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November 2024

八高線、釜石線にHB-E220系

 八高線(高麗川-高崎間)と東北線、釜石線(盛岡-花巻-釜石間)に新しい車両が入ります。

 新しい車両の形式はHB-E220系、ディーゼルエンジン発動機と蓄電池を積んでいて、単独あるいは2つを組み合わせて動力を発生させるディーゼルハイブリッドシステムを採用しています。ハイブリッドの車両のため、液体式ディーゼルカー特有の部品を削減することができ、電車にできるだけ合わせることによって、メンテナンスしやすくなります。車内はロングシートで(置き換え対象のキハ100系、キハ110系はセミクロスシートです)、扉の数は乗り降りがしやすいよう、2扉から3扉に増えます。車椅子やベビーカーを使用する人のためのフリースペースを設け、電動車椅子対応の洋式トイレを備えます。参考としたプレスリリースを見る限りでは、車内の窓がかなり少ないように見えます。ハイブリッドシステムのためデッドスペースが多く、トイレも車椅子対応のために大きくなることが原因と思われます。ロングシートになることと合わせて、景色はかなり見づらそうです。ロングシートの客室設備は首都圏近郊の八高線はともかく、釜石線ではきつそうです。

 投入する車両は32両。八高線が2両編成8本、釜石線が2両編成6本と1両編成4本です。2025年度下期から営業を始めます。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2024/20241121_ho01.pdf)

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ホーバークラフト、11月30日に運航開始

 なかなか運航開始日が決まらなかったホーバークラフト。ようやく運航開始の日が決まりました。

 それは、明日。11月30日です。当分の間は週末のみ、遊覧就航事業から始めます。その後、12月中に大分市内と大分空港との間で、定期航路の運航を始める予定です。リムジンバスで1時間かかる大分市内-大分空港間ですが、ホーバークラフトなら約30分で結びます。

 何とかの間に運航を始めることができました。昔は熊本-島原間や瀬戸内海などで運航していたようですが、どんどん減っていき、大分のも15年前にいったん運航を終了していました。それが復活するわけで、一度乗ってみたいです。
(参考:朝日新聞11月28日朝刊 中部14版)

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久留里線久留里-上総亀山間、廃止へ

 木更津と上総亀山を結ぶ久留里線ですが、末端区間の久留里-上総亀山間は利用者が極めて少なく、廃止の話が出ています。

 そして、その久留里-上総亀山間について、JR東日本は鉄道としての運行を取りやめる方針であることを明らかにしました。具体的な廃止の時期は決まっていませんが、いずれは廃止になります。

 代替交通としては、路線バスなどが考えられています。現在の鉄道ダイヤと同等以上の本数を提供し、停留所やルートは利用者の要望を取り入れます。この路線バスの運営を誰がするかについてはまだ未定で、地元の君津市等と協議するようです。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241127/k10014651591000.html)

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米坂線、上下分離にすると地元に最大17億円の負担

 米沢と坂町を結ぶ米坂線は、2022年8月の豪雨で被害を受け、一部区間を除いて運休したままです。

 鉄道を存続させないといけないほどの需要があるわけではない米坂線ですが、地元は鉄道での復旧を望んでいます。しかし、採算がとれず、社会的な意義もない路線を民間会社が維持するわけにはいきません。何らかの公的負担が必要になります。

 その公的負担の方法のひとつとして、上下分離があります。線路などの鉄道施設や土地を地元自治体が所有し、JRは運行に専念します。この場合、地元の負担はどれぐらいになるのでしょうか?

 JR東日本によれば、山形県側の今泉-小国間は年間8.1~10.9億円、新潟県側の小国-坂町間は年間4.7~6.1億円です。なお、この数字は、2031年に復旧し、その後10年間の負担額を計算したものです。施設の更新があれば、負担額はさらに増えます。

 この負担額について、沿線自治体からは負担が重いことを訴え、国による財政負担を求めるところもあります。しかし、特急や貨物が走らず、バスで足りる程度のローカル需要しかないところに、国のお金を投じる必要もありません。厳しいですが、地元が負担できるなら第三セクター、負担できないならバスなどコストを抑えた経営にするのが適切なところと思われます。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSCM469XSCMUOHB00HM.html)

