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October 2024

南海電鉄、鉄道事業を分社化

 難波から和歌山市、高野山方面に伸び、南大阪や和歌山の人の通勤、通学の足、国際空港の関空や1400年の歴史を誇る高野山へのアクセスとして使われている、南海電鉄。2025年4月には100%子会社の泉北高速を合併し、泉北ニュータウンへの輸送を強化します。

 その南海ですが、2026年4月に鉄道事業を分社化するようです。2025年6月に行われる株主総会での承認や、国の許認可を得ることが条件ですが、100%子会社をつくり、そこに鉄道事業を移管します。従業員8900人のうち、2500人ほどが鉄道事業子会社に移るようです。今の南海は不動産事業や新規事業などを行う、持ち株会社になります。

 なお、社名については、今後検討するようです。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF307MH0Q4A031C2000000/?msockid=14a30a4a6e7662f310461f4b6ffd6323)

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丹後の海に遊ぶ(3)

 ケーブルカーで山を降りた後、元伊勢籠神社(「籠」は「この」という)に参拝し、天橋立元伊勢籠神社11:23発のバスで伊根に向かう。宮津と伊根を結ぶバスは運賃が200円か400円に抑えられ、本数も1時間に1本程度ある。ローカルバスとは思えないほどの充実したサービスだ。普通なら値段は倍、本数は半分になってもおかしくない。とても民間バス会社だけではできず、地元自治体が補助しているのだろう。おかげで伊根は公共交通機関で充分行くことができる場所になっている。伊根町に入ってすぐが遊覧船乗り場の伊根湾めぐり・日出。12:00発の船に乗る。遊覧船は2階建てで、2階は屋根がない。幸い雨は止んでいるので伊根の舟屋を見るには2階のほうがよいのだが、えさ(「かっぱえびせん」)を狙う海鳥がいっぱい。鳥なので、当然落としものもある(被害に遭った人もいた)。海が荒れ、かばんが重くてバランスが取りづらいので、下の屋根のある席にする。オープンデッキなので、眺望も悪くはない。ところで、舟屋とは船のガレージみたいなもの。道路が整備されていなかった昔は、船が一番便利な乗りものだったのだろう。マイカーならぬマイ船だ。

 遊覧船は25分で港に戻ってきた。宮津方面のバスまで時間があるので、伊根までバスに乗ることにする。伊根までフリー切符で行くことができるのだ。10分近く遅れて来たバスは、細い道を通って伊根に向かう。海からではなく、陸からでも伊根を目指すのだ。伊根の舟屋を間近に見た後、バスで宮津方面に戻るのだが、長い行列ができている。これから伊根湾めぐり・日出に行くのに、伊根の時点で座れない人が出たのだ。幸い、伊根湾めぐり・日出からバスに乗った人はそれほど多くはなかった。その後は、天橋立元伊勢籠神社や天橋立ケーブル下を除いて乗り降りは少なく、1時間ほどで天橋立駅に着いた。ふと駅を見ると、見慣れない列車がいる。近づいて見てみたら、この10月にデビューしたばかりのJR西日本の観光列車、「はなあかり」だ。キハ189系を改造してつくった観光列車だが、3両ともグリーン車になっている。次の列車まで1時間以上あるので、ここでようやくお昼。あさり丼にする。どういうものかと思っていたら、あさりの卵とじが載ったものだった。駅前にある文殊菩薩を参拝し、お土産を買う。

 天橋立15:22発の西舞鶴行きに乗る。1両編成の転換クロスシートだが、ラッピングがしてある。中ほどに温泉に入っている絵が描かれているが、何のラッピングかはよくわからない。この列車で西舞鶴に行くが、途中雨が激しく降って景色が見づらかったところもあるので、引き返すことにする。すぐ時刻表を見て、計画を組み直す。宮津のひとつ手前の駅、栗田で折り返せばよい。西舞鶴16:37発は先ほどとは違って、「コミューター車両」。ただしトイレがあるので、朝豊岡から乗った車両とは違う。栗田からの折り返しは、水色のオリジナルの車両だった。

 西舞鶴に戻り、「秋の乗り放題パス」で名古屋に戻ることにする。最初に乗ったのは、西舞鶴17:55発の福知山行き。緑一色の113系2両編成だ。この113系、2両とも電動車なのでパワーはあるが、よく揺れる。車端部のボックスシートに座ったが、かなりの揺れだった。新型車両に慣れた身にとってはこたえる。綾部で乗り換え。山陰線の列車は向かいに停まっていた。223系の2両編成である。この綾部18:18発園部行き、途中までは順調に走っていたが、下山で停まる。ここですれ違うはずの列車が来ないのだ。なぜかと言えば、途中で鹿をはねたとのこと。鹿をはねたところで徐行するという条件で15分遅れで出発。しかも、対向列車が鹿をはねたところで後片付けをしたため、遅れはさらに拡大。園部で予定していた列車に接続しなくなった。園部では19:44発の京都行きに乗る。221系の4両編成。京都に近づく前に、天橋立で買ったばらずしを食べる。このばらずし、丹後地方に伝わる郷土料理で、鯖のそぼろが特徴である。予想通り、京都に近づくにつれ乗ってくる。亀岡で増え、嵯峨嵐山からは各駅で乗ってくる。時間が時間だけにインバウンド客は少ない。それ以外の日常の利用も根付いているのだ。国鉄時代の非電化のままでは使われなかっただろう。特急の待避駅が変更になったため、3分遅れで京都に到着。

 ダイヤが乱れていたのは山陰線だけではなかった。湖西線も強風で「サンダーバード」が迂回運転、普通も一部区間で間もなく本日の運転を取り止めるようだ。ただ、乗る琵琶湖線の列車には大きな影響はなく、米原で乗り換えることができた。米原からは313系、これを見れば名古屋に近づいてきたことを感じる。時間が遅いので米原で乗り継いだ客は少なかったが、大垣や岐阜で乗ってくる。お酒を飲んだのか、かなり大声で話しているのもいて、正直言ってうるさかった。

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丹後の海に遊ぶ(2)

 昨日(18日)のうちに福知山で買った一日乗車券を持って、京都丹後鉄道に乗る。豊岡6:17発の西舞鶴行きに乗る。2両編成で、後ろの車両はオリジナルの水色をベースにしたもの、前の車両は同じ転換クロスシートだが、水戸岡氏の手でリニューアルされた、「コミューター車両」だ。カフェオレ色がベースで、座席のモケットもいくつかのバリエーションがある。トイレは「コミューター車両」にはなく、後ろの車両のを使うことになる。豊岡を出てすぐ県境を越えるので、乗客は私を含めて2人だけ。雨が降り始めた。

 久美浜からは京都府。久美浜で1人降りたが、ほとんどの駅で少しずつとはいえ、乗ってくる。土曜日なので立つ人はいないが、平日なら通路までぎっしりだろう。2両編成になっているのは、この通学の高校生のためなのだ。1時間20分ほどで、宮津に到着。ここで高校生は降りる。私は乗り換え。宮福線開通に伴って増設したと思われる、奥の4番線に行く。宮津7:42発の福知山行きは1両編成。新しい車両で、車両の中ほどは転換クロスシートだが、扉の近くはロングシート。トイレもある。この福知山行き、各駅に停まるが、客の乗り降りはほとんどない。大江高校前や大江でも降りる客は見られない。乗っている高校生も福知山まで行くようだ。大江からは少しずつだが、乗ってくる客がいる。

