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「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(1)

 2025年春で廃止される、松阪と熊野を結ぶ路線バス(「熊野古道ライン」)に乗りたいと思い、近鉄名古屋から松阪まで近鉄に乗る。近鉄名古屋5:50発の急行は伊勢中川行きなので、終点の伊勢中川で普通に乗り換え。隣のホームからの発車なので階段を使わずに乗り換えられると思ったら、普通の出るホームが短いためか、階段を使っての乗り換えとなる。

 松阪からは4時間以上の路線バスの旅。バス乗り場には長い列ができているが、高校や工場へのバスが出て、列は短くなった。それでも7:42発の三交南紀方面のバスは通学の高校生で座席がかなり埋まっている。ちなみにバスは4時間以上走るが、普通の路線バス車両。バスは30分以上走って、相可高校南に停まる。ここで高校生がゆっくりと降り、車内は一気に空く。多気町内ではほかに降りる人もいて、残った客は私を含めて2人だけ。

 先ほども述べたように、この「熊野古道ライン」は4時間以上かかるバス。しかも、車両にトイレがない。そこで、「熊野古道ライン」は途中2回休憩する。最初は道の駅奥伊勢おおだい。2回目は海山バスセンター。道の駅の1回目はともかく、2回目は三重交通の施設の中なので、売店などの設備はない。トイレと運転士の休憩だ。バスは山の中を走っていたが、一気に荷坂峠を下り、南紀の海へ。ところどころで道路工事が行われていたためバスは遅れ、7分遅れで熊野市駅前に到着。バス代は事前に手に入れておいた、株優で支払った。駅前の郷土料理の店でさんま寿司を買ってお昼にしようと思ったが、つぶれていた。この先新宮でも弁当を買う時間がないので、数少ない開いている店で弁当を買う。熊野市から新宮まではJRに乗る。熊野市12:46発の新宮行きは、3扉ロングシートのワンマンカー。キハ25の2両編成である。

 新宮からは13:29発の「くろしお26号」。287系の6両編成だが、いわゆる「パンダくろしお」である。車体にはパンダなどアドベンチャーワールドの動物がラッピングされており、座席のカバーはパンダ柄だ。前日に「トク特チケットレス」で申し込んだときは混んでいるように思われたが、車内を見ると結構空いている。白浜から乗ってくるのだろうか? 特急は新宮を出たが、そんなに速くはない。しかも、スピードの割には、揺れる。白浜以南は利用者が少なく、力が入っていないのか? 確かに伯備線は381系を273系で置き換えたが、紀勢線は振り子式ではない287系か289系だ。線路状態がよい白浜以北はともかく、白浜以南は厳しい。白浜以南のローカル輸送も見たかったので、周参見で普通に乗り換え。特急の30分ほど前に新宮を出た普通が、ここ周参見で特急に追い越されるのだ。普通は跨線橋を渡った3番乗り場から出ているので、そちらに回る。普通の車両は227系1000番台だから、ロングシートのタイプだ。こちらも空いている。そのまま終点の紀伊田辺まで行く。

 今回の旅行の切符はインターネットで予約したもの。紙の切符に変えないといけないが、それをするにはJR西日本の駅に行かないといけない。今回の乗り換えの間に切符を引き換える。「みどりの券売機」で引き換えたが、領収証の類を含めて、20枚近い紙が出てきた。紀伊田辺からは16:21発の御坊行きに乗る。227系1000番台の2両編成だが、こちらは御坊方面からの折り返し。高校の下校時間なのか、高校生で混んでいる。普通はワンマンで、「ICOCA」が使えるにもかかわらず、無人駅では列車の先頭から乗り降りする。南部での乗り降りが多かったが、無人駅なので時間がかかる。朝夕だけでもよいので、駅員を置いたほうが良さそうだ。

 御坊で乗り換え。御坊からは223系の4両編成。阪和線でよく見られる車両で、アーバンネットワークの電車に切り替わる。ただ接続は悪く、出発は30分ほど後の17:40発。その間に紀伊田原で追い越した、「WEST EXPRESS 銀河」が追いついてきて、すぐに発車する。117系を改造した観光列車だが、御坊から乗る人もいた。和歌山行きの列車に乗る。1人掛けのシートを確保。途中、湯浅での乗り降りが目立ったが、一気に増えたのは黒江。近くに私立の学校があり、その生徒が乗ってきたのだ。部活帰りのような雰囲気はなく、補習をやっていたのか? 今まで立っている人はいなかったが、通路まで埋まる。

 ホテルは駅の東側。駅を出てすぐのところにある。予約したときに送られたメールを見せてチェックイン。どうやらバリアフリー対応の部屋が割り当てられたようで、かなり広い。風呂もユニットバスではなく、洗い場がある。夕食は歩いてすぐのところの郷土料理の店。今日は紀伊半島を駆け足で回ったので、晩ぐらいはめはりずしで南紀を味わう。(続く)

 

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