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北陸新幹線、12月に新大阪までのルートの詳細を決定へ

 北陸新幹線が敦賀まで延伸したので、残る区間は敦賀-新大阪間。ここについてはまだルートの詳細が決まっていません。

 このルートについてですが、ようやく12月に新大阪までのルートの詳細が発表されることになりました。12月8日の週に与党のプロジェクトチームでつくる委員会の中でルートを決定し、その翌週(12月15日から始まる週)に与党のプロジェクトチームとしてルートの正式な決定を行います。そのルート決定の前に、沿線の福井県、京都府、大阪府、京都市、そして営業主体のJR西日本から意見を聞きます。

 ただ、ルートを決まっていないため確定しない京都にできる駅を除いて、駅の場所やホームの構造は決まっています。新大阪は東海道・山陽新幹線の駅の南側地下20メートルのところにできます。2面4線の駅で、長さ400メートル、幅50~60メートルです。山陽新幹線との接続が考慮されています。東小浜は小浜線の駅の北西約1キロ、高さ約15メートルの高架駅です。舞鶴若狭道小浜インターチェンジに近いところです。2面2線の駅で、長さ330メートル、幅30メートルです。松井山手は学研都市線の駅の北側にでき、地下約40メートルのところです。東小浜と同じく、2面2線の駅で、長さ330メートル、幅30メートルです。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241120/k10014644881000.html、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSCX46CYSCXPLFA004M.html、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20241127-OYT1T50250/)

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「JR関西線12駅途中下車の旅」

 日本旅行は、「JR関西線12駅途中下車の旅」という旅行プランを発売しています。

 どういうものかと言えば、関西線の中で、非電化ローカル線の亀山-加茂間について、後戻りしない限り何回でも途中下車して楽しむことのできる旅行プランです(途中下車できるのは行きだけで、帰りは途中下車せずにまっすぐ帰ります)。大阪、三ノ宮、神戸、京都、名古屋の5駅から出発し、日帰りで元の駅に戻ります。添乗員はつかず、自分でプランを組んでいくことになります。大阪、三ノ宮、神戸からは天王寺経由、京都からは奈良線経由、名古屋からは関西線経由で行きます。

 申し込みは利用日の7日前12時までで(インターネットでのみ受け付けます。支払いはクレジットカードです)、1人からでも参加できます。値段は大阪からの場合、大人3400円、子供2700円で、地元のカフェやお土産屋で使える500円2枚のクーポンもついています(スマホによる電子チケットです)。この旅行プランの設定期間は11月1日から2025年2月16日までです。

 関西線の非電化区間は、ローカル線とはいえ1時間に1本の割合でディーゼルカーが走っています。そんなに不便ではないので、そのときの気分でプランを変更しても、何とかなります。この旅行プランでローカル線の旅に出かけるのも良いでしょう。
(参考:日本旅行ホームページ https://www.nta.co.jp/akafu/west/kansaihonsen/)

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JR西日本、西明石-姫路間の新幹線車両基地を断念

 JR西日本には、山陽新幹線西明石-姫路間に車両基地をつくるという計画がありました。明石市内に2037年までに約30ヘクタールの基地を整備し、並行する在来線(JR神戸線)においても、大久保-魚住間に新駅をつくる計画でした。住宅地や商業地の開発も行われる予定でした。

 2019年11月に浮かび上がったこの計画ですが、新型コロナの影響により2020年3月に計画案を地元明石市に示すのは、延期になってしまいました。そのまま計画は進まず、明石市が2024年5月に現状と今後の見通しを尋ねる文書をJR西日本に提出したところ、逆に11月6日付でJR西日本から車両基地建設の中止が告げられました。新型コロナの影響により山陽新幹線の利用が低迷し、今なおコロナ前の水準に戻っていないからです。

 これで新幹線車両基地の計画は消えてなくなったことになります。なお、予定地はもともと農業に適しているところだったようで、農地になると思われますが、明石市としては地元の声を聞いて新たな用途を決めていくとのことです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/04d80f1bf13969701e032bc76cbbc911d1b72f27)

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岸和田無料バス乗車レポート

 以前にも記事にしましたが、今日11月23日は、南海バスの岸和田市内が無料になる、「路線バス無料デー」 です。2024年に5回行われる「路線バス無料デー」の最終日です。そのときの様子をレポートしました。

 ただし、このレポート、私ではなく、高校生の子供にさせています。子供は鉄道やバスの知識はありませんが、逆にそれが故に、レポートの基礎資料はしっかりできています。それでは、岸和田の無料バスの状況を紹介しましょう。