 福知山で折り返し。いったん改札を出て、コンビニでコーヒーと蟹入りちくわを買う。これから乗るのは、「たんごリレー1号」、京都丹後鉄道内のみを走る特急だ。普段はKTR8000形(「丹後の海」、旧「タンゴディスカバリー」)が使われるが、週末を中心に元JRキハ85のKTR8500形が使われる。今日はキハ85が使われる日だ。「たんごリレー1号」は2両編成、前が指定席で後ろが自由席だ(JRに直通する特急ではないので、自由席がある)。持っている一日乗車券は特急の自由席にも追加料金なしで乗ることができるため、後ろの車両に乗る。京都からの特急がやってきて、乗り継ぎ客が乗ってきた。「たんごリレー1号」は発車した。早速検札があるが、車掌は先ほど乗った普通列車に(車庫のある)荒河かしの木台から便乗した女性だ。それにしても特急は速い。国鉄時代の古い規格ではなく、鉄建公団の規格なので、地形を気にせず進み、トンネルが多い。宮津に到着。宮津ではスイッチバックする。この「たんごリレー1号」は豊岡行き(網野からは快速)だが、座席の向きを変える人はいない。それもそのはず、宮津で降りなかった人は天橋立で降りた。次の駅ならわざわざ座席の向きを変えない。駅にはインバウンドの外国人観光客が多く、係員は英語で対応している。

 今日使っている一日乗車券は名を「海の京都 天橋立・伊根フリーパス1Day」と言い、京都丹後鉄道特急自由席乗り放題のほか、宮津桟橋-天橋立桟橋-一ノ宮桟橋間の天橋立観光船、天橋立傘松公園ケーブルカー・リフト、伊根湾めぐり遊覧船、宮津駅-伊根間の路線バスが乗り放題で、大人3550円。かなりお得な切符だ。ちなみに観光船、ケーブルカー・リフト、遊覧船、路線バスはいずれも丹後海陸交通のものだ。海のものも陸のものもある。まずは観光船に乗る。天橋立を近いところから見ることができ、しかもバスみたいに遠回りしなくても済む分、速いのだ。10:00発の一ノ宮桟橋行きは少し遅れてやってきた。客を乗せて出発。桟橋を出てすぐのところに駅と天橋立を結ぶ橋があるのだが、航行に支障するため、船が通るときは橋が旋回して通行できないようにしている。

 船は12、3分で対岸の一ノ宮桟橋に到着。少し山のほうに歩くとケーブルカー乗り場がある。ケーブルカーとリフトは並行して走っているが、雨が降っているので、リフトは休み。ケーブルカーは15分間隔。次は10:30発のはずだが、2分ほど早く発車。途中すれ違った便は混んでいたし、山上の傘松でも待っている人がたくさんいた。多いときは随時運行しているようだ。傘松に着いたらするのが、お約束の股のぞき。しかし、龍が昇っているようには見えなかった。(続く)

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丹後の海に遊ぶ(1)

 今日(18日)も「秋の乗り放題パス」を持って出かける。金山7:25発の新快速に乗り、大垣で乗り換える。4両と短いので混んでいて、米原まで座ることができなかった。米原で北陸線に乗り換え。慌てて乗り換えたが長浜止まりで、結局次の新快速と同じ。その新快速も近江塩津止まり。敦賀へは階段を使っての乗り換えとなる。長浜方面と近江今津方面とを階段を使わずに乗り換えできるようにしているのだが(直流化のお金を出した滋賀県の要望)、輸送の実態とは合っていない。敦賀方面に行きたい人ばかりだ。

 次の小浜線、東舞鶴行きは11:18発なので、1時間半程度時間がある。いったん駅を出て、氣比神宮に行く。帰りにおぼろ昆布の店に立ち寄り、ちょっとお土産を買った。11:18発の東舞鶴行きはは3時間半ぶりの列車。125系の2両編成で、後ろの車両は若狭特産の鯖のラッピングがしてある。後ろの車両に乗るが、それなりに乗っている。ガラガラというほどではない。利用者は決して多いとは言えないが、廃止以外の選択肢がないローカル線ではない。

 1時間少々で沿線最大の町、小浜に到着。ここで降りて、駅の西のほうにある、古い町並みを散策。お昼なので、海沿いの店でお昼も食べる。鯖街道の起点らしく焼き鯖も添えて。やがて駅に戻り、15:30発の東舞鶴行きに乗る。こちらも125系の2両編成。敦賀方面から乗ってきた高校生が降り、代わりに小浜の高校生が乗る。それにしても125系は1両で走ることが売りの車両だが、見かけた列車はいずれも2両編成。最初から2両編成としてつくっていれば、運転席もトイレも半分にすることができたので、ある意味もったいない。今なら223系や225系を転用するだろうが、当時はちょうどいい車両がなかったのだろうか? 東舞鶴行きは県境を越えるため、高校生はだんだん降りていく。東舞鶴に着くころにはかなり空いていた。

 東舞鶴からの次の列車は17:01発。40分あまりある。時間が少しあるので駅を出て海のほうに向かう。赤レンガ倉庫(実は、博物館)をちらっと見て戻る。17:01発福知山行きも125系の2両編成。一番後ろに乗る。次の西舞鶴で乗る人が多い。東舞鶴よりも西舞鶴のほうが経済の拠点なのだろうか? スーツ姿の人もいて、出張帰りなのか、立ちながらビールを飲む人もいた。30分弱で綾部に到着。昨日よりも西にいるので、この時間(綾部着は17:29)でも何とか外を見ることができる。綾部では京都への特急に乗り継ぐのか、サラリーマン等が降りていき、立っている人はほとんどなくなった。10分ほど停まっている間に、外は暗くなった。13分で終点の福知山に到着。次の列車(18:32発豊岡行き)まで時間があるので、京都丹後鉄道の乗り換え改札で明日(19日)に使うフリー切符を買う。朝早い時間だと豊岡の窓口は閉まっていて、切符が買えないのだ。

 福知山18:32発は223系の2両編成。接続する普通の到着が遅れたので、発車が2、3分遅くなった。すぐに県境を越えるため、乗っていた高校生もすぐ降りてしまう。兵庫県に入った和田山で乗る人もいたが、いつの間にか降りてしまい、車内はかなり空いた。泊まるホテルは駅から歩いて7分ぐらい。しかし、店はほとんど閉まっている。開いているのは居酒屋ぐらい。これならどこかで弁当を買っておいたほうが良かったか? おまけにホテルでは故障のためクレジットカードが使えず、駅まで戻って「ICOCA」のチャージをして、ホテルに戻る。ようやく支払いができた。晩御飯は駅に戻る途中で見つけたお好み焼きの持ち帰りにした。(続く)

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丹後の海に遊ぶ(0)

 18日から19日にかけて、「秋の乗り放題きっぷ」を使って出かけてきました。その時の様子を明日から何回かに分けて書きます。

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東京-広島間に「グランドリームエクスプレス広島号」

 JRバス中国(旧:中国ジェイアールバス)はすでに、東京と広島の間を横浜、岡山を経由して走る、「ドリーム岡山・広島号」を走らせています。この東京-広島間バスに、11月21日(東京発は11月22日)から新たな路線が加わります。

 新たな路線は、東京と広島を直結する、「グランドリームエクスプレス広島号」。横浜や岡山は経由しません。「ドリーム岡山・広島号」は4列シートで少々苦しいのですが、この「グランドリームエクスプレス広島号」は3列独立シートです。

 ダイヤは「グランドリームエクスプレス広島1号」が東京駅(八重洲南口)21:10発、広島駅新幹線口7:35着、広島バスセンター7:50着です。「グランドリームエクスプレス広島2号」が広島バスセンター20:50発、広島駅新幹線口21:10発、東京駅(日本橋口)8:00着です。そのほかのところには停まりません。

 値段は片道普通運賃が7400~19000円。乗車日や購入日によって変わります。販売枚数に限りがある「限定得割」は7000~18000円です。こちらも乗車日や購入日によって変わります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241022_00_press_GrandreamexpressHiroshima.pdf)

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「はなあかり」を「かにカニはまかぜ」に併結

 10月5日にデビューしたばかりの、JR西日本の観光列車、「はなあかり」。12月までは京都丹後鉄道経由で、敦賀と城崎温泉との間を走ります。

 この「はなあかり」ですが、ずっと同じ区間を走るわけではなく、走る区間は時々変わります。次はどこを走るのかと言えば、大阪-浜坂間(播但線経由)。冬の臨時列車、「かにカニはまかぜ」に併結して走ります。「かにカニはまかぜ」はキハ189系の特急ですので、性能的には同じ車両です。

