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中央西線の石油輸送について

 2年ほど前の資料ですが、中央西線の石油輸送についてのものがありましたので、紹介します。

 島国の日本では、石油輸送も沿岸部では船で行います。そのため、鉄道の国内石油需要に占める比率は6.7%に留まりますが、船が使えない内陸の長野、群馬、栃木は比率が上がり、県内需要の約80%を鉄道で賄っています。

 その内陸への輸送で今、問題になっているのが、四日市から松本への輸送です。機関車の老朽化で代替の車両が求められていますが、機関車更新費用をどうするかで交渉が難航しています。関西線は単線で線路容量が厳しいため(?)、中央西線は急勾配のため、ディーゼル機関車も電気機関車も機関車が2両要ることもネックになっているようです。新しい電気機関車(EH200)なら1両で牽引できますが、値段が高いようです。

 ただ、石油輸送の拠点となる製油所は、当然ながら海側にあります。四日市や塩浜を除いては、千葉や神奈川に集中しており、長野県には、首都圏と四日市の両方から運び込んでいます。このうち、中央西線からの輸送がなくなれば、首都圏から中央東線経由で運ぶことになりますが、首都圏からの輸送が途絶えたら、長野県に石油が入ってこないということになります。
(参考:国交省ホームページ https://www.mlit.go.jp/tetudo/content/001485832.pdf)

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