 元々はガラガラのバスでしたが、東ヶ丘町内のバス停で乗る人は多く、東ヶ丘町内の最後のバス停を出た時点で、14人にもなっていました。その後は和泉市内に入りますので、有料になります(バスが無料になるのは、乗車または降車が岸和田市内にあることが必要)。途中で1人降り、3分遅れで終点の和泉中央駅で降りたのは13人でした。無料だからといって岸和田の中心部から和泉中央まで乗り通す人は少なく、普段通り東ヶ丘町内から和泉中央、そして泉北に乗り換えて難波方面へ行くのにバスを使っている実態が見て取れます。

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「はるか」は山科発着に

 京都と関空とを結ぶ特急、「はるか」。関空にやってきた外国人が最初に乗る列車のひとつです。しかし、新幹線も特急も京都のみに停まる現状では、どうしても京都に集中してしまいます。

 そこでJR西日本は、東隣の山科を改良し、「はるか」を山科まで延伸することにしました。配線を変更し、「はるか」が山科で折り返すことができるようにします。山科からは地下鉄東西線に乗り換えることができ、中心部にアクセスすることができます。また、配線の変更とともに、上りの外側線には12両対応のホームを1本追加します。現在は島式2本の2面4線の駅ですが、3面5線になります。

 山科の改良工事は2025年度から始め、2029年度に供用を開始します。「はるか」もそのときに山科まで延伸されます。また、このことにより、京都で「はるか」用に使っていたホームを嵯峨野線用にすることができ、嵯峨野線の混雑緩和に資することができる効果があるとも考えられます。嵯峨野線のホームに入れる必要がなくなり、運行ルートが簡単になります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241122_00_press_yamashinaeki_2.pdf)

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6500円で30日間特急乗り放題

 お得な切符がいろいろできる、福知山線の特急「こうのとり」。この「こうのとり」ですが、今度はサブスクリプションサービスを始めます。「こうのとりサブスクパス」です。

 「こうのとりサブスクパス」は、どういうものでしょうか? 購入した日から30日間、定額で何回でも「こうのとり」の普通車指定席に乗ることができるというものです(乗車券は別途必要です。定期券とも併用できます)。値段は新大阪・大阪-三田・新三田間が6500円、新大阪・大阪-篠山口間が7500円です。「J-WESTチケットレス」がそれぞれ650円、750円なので、ちょうど10倍の値段です。なお、代金の一部を「WESTERポイント」で払うこともできます。新大阪・大阪-三田・新三田間が6000円と「WESTERポイント」500ポイント、新大阪・大阪-篠山口間が7000円と「WESTERポイント」500ポイントというように払うことができます。

 「こうのとりサブスクパス」の発売期間は11月18日から2025年2月28日までです。発売日ごとに枚数を限定し、その枚数に達すれば、その日の発売を打ち切ります。利用期間は先ほども書いたように「こうのとりサブスクパス」の購入日から30日間ですが、年末年始の12月28日から2025年1月6日の間は、利用することができません。しかも、利用期間の中に利用制限期間がある場合でも、利用期間の延長や減額は行いません。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241112_00_press_Kounotorisubiculum.pdf)

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「快速 うれしート」、琵琶湖線・JR京都線、嵯峨野線、JR宝塚線にも拡大

 列車の一角をのれんで区切って、そこを指定席とするという、「快速 うれしート」。2023年10月に登場し、早速2024年3月のダイヤ改正で増発。この10月にはJR神戸線などに拡大しました。そして、2025年3月にはさらに充実します。さらに走る路線が増えるのです。

 新たに走るのは、琵琶湖・JR京都線(野洲-大阪間)、嵯峨野線(京都-園部間)、JR宝塚線(大阪-篠山口間)です。また、JR神戸線(大阪-網干間)、奈良線(京都-奈良間)は本数が増えます。郊外を走る主要路線で2025年春以降も「快速 うれしート」がないのは、通勤型しか走らない学研都市線と、「くろしお」や「はるか」が頻繁に走る阪和線ぐらいです。