 「かにカニはまかぜ」に併結して走る期間は、2025年1月6日から3月14日まで。木曜日は除きます(併結しない日は、普通車のみの3両編成で走ります)。特急列車にくっついて走るので、全国の「みどりの窓口」等で買うことができます。大阪-城崎温泉間の値段(片道、通常期、大人1人当たりの値段)は、「スーペリアグリーン」が10610円(2人で利用の場合)、グリーン車が8410円です。

 「はなあかり」にはアテンダント1人が乗車し、地域ならではのお土産や飲料、「はなあかり」グッズを販売します。また、「スーペリアグリーン」の飾り棚の調度品を兵庫県の工芸品、アート作品に入れ替えます。

 カニのシーズンなので、カニを求めて多くの人が訪れることでしょう。「かにカニエクスプレス」のプランでも、「はなあかり」を使った豪華版のものができると思われます。京阪神地区で「はなあかり」を見せることによって、PR効果もあると思われます。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241018_00_press_Kanikanihamakaze.pdf)

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「青春18きっぷ」が3日間or5日間連続に(3)

 前の記事で書くことができなかった、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」について書きます。

 「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売期間は11月26日から2025年1月10日、利用期間は12月10日から2025年1月10日です。値段は大人、子供同額で、4500円です。北海道新幹線新青森-木古内間の普通車の空いている席と道南いさりび鉄道線木古内-五稜郭間の普通列車を連続して同じ日に使う場合に限り、片道1回使うことができます。途中下車は北海道新幹線と道南いさりび鉄道線の乗換駅である木古内を除き、できません。北海道新幹線新青森-木古内間以外にまたがって乗る場合は、全区間の乗車券、特急券が必要になります。道南いさりび鉄道線の各駅で下車した場合には、道南いさりび鉄道線全乗車区間の運賃が別途必要です。こちらも値段は上がりますが、新幹線が使える区間が増えるので、所要時間は大幅に短縮されます。

 この「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」は、「北海道新幹線利用券」と「道南いさりび鉄道線利用券」の2枚セットになっていて、その日に有効な「青春18きっぷ」とセットで使います。北海道新幹線は自動改札を使うことができるので、「青春18きっぷ」と「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を一緒に自動改札機に投入します。道南いさりび鉄道線では自動改札がないので、係員に「青春18きっぷ」と「道南いさりび鉄道線利用券」を一緒に呈示します。

 利用開始日の変更は、有効期間の開始日前または有効期間内で未使用の場合に限り、1回だけできます。払い戻しは、有効期間の開始日前または有効期間内で2枚とも未使用の場合に限り、440円の手数料を差し引いて行います。また、ほかの特別企画乗車券との併用はできません。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241024_00_press_Seisyun18kippuHanbai.pdf)

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「青春18きっぷ」が3日間or5日間連続に(2)

 昨日に続いて、新しくなった「青春18きっぷ」について書きます。

 まず発売期間及び利用期間について説明します。新設される3日間用の発売期間は11月26日から2025年1月8日、利用期間は12月10日から2025年1月10日(2025年1月8日出発分まで発売)、5日間用の発売期間は11月26日から2025年1月6日、利用期間は12月10日から2025年1月10日(2025年1月6日出発分まで発売)。正月に入っても買うことができます。値段は大人、子供同額で、3日間用が10000円、5日間用が12050円です。5日間用に比べて3日間用の割高さが目立ちます。同じようなシステムの「秋の乗り放題パス」が3日間で7850円ですから。

 全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(気仙沼線BRT柳津-気仙沼間、大船渡線BRT気仙沼-盛間、JR九州バスの日田彦山線BRT添田-日田間)、JR西日本宮島フェリー(別途、現地で宮島訪問税100円の支払いが必要です)が乗り放題です。それ以外の路線については、ごく一部の例外を除いて利用できません。青い森鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、ハピラインふくいについては、一部区間に限り、JR線からこれら第三セクターを経由して当日中にJR線に乗り継ぐ場合に限り、利用することができます。このルールについては、今回の変更後も見直しがなされず、変わりありません。

 新幹線、特急、急行列車及び普通・快速列車のグリーン車指定席には乗車することができません。特急券等を買っても、乗ることができません。また、普通・快速列車の普通車指定席、グリーン車自由席は料金を払えば乗ることができます。奥羽線新青森-青森間は追加料金なしで全車指定席の普通・快速列車の普通車の空席を利用することができます。ただし、一部区間では追加料金なしで特急等に乗ることができます。石勝線新得-新夕張間、室蘭線東室蘭-室蘭間は、普通車指定席の空席に座ることができます。同一列車でこの区間の外にまたがって乗る場合は、全区間の乗車券、特急券が必要になります。奥羽線新青森-青森間は、普通車自由席に座ることができます。同一列車でこの区間の外にまたがって乗る場合は、全区間の乗車券、特急券が必要になります。佐世保線早岐-佐世保間、宮崎空港線宮崎空港-宮崎間は、普通車自由席に座ることができます。同一列車でこの区間の外にまたがって乗る場合は、飛び出た区間の乗車券、特急券が必要になります。

 利用開始日の変更は、有効期間の開始日前または有効期間内で未使用の場合に限り、1回だけできます。ただし、3日間用を5日間用に変更、または5日間用を3日間用にすることはできません。いったん払い戻す必要があります。払い戻しは、有効期間の開始日前または有効期間内で未使用の場合に限り、220円の手数料を差し引いて行います。利用開始後の列車の運休や遅れによる払い戻しは行いません。

 これまでの「青春18きっぷ」では、東京や大阪付近を除いて0時を過ぎた最初の停車駅までしか有効でなかったのですが、今回からは最終列車まで利用できるようになりました。普通列車の夜行列車がなくなったので、単純に最終列車まで利用できるようにしても問題がなくなったのでしょう。なお、終夜運転等を行う場合は、通常ダイヤの最終列車までが有効となります。

 また、別記事で書く「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を除いては、ほかの特別企画乗車券との併用はできません。新快速の「Aシート」に乗るとき、「チケットレス指定席券」で乗ることができないのはこのためです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241024_00_press_Seisyun18kippuHanbai.pdf)

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「青春18きっぷ」が3日間or5日間連続に(1)

 普通列車、快速列車に限りますが、JR線ならどこでも行くことができる、「青春18きっぷ」。鉄道に詳しくない人でも知っている、知名度の高い切符です。その「青春18きっぷ」ですが、この冬から内容が大きく変わります(通常、1年分まとめて発売を発表する「青春18きっぷ」ですが、、冬と発表がバラバラだったのは、この変更のためでしょうか?)。

 「青春18きっぷ」はこれまで、利用期間内なら任意の5日間利用することができました。連続していなくても、飛び飛びで使うことができましたので、1枚買って、週末に1回ずつ使うこともできました。また、同一行程ならば複数人で使うこともできました。2日で1泊2日の旅行に出かけ、残った1日分を後日使う、ということもできました。

 しかし、この冬から、連続して3日間もしくは5日間使わないといけないようになりました(3日間用が新たに発売されます)。事前に利用開始日を決めて買うことになります。この10月に使えた、「秋の乗り放題パス」と同じようなシステムになります。事前に利用開始日を決め、そこから連続して3日間もしくは5日間使えるシステムになったため、自動改札機を通ることができるようになりました。自動改札機のある駅では有人の改札は少なく、通り抜けるのに苦労していましたが(最近は有人の改札がないところもあります。遠隔地にいる係員とインターホン越しに話して通過できるようにするため、時間がかかります)、そういう問題はなくなります。

 JR側としては複数人数での利用が減り、個人での利用が増加傾向にあるため、利便性の向上を目指してこのような変更をしたようです。私も複数人で使ったことはありませんし、自動改札機を通ることができるようになったのは大きな改善点ですが、連続して使わないといけないというのはかなり厳しいです。5日間連続で乗ることができるのは学生ぐらいで、しかも朝から晩まで乗りまくるガチな人しか使いこなせないでしょう。日帰り旅行を楽しむライト層には厳しいです。3日間用ができたのは良心的ですが、値段が10000円と割高です。「秋の乗り放題きパス」が7850円であることを考えると、値段の差の説明はつきません。JR側も今回の変更は試行と捉えているようで、2025年春がどうなるかは未定です。あくまでも推測ですが、このような変更を行った背景には、金券ショップでの売買を減らしたいとの考えがあるのでしょう。これまでの「青春18きっぷ」は、5日分が1枚の切符になって発売されていましたが、余った切符は金券ショップで売ることができました(買い取り値段は事前に公表されていますので、それを計算して使うことができました)。5日間分も要らないけれど、普通列車で旅をしたい人は、金券ショップで一部が使われた「青春18きっぷ」を買って、安く旅することができました。私もよく使っていましたが、そういうのを封じたかったのでしょう。利用者の視点からはともかく、JRの立場としては理解できます。

 このほか、「青春18きっぷ」に関しては、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」も変わります。値段は4500円に上がりますが、新幹線に乗車することのできる区間が奥津軽いまべつ-木古内間から、新青森-木古内間に変わります。津軽線の蟹田以北がバスに転換される方向であることから、新幹線に乗る区間を伸ばしたのでしょうか?

