広電、交通系ICカードでは乗務員がいないと降りられない
広電などは「PASPY」に代わって、9月から「MOBIRY DAYS」という新しい乗車券システムを始めます。スマホに表示されたQRコードか、新しいICカードで運賃を払います。
広島に住んでいて、ある程度広電に乗る人ならいいでしょうが、広島に出張や観光でたまに訪れる人はそういうわけにはいきません。現在、広電で交通系ICカードを使うのは約2割います。そのため、交通系ICカードも使えるようになっています。しかし、交通系ICカードで乗る場合は、現在とは違って制約があります。
どういうことでしょうか? 交通系ICカードも使えることは使えるのですが、簡易型のものを使います。JR西日本が開発したこの簡易的なものは、均一運賃で運行する小規模な事業者を想定していて、広電でも均一運賃の区間ではカードでタッチするだけで乗り降りできますが、宮島線のようなそうでない区間では乗務員とのやりとりが必要となります。そのため、交通系ICカードを使う人は、降りるときに乗車した停留所等を乗務員に伝え、乗務員は読み取り機を操作して、運賃の引き去りを行います。今のようにどこの扉からでも降りることはできなくなり、乗務員のいるところに限られます。「信用降車」はできなくなり、利便性はかなり損なわれます。
このため、アストラムのように「MOBIRY DAYS」を導入せずに「ICOCA」を導入するところもありますし、広島バス、広島交通、中国ジェイアールバスはこれまで通り交通系ICカードが使えるようにします。伊予鉄のように独自のICカードを捨てて、「ICOCA」にするところもあります。広電も素直に「ICOCA」等の交通系ICカードを導入したほうが話が簡単になるでしょう。
(参考:中国新聞ホームページ https://nordot.app/1139036791002055403)
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