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美祢線の復旧まで15年

 美祢線は2023年夏の大雨で被災して、それ以降運休しています。復旧させるには多額のお金と長い期間が必要なようですが、一体どれぐらいなのでしょうか?

 8月28日に沿線自治体とJR西日本などでつくる協議会で明らかになった内容によれば、鉄道で復旧するには58億円以上が必要で、しかも復旧するまでには15年程度かかるようです。

 お金については以前の話と同等ですが、年数は伸びています。なぜなのかと言えば、崩落した橋梁の改築などといった鉄道の工事は5年程度でできます。しかし、その前に川の改修工事を行わなくてはならないのです。それに10年かかるので、合わせて15年ということになります。なお、河川改修をすることによって、崩落した第6厚狭川橋梁以外の10橋梁についても、橋脚の補強工事が必要になります。

 問題は、美祢線がそれだけお金を出して存続させるに値する路線なのか、ということです。当然ながらJR西日本は利用者が少ないので、自らの負担で復旧させることはしません。お金を出して復旧させ、復旧しても赤字を垂れ流すということは株式会社ではあり得ません。鉄道でないと運べないような需要があるわけではないので、社会的な意義もありません。大体、15年もかかるようでは、バスが定着してしまいます。JR西日本は、現在9往復の代行バスを13往復に増やし、使いやすくするようにします。増えた分は快速として走らせます。この増便は10月から行います。バスを使いやすくする方向で努力します。

 鉄道が復旧するかどうかは、山口県や沿線の自治体がお金を出す覚悟があるかどうかにかかっています。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS8X3V23S8XTZNB016M.html)

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Comments

15年かかるならどんな交通モードかをきちんと地元自治体(山口県及び沿線自治体)は考えて欲しいです。

鉄道になったとしてもBRTになったとしても地元利用+観光利用の方々が使いやすいものであってくれることを願いたいです。

一番いけないのは問題が放置され、それが地元の衰退につながることだと思います。

JR西日本と自治体はなるべく早く話を進めてほしいです。国土の均衡ある発展を目指すなら国土交通省も他人事で済ませてはいけないと思います。

Posted by: ローラ | 2024.09.07 06:50 AM

 ローラさん、こんばんは。

* 一番いけないのは問題が放置され、それが

 JRに負担を押しつける発想では、この最悪の方向に進んでしまいます。鉄道は復旧せず、代行バスが続くことになります。

 沿線以外の人は、この動きを冷ややかに見ています。鉄道がなければいけない路線ではありませんから。

Posted by: たべちゃん | 2024.09.07 11:18 PM

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