「クイーンビートル」、運休のおわびに1万円
博多と釜山とを結ぶ「クイーンビートル」ですが、船首部分に浸水があるのを把握していながら、法律で義務づけられている検査、修理、国への報告を行っていませんでした。それどころか、浸水を検知するセンサーが作動しないようにするなどして3か月以上運航していました(その後、修理は行っています)。国の抜き打ち検査でようやく発覚したのです。
安全に関する重大な不正なので、「クイーンビートル」を運航することはできず、11月25日まで運休することが決まりました(運航再開時期は決まっていません)。当然払い戻しは行いますが、JR九州高速船は更に追加で1万円を払います。旅行中止に伴って発生するホテルや二次交通等のキャンセル手数料、代替交通機関を探すためのサポート代として支払います。
自ら行った不正なのでどうしようもありませんが、「クイーンビートル」は呪われています。せっかく新しい船を導入しても、新型コロナで活躍の舞台がありませんでした。最初は外国船籍なので、国内航路に転用することができませんでした。ようやく本来の博多-釜山航路で使われるようになりましたが、このような問題を引き起こしてしまいました。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2024/08/28/240828_info_queen_beetle.pdf、NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240814/k10014548911000.html)
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Comments
安全はなによりも優先すべき事項かなと思います。
確かにJR九州は不動産で稼ぐ会社ですが、座席撤去や新型車両の抑制等、完全民営化の負の部分が生じていると思います。
完全民営化前までのJR九州は本州3社に比べ資金が無くてもいきいきとした印象でした。最近素人目で見ても経営が「持続性」の言葉を盾にした「守り」に入っているのが気になります。
この機にうみを出し切ってくれることを願います。
民営化直後のような「一人でも多くの方に利用してもらおう」という必死さをもっと示してほしいです。
Posted by: ゆめ | 2024.09.07 06:40 AM
ゆめさん、こんばんは。
* 完全民営化前までのJR九州は本州3社に比べ
本来、JRにとって完全民営化は目指すべきゴールなのですが、JR九州に関しては失敗したと言えるでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2024.09.07 11:13 PM