新潟-上越間の高速化には1200~2100億円かかる
新潟と上越の間を高速化する話があります。この話ですが、どれぐらいのお金がかかって、どれぐらいの効果があるのでしょうか? 3月26日のことですが、新潟県は事業費や短縮時間についての試算結果を公表しました。
案は4つあります。(1)長岡-上越妙高間のミニ新幹線化。事業費は約1200億円で、新潟-上越妙高間の所要時間は37分短縮します。工期は15~17年程度です。 (2)長岡-糸魚川間のミニ新幹線化。事業費は約1500億円で、新潟-糸魚川間の所要時間は55分短縮します。工期は19~21年程度です。 (3)狭軌のままですが、信越線を改良します。途中、トンネルを掘って、高速化を図ります。事業費は約2000億円で、新潟-上越妙高間の所要時間は27分短縮します。工期は13~15年程度です。ただし、狭軌なので、新幹線との直通はできません。 (4)北越急行をミニ新幹線化し、改良から取り残される柏崎対策として、長岡-柏崎間も改良します。事業費は約2100億円で、新潟-上越妙高間の所要時間は40分短縮します。工期は8~10年程度ですがが、北越急行の一部区間では工事による運休が5~6年程度発生します。
今回はこの4案の試算結果を公表しただけで、どれにするかはまだ決めていません。信越線のミニ新幹線化は費用の割には所要時間の短縮効果が高いですが、貨物列車への影響が出てきます。新潟県は2024年度に需要予測や費用便益比について調査する予定です。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/9b03283be244d514f6a778037a698309657052a0)
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Comments
>信越線のミニ新幹線化は費用の割には所要時間の短縮効果が高いですが、
それは、直江津-糸魚川は現在では普通列車しか走っておらず、時間がかかっているからです。
特急が走っていた時代と比較しなければ意味がないでしょう。
10年前の時刻表は手元にはないけど、おそらくこの区間は特急なら25分位で走れますので、直江津から上越妙高へ迂回して糸魚川へ向かうのと時間は変わらないか、余計にかかるでしょう。
もっとも、上越妙高経由にすれば、新潟-長野が直通できます。
いずれにしても、時短効果の大半は新潟-長岡で上越新幹線を走行することによるもの(30分程度)です。
>貨物列車への影響が出てきます。
これは、単線並立にすることで解決できるでしょう。多雪地帯でもあり、3線軌や4線軌は困難でしょう。
北陸新幹線開業により、新潟市から県西部や北陸・長野の間の利便性はかえって低下していることもあり、ミニ新幹線による直通の復活は望むところかもしれませんが、整備新幹線と違い、ミニ新幹線は在来線改造事業なので、地元負担割合は大きい。対象区間はすべて新潟県なので、相応の地元負担を覚悟しないといけません。
それでも、新潟から県西部や北陸だけでなく、敦賀までの直通すれば、大阪-新潟でも4時間40分位になります。
Posted by: かにうさぎ | 2024.04.03 10:23 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* いずれにしても、時短効果の大半は
かけた費用の割に時短効果が大きいと思っていたのですが、その原因が分かりました。それならある意味納得です。
* これは、単線並立にすることで解決できるでしょう。
現状は複線ですが、特急が消えるとは言え単線になりますので、その分苦しくなるでしょう。影響が全くないとは言えません。
* それでも、新潟から県西部や北陸だけでなく、
新大阪や敦賀はともかく、金沢ぐらいまでは直通させたいところです。
Posted by: たべちゃん | 2024.04.04 11:03 PM