 長くなりましたので、残りは明日書きます。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241024_00_press_Seisyun18kippuHanbai.pdf、中京テレビ NewsWEB https://www.ctv.co.jp/news/article/?643669b2819f4637a0dfee747aec0e59#)

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「らくラクやまと」も乗った後でチケットレス

 正規の料金より安くなるという切符は、乗車の前に買うものです。しかし、その常識が通用しないところもあります。列車に乗ってから割引切符を買うことができるのです。

 福知山線の「こうのとり」に続いてある意味、常識外れの取り組みを行うのは、大和路線の通勤特急、「らくラクやまと」。「らくラクやまと」でも乗車後にチケットレスができるようになります。

 期間は11月1日から2025年3月31日まで(12月28日から2025年1月6日までは対象外です)。「e5489」で購入することのできるチケットレスサービスが対象です(「J-WESTカード」会員、WESTER会員限定のものもあります)。なお、乗車後に買うものであるため、購入後の変更や払い戻しができません。

 「こうのとり」に続いて「らくラクやまと」でも乗車後にチケットレスができるようになりますが、「らくラクやまと」は大都市圏のみを走る特急なので、「こうのとり」のように無人駅で乗車前に切符を買うことができない、ということはありません。設定の目的は何でしょうか? あまり乗っていないのでしょうか?
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241018_00_press_rakurakuyamato_1.pdf)

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奥羽線新庄-院内間が非電化に

 奥羽線は秋田以南が東京と秋田を結ぶ幹線として、秋田以北が日本海沿いに関西と東北、さらに北海道とを結ぶ路線として、ともに重要な路線でした。

 以前は「つばさ」や「あけぼの」などの特急が走っていた奥羽線秋田以南ですが、山形新幹線や秋田新幹線の開業により輸送体系は大きく変わりました。新幹線が走る福島-新庄間、大曲-秋田間は重要ですが、その間の新庄-大曲間は普通列車のみ走る、ローカル線です。重要な路線ではなくなっています。

 その奥羽線ですが、7月の大雨で新庄-院内間は被災し、ほぼ3か月が経過する今になっても、まだ復旧していません。復旧は2025年のゴールデンウィーク前になるようです。しかも、復旧後は電車ではなく、電気式気動車(GV-400系)が中心になって走るのです(一部区間では、キハ110系が走ることもあるようです)。そうなったら、電化設備は必要なくなります。架線を順次取り外し、非電化に戻すようです。JR東日本で電化路線を非電化に戻すのは、磐越西線会津若松-喜多方間に続くものです。

 特急が走っていた国鉄時代なら非電化は考えられなかったのですが、新幹線開業によりローカル線になった現状では、電化設備は負担になっていたことでしょう。何しろ、2023年度の奥羽線新庄-湯沢間の輸送密度は291人です。鉄道が残るだけでも良しとしなければならないレベルでしょう。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2024/sendai/20241018_s02.pdf、https://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/rosen02.pdf)

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交野市、代替バスとして大型二種のない人に運転させる

 京阪バスは、2025年3月22日に、交野市内を走っている一部のバス路線を廃止する方針です。廃止になるのは交野南部線などで、廃止の理由は人手不足です。バスの運転士が減っているのに、新規採用が思うように進んでいないのです。

 今回廃止になる路線の中には、誰も乗っていない、閑散とした路線でないものもあります。交野南部線は、朝のラッシュ時に1時間当たり約60人が利用します。そのままでは一定の需要があるのに、バスが全く走らない地域になってしまいます。そこで交野市は、国の自家用有償旅客運送事業の制度を活用することを考えています。どういう制度かと言えば、交通空白地として認められた場合、市町村やNPO法人などが有償で旅客運送をすることができます。しかも、路線バスを運転するには、通常、大型二種免許が必要なのですが、自家用有償旅客運送事業では大型一種の免許で有償運送をすることができ、その分、運転士を確保しやすくなります。

 地方ならともかく、大阪府内ですらこのような事象が起こるとは信じがたいです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSB33Q2WSB3OXIE02MM.html?oai=ASSB72T0VSB7OXIE033M&ref=msn_rltd)

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赤穂線の沿線自治体等、通勤の実態を調査

 観光列車に比べると目立たないものの、定期券の利用客は安いとはいえ安定的な収入をもたらします。車を運転できないため不便でも使ってくれる高校生とは違って、通勤定期の場合は、車を運転することができる大人が中心となるため、通勤で鉄道を使ってくれるということは大きな意味があります。その鉄道が、お金を払っても使うだけの価値があるということを意味するからです。

 そこで、赤穂線の沿線自治体やJR西日本岡山支社は、通勤の実態を調査することにしました。調査の対象は、沿線の企業や従業員。何を調査するのかと言えば、従業員には通勤時間帯や利用手段、そしてJRを利用する人にはJRを利用することによる利点と欠点、利用しない人にはその理由や改善事項などです。企業には公共交通による通勤を奨励しているかなどです。

 大人の場合は車を使うことができるので、鉄道などの公共交通機関が不便ならば、すぐに車に移ってしまいます。便利でないと鉄道を使ってくれません。調査によって課題を把握し、地元自治体の金銭面を含めた協力の下、使える公共交通機関にすることが求められています。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/okayama/news/20241004-OYTNT50026/)

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東名豊橋北、東名音羽廃止

 東京と名古屋を結ぶ「東名ハイウェイバス」ですが、10月と11月にそれぞれ1つの停留所を廃止します。

 まず、10月1日に廃止したのは東名豊橋北、そして11月1日に廃止するのは東名音羽です。実際に利用することができるのは、それぞれ9月30日まで、10月31日までとなります。

 ただし、これらの停留所、元々停まるバスは少ないです。どちらも静岡-名古屋間の急行1往復しか停まりません。そういう意味では、元々利用者は少なく、影響は小さいものと考えられます。
(参考:ジェイアール東海バスホームページ https://www.jrtbinm.co.jp/topics/e/post_730.html)

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150円のSL

 17日のことですが、「秋の乗り放題パス」を持って、大井川鐵道に乗りに行ってきました。

 

 SLは珍しい存在で、客を呼ぶことができるため、通常は運賃のほか、指定席料金などの名前で追加料金がかかる。大井川鐵道の場合はSL急行料金という名前で、大人は1000円だ。

 しかし、SLも昔はそんな特別料金はかからなかった。どの列車もSLで、珍しくも何ともなかったからである。実はこの秋、大井川鐵道に運賃だけでSLに乗ることができる列車が登場した。(通常新金谷止まりなのに)金谷まで走るSL急行の折り返しを使った列車で、車庫のある新金谷までの回送を営業運転したものである。新金谷は次の駅なので、所要時間はたったの5分、あっという間に着く。それでも運賃だけで乗ることができる列車であることには間違いない。名古屋から列車を乗り継いで(途中、新居町で途中下車し、関所を見物した。また、浜松からは315系に乗った)、金谷に行く。窓口で新金谷までの硬券を買い、列車の到着を待つ。

