「すずらん」も快速?
この3月のダイヤ改正で、JR北海道の一部特急が全車指定席になりました。「北斗」、「すずらん」、「おおぞら」、「とかち」の4列車です。また、「すずらん」と同じ電車特急の「ライラック」、「カムイ」についても自由席を減らして、指定席を増やしました。
その結果、どうなったのでしょうか? 帯広・釧路方面や旭川方面の特急については5月の利用者が前年同月を上回ったものの、「すずらん」については前年同月に比べて2割ほど減りました。
なぜこれほど減ったのでしょうか? 参考にした記事によれば、これまであった割引切符を廃止し、「えきねっと」による割引切符に変わったことが原因とされています。ただこれだけが答えならほかの列車も利用者が減っているはずですので、完全な正解ということではありません。「すずらん」は短距離の特急なので、ほかの特急のように全車指定席にするのではなく、自由席を残したほうが良かったのでしょう。「えきねっと」の割引切符は条件が合えば安いのですが、短距離特急では気軽に乗ることができることも重要です。「みどりの窓口」で売る正規の切符は高くても良いですが(マスコミも私たちも、鉄道の切符は駅で買うものという、これまでの常識から脱却しないといけません)、JR四国が売っているように、主要駅間についてはスマホでボタンを押すと簡単に買うことができ、しかも駅での切符が要らないというものを主力にしたほうが良いでしょう。
なお、JR北海道によれば、「すずらん」を特急ではなく、快速にすることも考えているようです。しかし、快速にすると、「大雪」がそうであるように、車両のレベルが大幅に下がってしまいます。「エアポート」の「uシート」レベルならともかく、ロングシートで室蘭まで行くのはきついです。そうこうするうちに快速もどこかに消えてなくなるでしょう。
あと、「すずらん」について指摘しておかなければならないのが、室蘭の都市規模です。製鉄で栄えていたのは昔のことで、今の人口は7.5万人で、最盛期の半分以下です。苫小牧のほうがはるかに人口が多いですが、札幌に近いです。そういう条件のため、特急の利用が振るわないとも考えられます。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/1e7e956bb1aed0875e748d33dbcd56aad1230c37)
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