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整備新幹線の自治体負担をカバーするために特別料金

 新鳥栖-武雄温泉間が未だに未着工の西九州新幹線。この区間がフル規格で開業し、新大阪・博多と長崎の間がつながれば便利になることは確実なのですが、(実際のところはともかく、メリットがないと主張する)佐賀県の負担をどうするかがネックとなり、前に進んでいません。

 その西九州新幹線ですが、佐賀県の負担を補うため、次のようなアイデアを出している人がいます。どういうアイデアなのかと言えば、新幹線に乗った人がお金を払うというもの。今現在、西九州新幹線の利用者は1日約6000人。これに佐世保方面の利用者や佐賀の利用者を加えて、1日12000人としています。これらの人々が1000円ずつ払えば、22年で佐賀県の負担分を全て回収できるとのことです(全額回収した段階でこの追加料金分を値下げします。また、長期金利は2%と仮定します)。500円としても、30年で4割程度を回収することができます。

 長崎方面の人はともかく、佐世保方面や佐賀の人も負担すべきかどうかは難しいところですが、新幹線が全線開業すると競争力が圧倒的に強くなり、値段が高くても利用してくれます(高いのが嫌なら、高速バスを使ってくれたら良い)。今のように高速バスとの競争力を気にして、安い切符をつくらないといけない状況ではなくなります。このアイデアが実際に使われる可能性は低いでしょうが、こういうので打開できるのであれば、悪い話ではないでしょう。
参考:「鉄道ジャーナル」2024年4月号 鉄道ジャーナル社

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