黒部峡谷鉄道の全線復旧は2025年?
正月の令和6年能登半島地震で大きな被害を受けた黒部峡谷鉄道。能登半島にあるのと鉄道は復旧したのに、黒部峡谷鉄道は唯一、全線復旧しないまま残っています。
この黒部峡谷鉄道ですが、元々は10月ごろに全線復旧する予定でした。しかし、落石の被害が当初の見積もりよりも大きかったのです。4月に再調査したところ、新たに亀裂が3本見つかったのです。当初の計画では7月中旬ごろから橋の復旧工事に入る予定でしたが、再調査の結果、ずれた約250トンの岩盤を取り除かないといけません。この作業は冬を越します。このほか、欅平付近で擁壁が沈下していましたので、そちらの対応も必要になります。
この結果、2024年中の全線復旧はできないこととなりました。1年通じて全線復旧しないのは、1971年の会社設立以来、初めてのことです。今後は3か月ごとに工事状況の説明を行い、目途が立った時点で全線復旧の時期を公表するとのことです。また、これに伴い、黒部宇奈月キャニオンルートも2024年度中の一般開放はありません。2025年度以降となります。富山県によれば、黒部宇奈月キャニオンルートの延期に伴う経済損失は約10億円になるようです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20240528-OYT1T50022/)
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