JR北海道、特急全車指定席化で増収に
「すずらん」の苦境については以前に記事にしましたが、果たして特急の全車指定席化は失敗だったのでしょうか?
確かに「すずらん」は不調です。「すずらん」に関しては、切符の販売政策が悪かったのでしょう。ただ、JR北海道として悪くはないようです。
どういうことでしょうか? JR北海道が発表した2024年度の第一四半期の利用状況と収入概況によれば、主に特急列車の収入を示す、中長距離収入が前年度から6.9%増えています。主要3線区(石勝線特急南千歳-トマム間、函館線特急札幌-岩見沢間、室蘭線特急東室蘭-苫小牧間)の利用者数の平均は前年度から2.6%増えています。
また、利用者数に比べて収入が増えているということは、うまく値上げできているということでしょう。全車指定席化で定価を引き上げますが、割引切符の制度を改定して、安さを求める人にはインターネットで割引切符を提供しています。駅では割引切符を売らず、しかもインターネットの割引切符は需要に応じて価格が変動する、イールドマネジメントを導入しています。「みどりの窓口」で売る切符は割引のない正規の切符のみ、割引切符が欲しければインターネットで買う、というのはある意味望ましい方向と言えます。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/jrh202406/)
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