 「快速 うれしート」は、最後尾の後ろ半分に設定されます。これまで同様、のれんで区切られます。ただし、嵯峨野線に関しては京都行き、亀岡・園部方面行きのいずれにおいても、一番園部寄りの車両の園部寄り半分が「快速 うれしート」になります。端のほうなので、空いているのでしょう。指定席料金は通常期530円、閑散期330円です。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241120_00_press_Kaisokuureseatkakudai_1.pdf)

 

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山梨県、富士山への鉄道の代わりにゴムタイヤ新交通システムを導入へ

 以前からの記事にありますように、富士山五合目まで鉄道を敷くという話は浮かんでは消えています。ここに関しては、山梨県がLRTを走らせることを考えていましたが、反対の声が強く、鉄道を走らせることは断念したようです。

 しかし、話が大きく変わったわけではありません。代わりのものを走らせるのです。ARTという中国の会社が開発した、新交通システムを使うのです。ゴムタイヤで走り、見た目は連節バスに似ていますが、道路に設置した白線マーカーを車両にある光学センサーが検知して走るので、広い意味で鉄道の一種です。

 なぜそのようなARTを導入しようとしているのでしょうか? それは、電気バスのような鉄道以外の手段なら、マイカーなどほかの交通手段を閉め出すことができず、来訪者のコントロールが利かないからです。

 それなら、上高地はなぜバスでしか行くことができないのでしょう? すでに前例があるのですから、それを参考にしてやっていくのが適切でしょう。貨物や緊急車両のことを考えたら、ART専用にすることはできず、引き続き車が通行できるようにしなければなりません。わざわざ軌道などの設備を設置する必要はないのです。また、来訪者のコントロールについては、山梨県側だけでできるものではありません。静岡県側も規制を課さないと、意味がありません。山梨県側、静岡県側ともにマイカーや観光バスを閉め出し、バスの運賃に上乗せをすることにより、来訪者のコントロールを図る必要があります。
(参考:東洋経済ONLINE https://toyokeizai.net/articles/-/840602)

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稚内から現金専用の券売機がなくなる

 日本で一番北にある駅、稚内。ここ稚内には現金のみ使える券売機がありますが、18日で使えなくなりました。

 なぜかと言えば、利用者が少ないから。1日数人しか使っていません。券売機の老朽化が進み、かつ新紙幣に対応していないことから、撤去することにしたのです。

 今後はどうすれば良いのでしょうか? 券売機はクレジットカード専用のものがあります。クレジットカードのない人は、「みどりの窓口」で対応します。クレジットカード専用券売機、「みどりの窓口」ともに営業時間は6:10から17:45まで。朝はともかく、夕方の営業終了が早いように思えますが、最終の特急の発車時間が17:44なので、それを過ぎると切符を買い求める客はほとんどいないのでしょう。窓口が閉まってからも普通列車は2本発車しますが(最初の1本に乗れば、その日のうちに旭川まで行くことができます)、普通列車でそのような遠いところまで行くのはほとんどいないのでしょう。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20241118/7000071341.html)

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「MOBIRY DAYS」は普及せず?

 広電が9月から始めた、新しい運賃決済システム「MOBIRY DAYS」。この「MOBIRY DAYS」はどれぐらい利用されているのでしょうか?

 あまり使われていないようです。これまであった「PASPY」の場合は、ICカードを買えば済むだけの話ですので、乗客の8割が使っていたようです。しかし、「MOBIRY DAYS」はまだサービスを始めてから時間がたたないため、利用者は少ないです。今のところ、まだ1割程度です。

 「MOBIRY DAYS」は、スマホならクレジットカードや銀行口座とも紐付けができるので、駅の窓口に行かなくてもチャージできます(その窓口も、休日は基本的に休みで、夜間も閉まっています)。専用のICカードのものも含めて、現時点では車内で現金でチャージすることはできません。ただ、銀行口座と紐付けするときは広島銀行に限られているので、かなり制約があります。

 広電にある程度乗る人なら「MOBIRY DAYS」がないと話にならないでしょうから、いずれは普及はするでしょうが、同じ広島でもアストラムのように、「ICOCA」に移行するところもあります。広島中心部のバスでも、今のところ、「MOBIRY DAYS」が使えるのは広電ぐらいです。乗る会社によって「MOBIRY DAYS」と「ICOCA」を使い分ける必要が出てきます。広電単独で独自路線に走らず、広島市内の私鉄、バス会社ぐらいは規格をすりあわせる必要はあったでしょう。また、バスはともかく、路面電車は他地域からのビジネスや観光客もそれなりにいますので、今後も「ICOCA」等の交通系ICカードが使えるようにすることは必須です。幸いにも、広電の運賃は宮島線を含めて均一になるので、取り扱いは楽になります。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSBQ1GLYSBQPITB00PM.html)