 SLが到着した。電気機関車が先頭に立って金谷に来たのだが、金谷では機回しができないので、電気機関車が一番後ろになり、これまで一番後ろだったSLが先頭に立つ。間にある客車は3両。真ん中の茶色のオハ35に乗る。昔の客車らしく、車内は暗い。客も少ない。乗った車両には私を含めて2人だけ。ほかの車両も少ないようだ。16:27の定刻にこの臨時列車は発車した。SLはゆっくりだが、着実に進む。沿線では、SLに向かって手を振っている人もいた。次が終点の新金谷。着いたらすぐにSLだけが切り離され、車庫に向かう。SLを見送ってから駅を出たが、硬券は回収されなかった。

 金谷行きの列車は30分ほど後なので、金谷までなら歩いたほうが速い。線路は遠回りしているのだ。駅にある地図を見て歩けば、1回曲がるだけで金谷に着く。20分もかからず、予定より1本早い列車に乗ることができた。金谷から乗ったのは、かつて中央線で「セントラルライナー」として使われていた車両だった。

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阿武隈急行、宮城県側も鉄路で存続

 鉄路を存続するか、それともバスやBRTに転換するかで揺れていた、阿武隈急行。結局、鉄道を存続させることで決まりました。

 なぜそうなったのでしょうか? 鉄道を30年間維持する場合473億円のお金がかかります。鉄道を廃止し、BRTにすると346億円、路線バスだと299億円かかるので、BRTや路線バスにすることによって、コストが抑えられます。しかし、利用者も大きく減ります。路線バスは31%減り、BRTだと72%減ります。確かにコストは減りますが、それ以上に客が減ってしまうのです。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/abukumakyuko202410/)

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エイトライナー・メトロセブン構想

 東京にはたくさん鉄道が走っていますが、郊外のほうはあまりないところもあります。そういうところに鉄道を通す構想が、エイトライナー・メトロセブンです。その名の通り、環状8号、環状7号の下などを通ります。赤羽より西が環状8号、東が環状7号です。田園調布から葛西臨海公園まで、約60キロの長い路線です。

 このエイトライナー・メトロセブンですが、どういう交通機関が走るのでしょうか? 新型の小型の地下鉄(スマートリニアメトロ)、モノレール、新交通システム、LRT、BRTが考えられています。道路の拡張などの工事がいらない地下がメインで考えられていますが、メトロセブンに関しては、幅の広い道路が整備されている区間が多いこと及び海抜ゼロメートル地帯を通ることから、高架にする構想もあります。

 需要に関して言えば、エイトライナーのほうが多いです。世田谷区、杉並区あたりは1日70000人以上の利用を見込んでいます。メトロセブンのエリアでは、1日50000人以下です。そのため、LRTやBRTでは輸送力不足になり、スマートリニアメトロ、モノレール、新交通システムが必要とされています。

 また、先ほども述べたように、エイトライナー・メトロセブンは全長約60キロにも及ぶ長い路線です。一気につくるのは難しいです。常識的には需要の多いエイトライナーから先につくるのが妥当ですが、こうなるとメトロセブンの建設はその分遅くなります。2030年ごろになると言われている、次の交通政策審議会の答申にどのようなかたちで盛り込まれるかによって、エイトライナー・メトロセブンの将来が変わっていきます。
(参考:タビリスホームページ https://tabiris.com/archives/eightliner-metroseven2024/)

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Master Cardでもタッチ決済

 クレジットカードを自動改札機にタッチして乗る、タッチ決済。VISAやJCBなど、主要なクレジットカードは対応していますが、Master Cardは対応していませんでした。しかし、そのMaster Cardでようやく、タッチ決済ができるようになったのです。

 最初にMaster Cardが使えるのは、福岡市交通局。17日から地下鉄全36駅で使えるようになります。ほかの鉄道やバスでも、順次使えるようになるようです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/economy/20241016-OYT1T50124/)

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381系「やくも」、年末年始も運行

 伯備線の特急「やくも」は381系から273系に置き換えられましたが、繁忙期には車両が足らないためか、引退した381系も走ります。お盆のときも381系が復活しました。

 その381系ですが、年末年始にも復活します。12月27日から年明けの1月5日まで、6両編成の381系(「ゆったりやくも」色)が2往復します。運用も決まっていて、上りは「やくも12号」、「やくも28号」、下りは「やくも13号」、「やくも29号」で使われます。快適な新型に乗りたい人はこれを避けて乗る必要があります。

 実は、繁忙期に計画的に381系が使われるのは、これが最後です。今後は273系がトラブルで運行できないときに、突発的に使用するだけとなるようですが、次のゴールデンウィークやお盆はどうするのでしょうか? 増結なしで乗り切るのでしょうか?
(参考:日本海新聞ホームページ https://www.nnn.co.jp/articles/-/403845)

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北陸新幹線延伸後のサンドーム福井コンサートへの行きかた

 福井でよくコンサート会場に使われる、サンドーム福井。鯖江市にあります。北陸新幹線が開業した2024年、ここにどうやって行けばよいのでしょうか? 10月26、27日に行われるNumber_iのコンサートを例に紹介していきます。

 まず、福井鉄道については2日間とも急行1本が臨時停車するとともに、臨時急行が2日間とも2往復します。26日については夜の部もありますので、夜間に臨時急行が1本走ります。これらの臨時急行については、あらかじめデジタルチケットを買うか、電話予約をすれば、片道100円(小学生も同額)で乗ることができます。コンサートのチケットも電子が通例なので、デジタルチケットも難なく買うことができるでしょう。

 遠方からの人のために、越前たけふとの間を結ぶシャトルバスも走ります。大人500円、子供250円で、交通系ICカードも利用することができます。コンサートの時間に合わせてバスは走りますが、サンドーム福井のバス乗り場は、歩いて15分(約1.2キロ)かかるところにある臨時駐車場です。サンドーム福井の目の前に停まるわけではありませんので、注意が必要です。

 サンドーム福井から鯖江に行き、ハピラインふくいを使うという方法もあります。ハピラインふくいは臨時普通列車のほか、福井や敦賀からノンストップの臨時快速も走ります。「サンダーバード」や「しらさぎ」がなくなったので、乗り換えなしで大阪や名古屋まで直通することはできなくなりましたが、ハピラインふくいのホームページを見れば、福井や敦賀で接続する新幹線や特急がわかります。また、大阪までなら交通系ICカードが使えます。混雑した中、切符を買うという手間が省けます。

 ともかく、コンサートの前後は混みますので、時間に余裕を持って行動したほうが良いでしょう。
(参考:福井鉄道ホームページ https://fukutetsu.jp/newsDetail.php?num=524、https://fukutetsu.jp/newsDetail.php?num=525、ハピラインふくいホームページ https://www.hapi-line.co.jp/news/archives/131)

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だんじり祭で岸和田のバス、大幅に運休していた

 岸和田のだんじり祭と言えば9月に行われるイメージが強いですが、山側のほうは10月に行われます。体育の日のある3連休の土曜日、日曜日で行われます。2024年の場合は、10月12日と13日です。

 だんじり祭が行われるときは、車の通行はできないので、バスは迂回運転をします。通常走らない道路を通り、停留所が移動するところもあります。だんじり祭の知名度は9月が圧倒的に高いのですが、バスへの影響が大きいのは10月のほうです。9月にだんじり祭が行われるのは南海本線のエリアなので、バスはコミュニティバスの類を除けば、あまり走っていません。移動は南海があればできます。しかし、10月のほうは郊外で行われるので、唯一の公共交通機関であるバスは大きな影響を受けるのです。

 本数が思いっきり減るのです。普段は1時間に1本走っている東ヶ丘線(岸和田駅前-和泉中央駅間)ですが、7.5往復に減ります。ほぼ2時間に1本の間隔です。ほかの路線も結構減っています。特に減りが大きいのは牛滝線(岸和田駅前-白原車庫、牛滝山間)で、6.5往復になります。岸和田駅前発の時刻で見ると、8:30発の次は17:15発です。

 南海と泉北を結ぶ要素もある東ヶ丘線を除いて、ほかは郊外に延びる路線のため、地元に用事のある人以外は使わない路線でしょうが、乗る可能性のある人は気をつけておいたほうが良いでしょう。来年以降のための備忘録です。
(参考:南海バスホームページ https://www.nankaibus.jp/info/72447/)

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夢洲への直通バス

 2025年の大阪・関西万博の舞台、夢洲へは地下鉄ができますが、高速バスでも行くことができます。

 どこからのバスが出るのかと言えば、東京・新宿からが1日5便、福井が3便、徳島が2便、名古屋、広島が各1便などとなっています。新規でバスをつくるだけではなく、既存の大阪発着のバスを延長するものもあります。

 ダイヤや運賃は年内に発表されます。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20241013-OYT1T50025/)

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ハピラインふくい、2025年3月のダイヤ改正で武生-敦賀間増便か?

