那覇のLRTは東西、南北の2ルート
那覇のLRT構想については以前に記事にしましたが、3月28日になって那覇市は整備計画の素案を公表しました。
那覇のLRTは東西、南北の2ルートがつくられるようです。東西方向は県庁北口-県立南部医療センター付近の約5キロ。さらに若狭海浜公園付近-県庁北口間の約1キロは支線扱いとしてつくられます。東西方向に遅れてつくられる南北方向はおもろまちなどの新都心地区-真玉橋間の約5キロです。東西方向と南北方向は真和志地区で交わります。真和志は県庁などがある中心から見て東の方向、首里城などがある首里地区から見て南西の方向にあります。
LRTは支線部分を除いて、複線でつくられます。軌間は標準軌で、停留所は500メートル間隔でつくられます。車両基地は松山公園の地下につくられます。車両は全長30メートルの低床車両3両編成です。定員は160人で、そのうち座席は50席です。所要時間は東西方向が約19分、支線部分が約8分、南北方向が約17分です。運行間隔は支線を除いて、ピーク時は毎時10本、オフピークは毎時6本、早朝深夜は毎時4本です。支線部分は毎時3本程度で、早朝や深夜は毎時2本程度です。
LRTは上下分離方式で整備します。事業費は東西方向が支線部分を含めて約320億円、南北方向が約160億円です。そのうち半分以上の約270億円を国の交付金で賄い、那覇市の実質的な負担は約210億円です。利用者は2040年度に東西方向だけが開業した時点で1日約15000人、南北方向もできると1日約21900人です。東西方向が開業すると即単年度黒字になるようで、採算も取れると考えられています。
ただ、導入されるルートには100パーミルという超急勾配の区間があります。アプト式の大井川鐵道の90パーミルを上回る、急勾配です。路面電車でその急勾配を越えることができるのでしょうか? まだまだ実現は先のことで、練らないといけないところは多いのでしょう。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/nahalrtseibi/、産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20240328-DK7INM442NKLZBEA4R5DTLDHLE/)
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