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タクシー代に100円追加すれば、環境配慮

 人間は生きている以上、何らかの環境への悪影響があります。それを抑えようとするには、悪影響を与える物質を除去しないといけません。当然お金がかかります。その費用を稼ぎ、かつその汚染物質の排出量を減らすための方法として、汚染物質を出す人に負担を課すというものがあります。

 そんな中、タクシー大手のエムケイは、脱炭素の取り組みを進めるため、貸し切りタクシーやハイヤーの利用料金に100円を追加すれば、温室効果ガスの排出量削減に貢献することができるという取り組みを12月から始めます。追加でもらったお金で二酸化炭素排出枠を買い、実質的な排出量をゼロにします。追加料金の対象となるのは、電気自動車。ガソリン車から電気自動車に切り替えると、走行時に出る二酸化炭素排出量が4割になります。しかし、電気自動車の動力源となる電気をつくるときにも二酸化炭素は発生します。ガソリン車を電気自動車を変えるだけでは温室効果ガスを実質ゼロにすることはできないのです。そこで出てきたのが、二酸化炭素排出量に見合う額を追加で払ってもらい、そのお金で排出枠を買うという方法なのです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSC23RSGSC2PLZB024M.html?iref=pc_ss_date_article)

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上田電鉄、QRコードを使った新改札システムを導入

 上田と別所温泉を結ぶ上田電鉄は、11月11日から順次、新しい改札システムを導入しています。

 新しい改札システムとはどういうものでしょうか? QRコード決済システムのひとつで、長野県坂城町の有限会社和晃が開発した、「TicketQR」というものを使います。上田、別所温泉など主要駅にはQRコードを印字することができる券売機を設置し(上田、下之郷、別所温泉はの券売機は、クレジットカードや交通系ICカード等で購入することもできます)、列車内と上田に新型運賃箱を置きます。整理券にもバーコードを印字します。

 券売機で切符を購入した場合、乗車時に駅または車内のリーダーに切符をかざします(これをしないと降車時にエラーになってしまいます)。降車時も駅または車内のリーダーに切符をかざします。整理券で列車に乗ったときは、降車時に整理券を運賃箱に投入します。運賃箱はバーコードを読み取り、運賃を投入します。多ければ釣り銭も出ます。「1日まるまるフリーきっぷ」のようにQRコードが印字されない切符については、従来通り、係員に見せます。
(参考:上田電鉄ホームページ https://www.uedadentetsu.com/news/post-8160.html、https://www.uedadentetsu.com/news/post-8164.html)

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世界初のDMVを運転することができる

 道路も線路も走ることのできる乗りもの、DMV。世界中を見ても阿佐海岸鉄道しか走っていない、希少価値の高い乗りものです。このDMVについて、運転体験ができるツアーが企画されました。バスや鉄道車両の運転体験はありますが、DMVの運転体験はこれが世界初です。

 ツアーが行われるのは12月20日。9:00に阿波海南文化村駐車場に集合し、午前中は1人約15分の割合でDMVの運転体験を行います。バスモードで所定のコースを実際に運転し(このため、参加には普通自動車免許が必要です)、バスから鉄道へのモードチェンジ操作も体験します。その後、DMVで道の駅宍喰温泉に移動し、弁当の昼食を食べます。午後は車両基地でDMVモードインターチェンジとバックヤードの見学を行います。その後、DMVで阿波海南文化村に戻り、17:15に解散します。

 参加費用は1人25000円、定員は8人とのことですが、すでに定員に達しているので、今から申し込むことはできません。
(参考:一般社団法人みなみ阿波観光局ホームページ https://minamiawa.jp/docs/2024103000017/)

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陸羽西線の運休、2025年度まで延びる

 陸羽西線は、並行して走る国道のトンネル工事のため、2022年5月から運休しています。この陸羽西線の運休ですが、当初は2024年度中に終了する予定でした。2024年度中に鉄道での運行が再開される予定でした。

 ところが、以前にも記事にしたように、運休の期間が延びることになりました。道路のトンネル工事の進捗度合いによるもので、具体的な時期は未定ですが、2025年度になるようです。