 北陸新幹線が敦賀まで延伸したため、北陸線は並行在来線として分離され、福井県部分はハピラインふくいとなりました。ハピラインふくいはもともと利用者の多かった福井近郊のために、福井-武生間を増便しましたが、武生-敦賀間の利用者も多いことから、次の2025年3月のダイヤ改正で、武生-敦賀間を増便することを検討しています。

 この武生-敦賀間については10月に臨時列車を走らせていますので、このときの利用状況も参考にするようです。

 北陸新幹線の延伸により東京方面へは便利になりましたが、大阪・名古屋方面には敦賀での乗り換えが加わり、不便になりました。新幹線の距離が長ければこの面倒さをカバーするだけの所要時間短縮がありますが、福井だと近すぎてその効果がありません。また、鯖江や武生には新幹線の駅がなく、新幹線の駅は町の中心部から離れた越前たけふになります。そことのアクセスも問題です。

 大阪まで全線開業をするまでは、敦賀でハピラインふくいに乗り換えて行く需要が一定程度はあるでしょう。
(参考:日テレNEWSNNN https://news.ntv.co.jp/category/society/fbbbfc6acdef2f4b9d977c90865fbe2579)

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熊本電鉄に平日限定のバス運転士

 全国でバスの運転士が不足しているため、やむを得ず減便をするケースがたくさんあります。運転士を増やすには、新たに採用すれば良いのですが、待遇が悪いため、なかなか集まりません。

 そこで待遇を改善するためのひとつの方策として、平日限定のバス運転士を募集することにしました。平日限定ですが、正社員です。休日が休みで、休日は年間122日あります。カレンダー通りです。

 熊本電鉄では、通常のバス運転士(休日も出勤あり)のほか、平日限定、週休2日、週休3日のバージョンがあります。いずれも正社員です。いろいろな方法で運転士を集め、現在絞っている貸切バス事業の受注を増やし、収入増を図るのが狙いです。
(参考:熊本電鉄ホームページ https://www.kumamotodentetsu.co.jp/news/202410082283.html、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/1af7fd613f41b8e72f88988fedcba43be71a4a38)

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函館バス、12月に倍以上の値上げ

 函館バスは12月1日に値上げを行います。

 今回の値上げでは、郊外の運賃が上がります。これまで函館バスは、鉄道と競合する区間の運賃を抑えてきましたが、近年は物価や燃料費のほか、人件費も上がってきました。施設や設備も老朽化しています。そこで公共交通サービスを維持するため、郊外の運賃を見直すことにしました。

 どれぐらい上がるのでしょうか? 函館駅前-新函館北斗駅間は720円から900円に上がります。25%の値上げです。ところが、さらに長距離になると値上げ率は上がります。函館駅前-森駅前間は920円から1600円に、函館駅前-八雲駅前間は1650円から2500円に、函館駅前-長万部駅前間は1900円から3500円に上がります。函館線沿い以外では、函館駅前-木古内駅前間が820円から1700円になります。倍以上の値上げです。今までが安かったのかもしれないのですが、あり得ないレベルの値上げ率です。バスに乗るのが目的で乗るような人はともかく、定期券を使う人は、11月30日までに買えば現行の安い運賃で有効期限まで使うことができます。

 函館バスは値上げで得たお金で、従業員の待遇を向上させ、老朽化した停留所上屋や営業所施設の更新などを行います。
(参考:函館バスホームページ http://www.hakobus.co.jp/files/2024/1201_unchinhenko/20241002_release_unchin.pdf)

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バスにパンタグラフ

 環境に優しい電気バスを導入する動きが加速していますが、電気バスの欠点は充電に時間がかかること。車両の運用効率が悪くなりますし、複数の車両を充電しようとすれば、それなりの数の充電設備が必要になります。

 そこで、京急系のバス会社、川崎鶴見臨港バスは、現在使っているディーゼルバスを電気バスに改造して、実証実験をすることにしました。どうやって充電するのかと言えば、電車みたいにパンタグラフを使います。大電力を短時間で充電することができるからです。従来の電気バスでは数時間かかっていた充電時間が、パンタグラフだと約10分で終わります。バスの運用効率が上がり、充電作業も簡単になります。
(参考:京急ホームページ https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/report2024100204.pdf#:~:text=約10分で充電可能な)

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関西線の直通運転は2025年2月ごろ

 以前の記事で関西線の直通列車の実証実験の話が出ましたが、その続報です。

 当初、実証実験は2024年秋に行う予定でしたが、2025年2月ごろに2日間程度行うこととなりました。また、区間については名古屋から伊賀上野までとします。奈良へは行かないのですが、直通運転を求めていたのは三重県なので、通常なら亀山での乗り換えが要る、名古屋と伊賀との直通ができれば問題はなかったのでしょう。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20240930/3070013801.html)

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新金貨物線の旅客化はバスで対応?

 新小岩と金町とを結ぶ貨物線、新金貨物線には旅客も受け入れるというがあります。新金貨物線の旅客化です。ただ、この旅客化、実現しないようです。

 それではどうなるのかと言えば、BRT。連節バスを新たに導入し、対応するようです。国道6号線との交差や事業費の問題で、鉄道ではなく、バスで対応させるようです。

 バスは全部になるか一部になるかは別として、専用道を走らせる方針です。専用道の用地は、貨物線の複線化用に取っておいた土地を使います。停留所では車両がすれ違うことができるようにして、両方向にホームを設置します。問題となっていた国道6号線との交差は、平面交差で対応します。新小岩や金町で折り返すときは、全線を専用道で走るパターンでも、既存の駅前広場を使います。

 環境問題を考慮し、バスの車両は電気自動車か燃料電池自動車を導入します。車両や停留所は、町のシンボルになるようなデザインにします。
(参考:日刊建設工業新聞ホームページ https://nordot.app/1213230173244654549?c=648454265403114593)

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山田線、並行するバスと共同経営へ

 1日4往復しか走らない山田線ですが、並行してバスが走っています。主に国道106号線を走るので、「106急行」と言い、鉄道よりも本数が多くて便利です。大体、4月からJRの切符で「106急行」に乗ることができる実証実験を行っていますし、秋には途中区間を運休して盛岡、宮古の近くだけを走らせる取り組みを行う予定でした(実際には8月下旬の豪雨で、上米内-宮古間は運休を続けています。復旧の見込みは立っていません)。

 その山田線と「106急行」ですが、連携をさらに深めていきます。2025年度から5年間、乗車券の相互利用に加えて、運行ダイヤの効率化なども行っていきます。なお、実際にその連携を行うには、法律に基づいて国に共同経営を申請し、認可を受ける必要があります。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20240925/6040023105.html、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS9T3TWHS9TUJUB006M.html)

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北海道新幹線函館乗り入れはフル規格10両で東京・札幌から

 北海道新幹線の函館乗り入れについて、新たな情報が入ってきました。

 函館に乗り入れる車両は、フル規格の車両。10両編成が分割せず、そのまま東京と札幌から、函館に乗り入れます。分割併合のできる車両だと、先頭車両が増えるので、その分輸送力が減ります。分割併合作業にも時間がかかります。また、ミニ新幹線にすると、車両が小さい分輸送力が減ります。さらに、ミニ新幹線だとフル規格10両編成と扉の位置が異なることになるので、東北新幹線の駅についてもホームドアの改修が必要になります。そこで、フル規格10両編成を函館に直通することにしたのです。もっとも、札幌からの直通は道内だけの需要も大きいので問題ないでしょうが、東京から函館に直通をすると、その分札幌への直通が減ってしまいます。早朝や深夜など、札幌発着が難しい時間に絞って函館に乗り入れるのが賢明でしょう。

