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丹後の海に遊ぶ(2)

 昨日(18日)のうちに福知山で買った一日乗車券を持って、京都丹後鉄道に乗る。豊岡6:17発の西舞鶴行きに乗る。2両編成で、後ろの車両はオリジナルの水色をベースにしたもの、前の車両は同じ転換クロスシートだが、水戸岡氏の手でリニューアルされた、「コミューター車両」だ。カフェオレ色がベースで、座席のモケットもいくつかのバリエーションがある。トイレは「コミューター車両」にはなく、後ろの車両のを使うことになる。豊岡を出てすぐ県境を越えるので、乗客は私を含めて2人だけ。雨が降り始めた。

 久美浜からは京都府。久美浜で1人降りたが、ほとんどの駅で少しずつとはいえ、乗ってくる。土曜日なので立つ人はいないが、平日なら通路までぎっしりだろう。2両編成になっているのは、この通学の高校生のためなのだ。1時間20分ほどで、宮津に到着。ここで高校生は降りる。私は乗り換え。宮福線開通に伴って増設したと思われる、奥の4番線に行く。宮津7:42発の福知山行きは1両編成。新しい車両で、車両の中ほどは転換クロスシートだが、扉の近くはロングシート。トイレもある。この福知山行き、各駅に停まるが、客の乗り降りはほとんどない。大江高校前や大江でも降りる客は見られない。乗っている高校生も福知山まで行くようだ。大江からは少しずつだが、乗ってくる客がいる。

 福知山で折り返し。いったん改札を出て、コンビニでコーヒーと蟹入りちくわを買う。これから乗るのは、「たんごリレー1号」、京都丹後鉄道内のみを走る特急だ。普段はKTR8000形(「丹後の海」、旧「タンゴディスカバリー」)が使われるが、週末を中心に元JRキハ85のKTR8500形が使われる。今日はキハ85が使われる日だ。「たんごリレー1号」は2両編成、前が指定席で後ろが自由席だ(JRに直通する特急ではないので、自由席がある)。持っている一日乗車券は特急の自由席にも追加料金なしで乗ることができるため、後ろの車両に乗る。京都からの特急がやってきて、乗り継ぎ客が乗ってきた。「たんごリレー1号」は発車した。早速検札があるが、車掌は先ほど乗った普通列車に(車庫のある)荒河かしの木台から便乗した女性だ。それにしても特急は速い。国鉄時代の古い規格ではなく、鉄建公団の規格なので、地形を気にせず進み、トンネルが多い。宮津に到着。宮津ではスイッチバックする。この「たんごリレー1号」は豊岡行き(網野からは快速)だが、座席の向きを変える人はいない。それもそのはず、宮津で降りなかった人は天橋立で降りた。次の駅ならわざわざ座席の向きを変えない。駅にはインバウンドの外国人観光客が多く、係員は英語で対応している。

 今日使っている一日乗車券は名を「海の京都 天橋立・伊根フリーパス1Day」と言い、京都丹後鉄道特急自由席乗り放題のほか、宮津桟橋-天橋立桟橋-一ノ宮桟橋間の天橋立観光船、天橋立傘松公園ケーブルカー・リフト、伊根湾めぐり遊覧船、宮津駅-伊根間の路線バスが乗り放題で、大人3550円。かなりお得な切符だ。ちなみに観光船、ケーブルカー・リフト、遊覧船、路線バスはいずれも丹後海陸交通のものだ。海のものも陸のものもある。まずは観光船に乗る。天橋立を近いところから見ることができ、しかもバスみたいに遠回りしなくても済む分、速いのだ。10:00発の一ノ宮桟橋行きは少し遅れてやってきた。客を乗せて出発。桟橋を出てすぐのところに駅と天橋立を結ぶ橋があるのだが、航行に支障するため、船が通るときは橋が旋回して通行できないようにしている。

 船は12、3分で対岸の一ノ宮桟橋に到着。少し山のほうに歩くとケーブルカー乗り場がある。ケーブルカーとリフトは並行して走っているが、雨が降っているので、リフトは休み。ケーブルカーは15分間隔。次は10:30発のはずだが、2分ほど早く発車。途中すれ違った便は混んでいたし、山上の傘松でも待っている人がたくさんいた。多いときは随時運行しているようだ。傘松に着いたらするのが、お約束の股のぞき。しかし、龍が昇っているようには見えなかった。(続く)

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