JR西日本、「米原ルート」は考えず
北陸新幹線はこの3月に敦賀まで延伸しましたが、乗り換えの面倒さと料金の高騰が必要以上に目立っています。新幹線と在来線の乗り換えが面倒なのは宿命と言えば宿命なのですが、根本的な原因は、大阪への全線開業の目途が立たないことです。10年程度待てば全線開業するとかいうのなら一時の辛抱として我慢できますが、その見込みが立たないのですから。
そこで出ているのが、敦賀からのルートを「小浜-京都ルート」から「米原ルート」に変える案。「米原ルート」だと米原までつくればいいので距離が短く、難しくはないようです。米原で東海道新幹線に接続し、大阪へは乗り換えていきます。リニアが全線開通すれば東海道新幹線の枠が空き、直通できるかもしれませんが、あくまでも希望的な観測です。現状のように敦賀での乗り換えが最短になるようダイヤが配慮されるわけではなく、東海道新幹線に合わせないといけないのです。
ただ、実際に運営するJR西日本にしろ、許認可の権限がある国にせよ、今となっては「米原ルート」を支持するところは全くありません。「米原ルート」を支持するのは関係者以外なのです。もちろん、最優先事項は北陸と関西とをフル規格新幹線で直結することであり、そのためなら関係者(国、福井県、滋賀県、京都府、大阪府、JR東海、JR西日本)の同意があれば「米原ルート」になっても構いません。
現状では、「小浜-京都ルート」の問題を解決して、それで行くのがベストです。京都の街中に駅ができないのならともかく、京都と松井山手に駅ができることから、十分に京都府内に受益があります。本来は京都府内で自己解決すべき話で、話をこじらせてはいけないのです。マスコミが好きそうな新幹線(ただし開業すれば使う)に否定的な話で、関西を緩慢たる衰退に持ち込んではいけないのです。そうこうするうちにビジネスパーソンも学生も関西を選ばないようになります。
(参考:福井新聞ホームページ https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2045596、中日新聞ホームページ https://www.chunichi.co.jp/article/902435)
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