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大阪と三田とを結ぶ高速バス

 国鉄時代の末期まで、福知山線は電化されていなかったので、三田でさえ列車での旅が味わえるところでした。今はハイキングコースになっているところを、ディーゼル機関車に牽かれた旧型客車が走っていたのです。今なら特別料金が取れるような列車が、ごく普通に走っていました。

 しかし、1986年に福知山線が全線電化され、三田も大阪や神戸のベッドタウンとして開発されるようになりました。いきなり通勤型の車両が走るようになったのですが、ニュータウンは福知山線の駅から外れたところにできたので、都心とを直結する高速バス(特急バス)の需要が生まれたのです。

 まず最初にできたのは、神戸と三田とを結ぶバス。神戸と三田の間には神戸電鉄もありますが、途中乗り換えが必要で、阪神高速北神戸線の開通により、1999年に運行を開始しました。現在、上下合わせて約120本のバスが走っています。

 これに対して、大阪と三田を結ぶバスができたのは最近です。大阪と三田を車で移動するなら中国道を通りますが、中国道は渋滞することで有名で、時間が読めなかったのです。ところが、新名神の開通でそちらも使えるようになったため、2018年に運行を開始しました。当初は1往復だけだったのですが、急成長を遂げ、今では上下合わせて約100本のバスが走っています。

 なぜこれらのバスは本数が多いのでしょうか? 普通、ニュータウンとのバスは、朝の上り、夕方から夜の下りは通勤客などで混み合います。しかし、反対方向や昼間は空いていて、効率が良くありません。ところが、この高速バスは、ニュータウンに大学があります。関学です。この大学の需要があるので、反対方向も乗ってくれるのです。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/134239)

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