 そもそも、陸羽西線は使われていなかったので、正直言って、大きな影響はないのでしょう。寂しいかもしれませんが、それがローカル線の現実なのです。
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2024/sendai/20241107_s01.pdf)

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南海、昼間の半数を「ラピートα」に置き換え

 南海は12月21日にダイヤ改正を行います。南海本線、空港線、多奈川線、和歌山港線、加太線そして高野線汐見橋-岸里玉出間のダイヤが変わります。

 難波と関西空港を結ぶ特急、「ラピート」には、「ラピートα」と「ラピートβ」があります。違いは停車駅で、「ラピートα」は、通常、特急が停まる堺と岸和田を通過します。今回、昼間も半数が「ラピートα」になります。下りは朝が全て「ラピートα」、昼は「ラピートα」と「ラピートβ」が半分ずつ、夕方以降は全て「ラピートβ」になります。上りは朝が全て「ラピートβ」、昼は「ラピートα」と「ラピートα」が半分ずつ、夜は全て「ラピートα」です。

 なぜこのようなことをするのでしょうか? 実は「ラピート」は混んでいるのです。2024年度上期の空港線の輸送人員は過去最高で、上半期の「ラピート」の乗車率は65.3%です。こうなったら、時間帯によっては満席で買えないことも出てきます。そこで、関西空港へ行く客のために「ラピートα」を増やしたのです。これで難波・新今宮・天下茶屋と関西空港の間を利用する人が「ラピート」の特急券を買いやすくなります。本当なら「ラピート」を増発すればいいのですが、なにわ筋線開業後の姿がわからないと投資計画も立てられないのです。地下を走るため、「ラピート」の置き換えは何らかのかたちで必要になると考えられるのですから。空港急行も8両のものがさらに増え、平日だと9割が、休日でも約88%が8両編成になります。若干ですが、空港急行も増えます(一部は和歌山市方面の区間急行からの変更)。

 高野線汐見橋-岸里玉出間については、最終の繰り上げを行います。平日、休日ともに、下りは汐見橋発が22:45発から22:10発に、上りは岸里玉出発が22:25発から21:45発になります。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/241113.pdf)

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万博のために、Osaka Metroの駅員にバスの免許を取得させる

 2025年の大阪・関西万博のときには、鉄道(1月にOsaka Metro中央線が延伸されます)のほかにバスも使われます。

 ところで、運転士不足の中、バスは誰が運転するのでしょうか? Osaka Metroは、駅員など日ごろバスの運転を行っていない社員に、大型二種の免許を取らせて対応します。万博の開催時には、子会社の大阪シティバスに出向させて、バスの運転をさせます。社員約60人に大型二種免許を取得させ(当たり前と言えば当たり前ですが、約50万円かかる取得の費用はOsaka Metroが負担し、その取得に要する時間も勤務したと見なします)、すでに大型二種免許を持っている社員と合わせて、約100人が大阪シティバスに出向します。大阪シティバスは、会場内を巡るバスのほか、会場と舞洲に設けられる駐車場を結ぶシャトルバスを走らせます。これら2つの路線には約300人の運転士が必要ですが、今回出向する約100人はこの中に入ります。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20241030-OYT1T50225/)

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美祢線、上下分離で復旧か?

 2023年の大雨以来、運休が続いている美祢線ですが、鉄道での復旧を求める声があります。

 それでは、鉄道で復旧した場合、JR西日本がこれまでと同じように経営を続けるのでしょうか? それはありません。JR西日本にとっては、単に赤字を垂れ流すだけです。株式を公開している民間企業としてはあり得ません。輸送密度が低く、特急のような幹線鉄道網の一環を担う列車があるわけではないので、社会的にも鉄道を維持することが許容できるわけではありません。

 その場合、どうやったら鉄道を残すことができるのでしょうか? 運行は引き続きJR西日本が行いますが、鉄道施設の維持・管理は地元自治体が行うのです。いわゆる上下分離です。JRは運行だけに専念すれば良いので大幅な赤字にはなりません。インフラを整え、赤字の責任を負うのは、地元自治体です。どうしても鉄道が欲しいのなら、地元が責任を取らないといけないでしょう。新幹線や大都市圏の利用者に負担させ、自分たちは大赤字の鉄道を安い運賃で乗るということは許されないのです。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20241031/4060021581.html)