 なお、函館に乗り入れることによって増加する車両の費用については、函館市サイドで負担するようです。函館-新函館北斗間の距離を考えると、1~2編成程度で良いようですが、この負担をJR北海道に求めないことによって、JR北海道の態度は軟化したようです。これまでの調査により、フル規格の函館乗り入れは大きな技術的問題がないことが判明し、何とかなるようです。函館の中心部に直通ができたら便利になることは間違いないので、前向きに考えたほうが良さそうです。
(参考:マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20240929-hakodateshinkansen/?dicbo=v2-MJ73TXt)

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ライトラインの西側延長、2030年が目標

 路面電車というものがなかった宇都宮に誕生した、ライトライン。既存の路面電車の制約がないため、理想に近い姿を示しています。

 そのライトラインですが、駅と東の工業団地を結んで終わりではありません。宇都宮の中心は駅よりも西側にあり、そちらにも伸びることが期待されています。西側にある東武の駅との間をライトラインで結ぶのです。

 この西側への延長は、これまで2030年代前半に行われることを目標としていました。しかし、11月17日に行われる宇都宮市長選で、ライトラインに大きく貢献した佐藤宇都宮市長は、この西側への延長を2030年にすることを公約に掲げています。

 何もできていない状態から6年で完成するとは思えないのですが(どうやってJRの駅を越えるのかという問題があります)、早く延伸するに越したことはないでしょう。次の4年の任期で西側への延長の道筋をつけ、ライトラインのもたらした効果を一日も早く西側に波及させるのが望ましいです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS9V3WBXS9VUUHB007M.html)

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豊肥線の一部複線化を検討か?

 台湾の半導体大手、TSMCが菊陽町に進出したため、豊肥線の利用者が増えています。原水のホームの拡幅工事が進み、また菊陽町内には新駅ができます。

 その豊肥線ですが、輸送力増強のため、熊本-肥後大津間において、一部複線化をすることも考えています。現時点では決定事項はありませんが、将来に向けて熊本県やJR九州は検討しているようです。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20240911/5000023308.html)

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阿佐海岸鉄道、車両不具合で当分の間運休

 見た目はバスに近いものの、鉄道の軌道上をも走ることができる乗りもの、DMV。徳島と高知の県境にある、阿佐海岸鉄道で走っています。

 しかし、10月3日からDMVは運休しています。1両を定期検査していたところ、部品の一部に不具合がありました。そこで、安全面を考え、3両全てについて詳細な検査を行うため、当分の間運休することにしたのです。運転再開の時期は、検査の結果を見て発表されます。

 代替の交通機関としては、ジャンボタクシーが準備される一部を除いて、徳島バス南部の路線バスを使います。と言うより、路線バスがない時間帯だけ代替のジャンボタクシーを用意したのでしょう。運賃は海部高校前(阿波海南駅)-海の駅東洋町間で520円なので、バスの運賃そのものです。

 このあたりの輸送は路線バスがあれば十分であり、DMVは遊園地のアトラクションみたいなものと言えます。バスみたいな実用的な公共交通機関ではなかったのです。変なことを考えず、素直に路線バスに切り替えたほうが良かったと言えます。

(追記)
 車両の不具合で運休していた阿佐海岸鉄道ですが、10月12日の始発から運転を再開しました。
(参考:阿佐海岸鉄道ホームページ https://asatetu.com/archives/2176/、https://asatetu.com/archives/2205/)

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京王バスと小田急バス、共同運行系統を大幅整理

 小田急バスと京王バスは12月16日にダイヤ改正を行います。

 今回のダイヤ改正の特徴は、両社が共同運行する路線の整理。共同運行は高速バスではよく見られますが、路線バスでも行っているところがあります。しかし、今回のダイヤ改正で、共同運行路線を整理して、小田急バスか京王バスかどちらか1社の単独運行に変わります。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/135286)

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美祢線に快速バス

 2023年夏の大雨で被災して以来、バス代行の状態が続いている美祢線。需要が少なく、しかも鉄道を復旧させるためには河川自体の工事から必要で、時間もお金もかかります。

 そこでJR西日本は、調査・実証事業というかたちで、バスの増便を行うことにします。増便の期間は10月1日から2025年3月21日の間(2025年3月22日にダイヤ改正を行うのでしょうか?)。現在、美祢線には19本の代行バスが走っていますが(平日、厚狭-美祢間の場合)、29本に増やします。増えた10本はすべて停まる停留所の少ない、快速バスです。途中停まるのは美祢、於福、長門湯本のみです。停まるところが少ないので、所要時間は短縮します。厚狭-長門市間の場合、81分から69分に短縮されます。ダイヤは厚狭での新幹線との接続を考慮していて、運賃はほかの代行バスと同額です。予約も要りません。

 新山口-センザキッチン間の乗合タクシーと同じく、鉄道以外で輸送サービスを提供しようとするJR西日本の考えが現れています。現状ではベストではないかもしれませんが、JR西日本としてはそれなりに努力しているとも言えるでしょう。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240925_00_press_minesenbus.pdf)

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伊予鉄道、1日乗車券をスマホで発売

 伊予鉄道には市内電車(路面電車)や郊外電車に乗り放題の1日乗車券がありましたが、廃止されてしまいました。その1日乗車券がアプリ限定ですが、復活します。

 10月1日から発売を始めるのは、「市内電車・郊外電車1Dayチケット」。市内電車と郊外電車全線の1日フリー乗車券です。大人1900円、子供950円です。みきゃんアプリでのみ発売します。

 また、同じ10月1日からは、市内電車とリムジンバス全線(空港、観光港どちらでも可)の1日フリー乗車券、「市内電車・リムジンバス1Dayチケット」も発売します。大人2000円、子供1000円で、こちらもみきゃんアプリ限定です。
(参考:伊予鉄道ホームページ https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2024/0926_gt1d.pdf)

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越美南線全線開通90周年記念で1日フリーきっぷ1000円

 今年2024年は、越美南線が全線開通して90年という記念すべき年です。

 そこで越美南線を引き継いだ長良川鉄道は、10月12日に関にて「90周年記念感謝祭」を開催します。ちょうどその日は駅から歩いて行くことができるところで「第57回 刃物まつり」も行われていますので、それと組み合わせて行くこともできます。

 この「90周年記念感謝祭」では様々なイベントが行われますが(かつて美濃太田で売っていた「松茸の釜飯」も販売します。名古屋の松浦商店がつくると思われます)、フリー切符の発売もあります。「越美南線全線開通90周年記念1日フリーきっぷ」です。たったの1000円で全線乗り放題ですが(美濃太田-北濃間の片道で1720円もします)、500枚限定です。「越美南線全線開通90周年記念1日フリーきっぷ」は2025年3月31日までの任意の1日に使えます。
(参考:長良川鉄道ホームページ http://www.nagatetsu.co.jp/info/5095/)

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「エヴァンゲリオン」で宇部にフリー切符

 「エヴァンゲリオン」の総監督、庵野秀明氏は宇部市出身です。その縁もあって、2021年から「まちじゅうエヴァンゲリオン」というイベントが始まっています。宇部市の各所でエヴァンゲリオンの世界観を楽しむことができます。

 JR西日本、宇部市、宇部市交通局、JR宇部線利用促進協議会は、公共交通機関の利用を促進するため、「まちじゅうエヴァンゲリオン第4弾」(主催は宇部市)に合わせて、フリー切符を発売することにしました。

 そのフリー切符とは、「まちじゅうエヴァンゲリオン第4弾 宇部周遊1dayパス」。宇部線全線と小野田線の居能-長門長沢間、それと宇部市交通局のすべての路線バス(新山口-山口宇部空港間の空港連絡バスを除きます)に乗ることができます。「tabiwa by WESTER」のみで10月4日から2025年1月19日11時59分までの間3000枚限定で発売し(駅では発売しません)、10月4日から2025年1月19日までの間利用できます。値段は1枚1500円です。

 フリー切符の目的とは違うでしょうが、宇部線を訪れる立場で考えるならば、小野田線は全線使えるようにしないと中途半端な気がします。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240924_00_press_MatijyuEvaNo4Ube1daypass.pdf)

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広電の駅ビル乗り入れ、数か月遅れる?

