奥羽線新庄-院内間が非電化に
奥羽線は秋田以南が東京と秋田を結ぶ幹線として、秋田以北が日本海沿いに関西と東北、さらに北海道とを結ぶ路線として、ともに重要な路線でした。
以前は「つばさ」や「あけぼの」などの特急が走っていた奥羽線秋田以南ですが、山形新幹線や秋田新幹線の開業により輸送体系は大きく変わりました。新幹線が走る福島-新庄間、大曲-秋田間は重要ですが、その間の新庄-大曲間は普通列車のみ走る、ローカル線です。重要な路線ではなくなっています。
その奥羽線ですが、7月の大雨で新庄-院内間は被災し、ほぼ3か月が経過する今になっても、まだ復旧していません。復旧は2025年のゴールデンウィーク前になるようです。しかも、復旧後は電車ではなく、電気式気動車(GV-400系)が中心になって走るのです(一部区間では、キハ110系が走ることもあるようです)。そうなったら、電化設備は必要なくなります。架線を順次取り外し、非電化に戻すようです。JR東日本で電化路線を非電化に戻すのは、磐越西線会津若松-喜多方間に続くものです。
特急が走っていた国鉄時代なら非電化は考えられなかったのですが、新幹線開業によりローカル線になった現状では、電化設備は負担になっていたことでしょう。何しろ、2023年度の奥羽線新庄-湯沢間の輸送密度は291人です。鉄道が残るだけでも良しとしなければならないレベルでしょう。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2024/sendai/20241018_s02.pdf、https://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/rosen02.pdf)
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