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「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(5)

 平日の昼間にケーブルカー乗り場から麓に下りるバスは、行きに使った高速バスを除いて、ない。歩いて坂を下りる。15分あまりでバス停に着く。小倉と黒崎を結ぶ幹線系統のバスで、時刻表を見る限り、10分間隔でバスが来るようだ。しかし、時間になってもバスが来ない。しばらくして「バスが来た!」と思ったら、通過する特快の連節バスだった。さらにしばらく経ってからバスがやって来た。小倉からの長い系統のバスなので、遅れやすいのだろうか? バスは各停留所で停まり、乗り降りがある。何か所か停まり、黒崎駅前で降りる。しかし、駅はまだ先。次の黒崎バスセンターまで行ったほうが良かったか? 時間が時間なので、黒崎でお昼にする。駅構内のうどん屋にする。駅の店で、かつ駅弁屋の店なのに交通系ICカードで払うことができず、現金で払う。食べたのは、かしわうどん。かしわが少し入っている。ほかのうどんに比べて安い(しかも、どのうどんにもかしわが少し入っている)ので、これが素うどんに当たるのか?

 JRの駅の隣が黒崎バスセンター。バスセンターの一角に筑豊電鉄の駅がある。昔、北九州には門司から折尾まで西鉄の路面電車が走っていた(黒崎と折尾の間は25年ほど前に乗った)。小倉と黒崎を結ぶバスはその後継と言えるし、バスセンターに路面電車があるのもその現れだ。今でも黒崎と熊西の間は残っている。筑豊電鉄の車両が路面電車サイズなのは、西鉄の路面電車に乗り入れていた名残なのだ。黒崎13:00発の筑豊直方行きは低床車両。座席はほぼ埋まり、立っている人もいる。筑豊電鉄には併用軌道の区間はなく、むしろ高架さえある。ヨーロッパなどでいう、LRTとはこのようなものだろうか? もっともLRTの車両は割高である。それならホームをかさ上げして親会社の西鉄から中古の車両をもらえばよい。いわゆる県庁所在地などの中都市にある、地方私鉄だ。日本では私鉄がLRTの代わりをしているとも言えよう。35分ほどで終点の筑豊直方に到着。JRの駅と離れているので、炎天下の中を歩く。

 直方からはバッテリー電車の「DENCHA」に乗る。電化区間はパンタグラフから電気を取り、非電化区間は電化区間で蓄えた電気で走るのだ。819系の2両編成で、車内はロングシート。14:04に若松行きは発車した。しばらく電化区間を走ると、複線が単線になる。かつては石炭輸送で複線どころか複々線だった時代もあったようだが、石炭輸送がなくなり、単線でも間に合うようになったのか? 単線区間は筑前垣生と中間の間のほか、折尾の手前にもあった。折尾からは非電化区間。しかし、バッテリーのおかげで、ディーゼルカーのようなエンジン音がしない。走りは電車と同じように静かだ。若松からは渡し船という方法がある。対岸の戸畑とを結ぶもので、上に橋がかかっても船は残っている。以前より値上げしたとはいえ、運賃は100円だ。駅から乗り場までは意外と距離があり、急いで歩いて何とか15:03発の便に間に合う(船は昼間は15分間隔)。対岸の戸畑までは3分、あっという間に着く。まっすぐ進めばJRの駅だ。

 小倉で旅行のお土産を買い、ようやく帰途に就く。帰りは船。駅の新幹線口から送迎バスが出ている。連休前で乗る人が多いのか、バスは2台来た。道は混んでいて、新門司の港に着くのに45分もかかる。阪九フェリーはちょうど1年前に乗ったが(そのときの旅行記はこちら)、そのときと違って、今日は乗客が多い。2段ベッドが並ぶスタンダード洋室も、結構埋まっている。船は17:30に新門司を出た。出航してしばらくして風呂(露天風呂つき)に入り、その後で夕食にする。阪九フェリーの食堂は欲しいものをショーケースの中から取っていき、最後に精算するタイプ。食堂には空席がたくさんあるが、行列ができているのだ。みんな同額のバイキングとは違い、食べる分だけお金を払うので公平と言えば公平だが、食べ物を置く順序は考えたほうが良さそうだ。最初に小鉢や漬物があり、後で肉や魚を選ぶが、メインが決まらないと副菜は決まらない。入口に「本日のメニュー」などの看板もないので、どうしても選ぶ段階で迷ってしまう。結局、チキン南蛮をメインにしたが、野菜を取ることができなかった。朝は鳥取のデパートで買ったパン、昼はうどんでは、まともに野菜を食べていない。いったん晩御飯を食べた後、もう1回食堂に行ってサラダだけを食べる。

 船は6:00、定刻に泉大津に到着。こちらもバスがあるので、南海の泉大津に行く。14日は岸和田でだんじり祭が行われているので、それを見てから帰ることにした。

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