 今は広島の駅前から出ている広電の路面電車ですが、駅ビルに乗り入れる工事が行われています。

 この駅ビルは2025年3月24日に開業します。これまでの計画ではそのときに路面電車も駅ビルに乗り入れ、中心部への所要時間が短縮される駅前大橋線も開業するとされていましたが、それが遅れるようです。2025年夏ぐらいになると言われています。

 なぜ遅れることになるのでしょうか? 事業主体の広島市などによれば、駅南口のバスエリアなど複数の工事が重なり、工程の調整が必要になったからです。新しく線路ができる路面電車には試運転の期間も必要で、それを考えると駅ビルの開業から数か月遅れることになるようです。

 また、広島の中心部を回る、循環ルートについては、詳細はわかりませんが、さらに開通が遅れるようです。
(参考:Yahoo!ホームページ https://news.yahoo.co.jp/articles/25c5db94f9eba8bc6053d2161229803e4293101b)

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ローカル線の値上げが嫌なら、誰が赤字を負担するのか?

 以前にも記事にしましたが、JR北海道は2025年4月からの値上げを行う予定です。

 しかし、この値上げに反対する人がいます。市民団体です。運賃の値上げにより、通学定期も値上がりします。ほかの交通機関に比べて高かった通学定期の割引率も縮小しますので、平均10.5%の値上げになります。

 誰だって値上げは嫌です。しかしそれなら、誰がその分を負担するのでしょうか? 理想論ならいくらでも言えますが、現実にはすぐには難しいものばかりです。しかも市民団体はその理想論すら述べていません。どうすればいいのでしょうか?

 札幌近郊ならともかく、場所によってはバスで十分な程度の需要しかない路線がたくさんあります。そのようなところに国や都会の利用者のお金を投じる必要はありません。国境に近いため、単純に廃止するわけにはいかないかもしれませんが、特急や貨物はともかく、ローカル列車は関係ありません。そのあたりも踏まえて解を見つけていく必要があります。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASS932TKLS93ULFA004M.html)

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夢洲へは一日乗車券で行くことができず

 2025年1月19日に延伸される、Osaka Metroの中央線コスモスクエア-夢洲間。このコスモスクエア-夢洲間については、90円の加算運賃がかかります。ですから、夢洲から梅田、なんば、天王寺(いずれも4区)までは430円かかります。

 ここまでかかるのであったら、一日乗車券のほうが安上がりかもしれません。ところが、一日乗車券では夢洲で乗り降りすることができないのです。加算運賃の分をどうやって一日乗車券に反映させるか、ということを考えたら、このようになることもやむを得ないでしょう。少なくとも大阪・関西万博を行っている間は混みますので(混まなかったら、それはそれで問題です)、わざわざ安い切符をつくる必要もありません。正規の運賃を払うのみです。
(参考:Osaka Metroホームページ https://subway.osakametro.co.jp/news/news/fare/202409_chuo_line_enshin_kasanunchin.php?_ga=2.114707653.354651459.1727182458-1808622864.1725018018&_gl=1*1bre5s2*_ga*MTgwODYyMjg2NC4xNzI1MDE4MDE4*_ga_LT5TV95QB9*MTcyNzE4MjQ1OC4xMC4wLjE3MjcxODI0NTguNjAuMC4w)

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2500円払って会員になるとバス等半額

 熊本のバス会社、九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バスは魅力的な切符をつくって、公共交通の利用促進を図っています。先日取り上げた、300円のフリー切符もその流れにあります。その熊本のバスですが、事前に2500円(そのうち、デポジットが500円)を払って会員になると、10月1日から2025年2月28日までの間、朝のラッシュ時以外は半額になる、「渋滞なくそう!半額パス」を発売しています。

 「渋滞なくそう!半額パス」について詳しく説明します。販売窓口はSAKURA MACHI Kumamotoバス案内所(定期券窓口)や産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バスの営業所など。2500円払うと、会員になります。9月21日から発売を開始しています。半額になる路線は路線バス(熊本市外でも使えます。一部コミュニティバスを含みますが、高速バス、快速バス、リムジンバス等は対象外です)のほか、熊本電鉄や熊本市電も含まれます。平日は9時以降の降車、休日は(12月28日から2025年1月5日を含みます)は終日利用可能です。会員になると専用のICカードがもらえますので、あらかじめチャージしておいて、そのチャージした分で運賃を払います。なお、降車時には会員パスの呈示も必要です。

 また、休日(12月28日から2025年1月5日を含みます) に限り、大人の同伴者1人まで半額、子供は子供の半額で利用することができます。
(参考:共同経営推進室ホームページ https://jmpo.kumamoto-toshibus.co.jp/infomation/announce31/)

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大井川鐵道に運賃だけで乗ることができるSL

 SLは客を呼ぶことができるので、運賃だけで乗ることができないのが普通です。大井川鐵道でも、運賃のほかに急行料金を徴収しています。大人の場合、1000円です。

 ところがその大井川鐵道ですが、運賃だけでSLに乗ることができるのです。金谷16:27発がそれなのです。なぜその列車だけが運賃だけで乗ることができるのかと言えば、その列車は新金谷止まりだからです。1駅、たった5分で終着駅に着くのですから、運賃だけで乗ることができるのです。

 それでは、なぜそのような列車ができたのでしょうか? この金谷16:27発は、急行「ELかわね路4号」の折り返しです。実質回送を営業しているのです。1駅だから運賃だけで乗ることができるのです。

 ただ、この列車、毎日運転されるわけではありません。「ELかわね路4号」の運転日に限られます。年内は週末(金~月)を中心に運転しますので、事前にホームページ等で運転日を確認しておく必要があります。

 SLが現役で走っていたころは、運賃だけで乗ることができるのはごく普通のことでしたが、今となっては貴重な存在です。たった5分とはいえ、運賃だけで乗ることができることには変わりありません。この機会にかつてのSL列車の姿を求めて乗るのもよいでしょう。
(参考:鉄道コム https://www.tetsudo.com/column/1006/、大井川鐵道ホームページ https://daitetsu.jp/ft_main)

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山陽新幹線と在来線特急を乗り継げば、ポイントで還元

 これまで新幹線と在来線特急を乗り継げば、一定の条件の下で、在来線特急の特急料金が半額になりました。乗継割引です。しかしその乗継割引、だんだん縮小していき、ついにこの3月でごく一部を除いてJRグループから乗継割引が消えました。

 ところが、JR西日本では、一定の条件の下、新幹線と在来線特急を乗り継ぐとお得になるキャンペーンを行っています。どのようなものでしょうか? 対象となる乗り継ぎのパターンは、新幹線(一部でも山陽新幹線を含めば対象になります)と姫路、新大阪、京都発着の在来線特急を乗り継ぐものです。新幹線は「EXサービス」、「e5489」を使い、在来線特急は「e5489」を使います。在来線特急は「e5489」であれば、「チケットレス特急券」のような割引切符でも、通常の(割引が適用されない)切符でも構いません。9月19日から11月30日の間に専用サイトでエントリーを行い、10月1日から11月30日の間に乗車する必要があります。

 さて、どのようにお得になるのかと言えば、抽選で在来線特急料金分の「WESTERポイント」がもらえるのです。もらえる確率は30%ですが、「くろしお」、「こうのとり」、「まほろば」は50%に上がります。

 新幹線と在来線特急を乗り継げばお得になるというキャンペーンはいいのですが、惜しいのはポイントがもらえるのが抽選に当たった一部の人に限られるということ。もらえるポイントを減らしても構いませんが、条件に当てはまれば100%もらえるほうが良かったのでは、と思います。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240919_00_press_noritsugicampaign.pdf)

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