメラが読み取り、必要な扉だけを開けることができるようにしたのです。従来のシステムでもできますが、車両の改修費などで20億円かかると言われていました。それをこのQRコード方式では、たったの270万円で実現させたのです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/2c3deeea14c2005fd4cbc9baecadf5da07f2cbd9)
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