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「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(3)

 姫路で降り、「はまかぜ1号」に乗り換え。「はまかぜ1号」は大阪始発だが、「Q区間快速3号」が大阪に着く直前に発車してしまうのだ。「はまかぜ1号」はキハ189系の3両編成、「はまかぜ」のためにつくられた車両である。姫路から乗るが、意外と乗っている。窓側のほうは大体いるのだ。播但線は神戸と但馬地方の所要時間を短縮するために高速化がなされたが、一線スルーにはあまりなっていない。駅ではスピードを落とす。「はまかぜ」は県庁所在地の神戸と但馬地方とを結ぶための列車。駅に着くたびに降りていったが、城崎温泉から逆に乗ってくる人もいた。

 次の列車は鳥取13:52発の「スーパーおき5号」。1時間45分後だ。ちょうど昼なので、駅を出て食べることにする。ぶらり歩いていると市場があり、その中にある食堂で昼にする。近くのサラリーマンなどが使っているようだ。鯖の焼魚定食にしたが、よく考えれば昨日の弁当の中にも鯖の焼魚が入っていた。そのまま「スーパーおき5号」の発車まで待っても良かったが、このあたりの普通列車にも乗ってみたいと思い、鳥取13:35発(倉吉行き)で次の特急停車駅、鳥取大学前まで行く。キハ126系の2両編成である。鳥取大学前は2つ目の駅。降りる人(学生?)は結構多い。無人駅だがすべての扉から降りることができ、しかも運転士のチェックはない。鳥取でチェックすれば大半はカバーできると割り切っているのだろうか? ちなみに鳥取大学前には「みどりの券売機プラス」がある。このクラスの駅なら有人の「みどりの窓口」はなくてもいいだろう。いざとなれば鳥取に行ってもらえばいいのだから。

 「スーパーおき5号」がやってきた。冷房の効果を上げるため、カーテンは閉めている。景色を見ないと何のために乗ったかわからないので、横のカーテンを開ける。幸い、反対側は景色の良い海側なのでカーテンは開いている。それにしても「スーパーおき5号」は速い。「爆走」という言葉がぴったりの走りだ。車両は外観が地味なキハ187系。しかも2両編成。しかし振り子式でカーブを高速で走り、駅も一線スルーになっているところが多い。走りに関しては特急の名に恥じない走りだ。亜幹線はこうあるべき、という姿を見せている。このように速いので米子あたりでも鳥取大学に自宅から通うことができそうだし、鳥取の人が米子の支店に単身赴任することなく通勤することも可能である。鳥取を出た時点でも窓側のほうは大体埋まっていたが、松江などでも乗ってきて(浜田や益田からも乗ってくる人がいた)、通路側にも人が座った。自由席のほうが空いている。

 特急らしい走りを見せていた「スーパーおき5号」だが、浜田に近づくころ、不穏な放送が流れる。山口県内の雨のため、遅れるとのこと。外を見ても雨は降っていない。信じられない。益田から山口線に入った。爆走は消え、普通のローカル特急になる。今まで降っていなかった雨が激しく降ってくる。どうやら一部区間で減速を行うようだ。「スーパーおき5号」は終点の新山口で山陽新幹線に接続する。「スーパーおき5号」の後は続けて新幹線に乗る人が多い。車掌は客にこれからの行き先について尋ねる。青原から減速運転を行い、途中で真っ暗になった。幸い、減速運転は津和野までで、そこから先は通常のスピードで走る。とは言っても、ダイヤはすでに乱れているのでさらに遅れは拡大、終点新山口には55分ほど遅れて到着した。

 今晩の宿は新山口だが、今日の切符は新幹線を含めて一日乗り放題。もう少し乗っておきたい。先日、500系の引退が発表されたので、この機会に乗っておく。元々は新山口19:49発の「こだま776号」で新岩国まで行き、そこから500系の「こだま861号」で新山口に戻る計画だったが、「スーパーおき5号」が遅れたので、計画を変更。「こだま870号」(新山口20:13発)で徳山まで行って、そこで折り返すことにする。乗り換え時間は短かったが、「こだま870号」は「スーパーおき5号」の接続を待ってくれていたので、間に合った。「こだま870系」は700系。500系ほどではないが、そんなに長くはない。今のうちに乗っておくに越したことはない。当然4列シートの席に座る。折り返し徳山から乗る「こだま861号」(徳山20:42発)も狙いは指定席。それもグリーン車の椅子が使われている6号車。当然事前に予約している。広島方面から「こだま861号」がやってきた。指定された席に座る。やはり元グリーン車らしく、どっしりとした座席。13分だけの短い乗車だったが、500系を味わうことができた。

 今日の宿は新山口。駅前のホテル。駅名が新山口になって20年以上経つが、ホテルの名前は「小郡」のまま。ホテルには大浴場があり、朝から晩まで列車に乗って疲れた(はず?)体を癒すことができた。(続く)

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