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伊豆箱根鉄道大雄山線に無線式列車制御システム

 鉄道は線路を敷けばおしまいではありません。実際に列車を動かすためには、いろいろな設備が必要です。

 そこで、このような設備を削減する新技術が考え出されています。無線式列車制御システムというもので、これが実用化されると、軌道回路等の駅間の地上設備を削減することができます。保守点検の省力化にもつながります。

 そして、この無線式列車制御システムの導入を考えているところもあります。伊豆箱根鉄道の大雄山線で、地方鉄道向けの無線式制御システムを導入します。2024年度中にシステム開発を終え、実際に導入されるのは2031年度の見込みです。その間、走行試験などを行ったり、車両改修の必要があるかなどを考えたりします。
(参考:伊豆箱根鉄道ホームページ https://www.izuhakone.co.jp/sunzudaiyu/sunzudaiyu-news/p010378_d/fil/railway_news_20241017.pdf)

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秋の休日は岸和田のバス、無料

 岸和田市はこの秋、「路線バス無料デー」を5回設けています。9月22日、10月20日、10月27日、11月3日、11月23日です。最後の11月23日(土曜日)を除いて、全て日曜日です。

 対象となるのは、岸和田市内を走る5路線、東ヶ丘線、牛滝線、福田線、葛城線、山直線です。東ヶ丘線と山直線については、和泉市内にも乗り入れますが、乗車停留所か降車停留所のいずれかが岸和田市内であれば、対象となります。ですから、和泉中央駅から乗って、東ヶ丘町で降りても、無料になります。

 なお、乗車のときは、整理券も取らずにそのまま乗ります。ICカードのタッチはしてはいけません。もし、降車時に誤ってICカードをタッチしたり、運賃箱にお金を入れても、返金の処置は行いません。

 あと1回となった「路線バス無料デー」ですが、その様子を見てみたいものです。
(参考:岸和田市ホームページ https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/129/buzmuryoudday.html)

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「はかた号」の手数料、12月20日から50%に

 東京と福岡を結ぶ日本で一番長い距離を走る高速バス、「はかた号」。12月20日運行便から、払戻手数料を変更します。

 これまでは、発車するまで(WEB上の払い戻しは、始発出発の30分前まで。以下同じ)に払い戻せば、110円の手数料で済みました。これが12月20日運行便から、変わります。12日前までは110円で変わりありませんが、11日前から9日前までが運賃の20%、8日前から2日前までが運賃の30%と上がっていき、前日と乗車日(発車するまで)は運賃の50%です。

 払い戻したときから乗車日まで時間があれば、まだ誰かに買ってもらうことができますが、発車直前に払い戻されては、代わりに買ってもくれる人はまずいないでしょう。11日前から上がるのはともかく、少なくとも発車直前でも110円で済む現行の手数料は安すぎたと言えます。
(参考:西鉄ホームページ https://www.nishitetsu.jp/userfiles/page_contents/cfe2461b7aa1803ede6782f0a341cf5e.pdf)

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特急高山松本線、新穂高松本線、予約制になっていた

 高山と松本を結ぶバス、高山松本線は、長距離を走るバスであるにも関わらず、予約は要りませんでした。テレビ東京の人気番組、「ローカル路線バスの旅」なら涙が出るほどうれしい路線です。

 しかし、高山松本線、新穂高松本線について、7月1日から、予約制になります。「ローカル路線バスの旅」では、使えなくなります。松本行きについては、高山濃飛バスセンター・新穂高ロープウェイ-平湯温泉間は乗車専用になります。高山・新穂高行きについては、平湯温泉-高山濃飛バスセンター・新穂高ロープウェイ間は降車専用になります。なお、高山松本線の高山行きについては、当日発車前に空席があれば、平湯温泉からは予約なしで乗ることができます。また、これまで、高山松本線、新穂高松本線では平湯温泉で途中下車することができました。しかし、この特例、6月30日で廃止されています。7月1日以降は、切符を買い直す必要があります。

 さらに、7月14日からは、長野県内のみの利用の場合でも、予約が必要になります。
(参考:濃飛乗合自動車ホームページ https://www.nouhibus.co.jp/wp_rnw/wp-content/uploads/2024/06/32c9f0c24d36a173b7dc1389fd0bccc8.pdf)

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大沢は12月から全列車通過

 奥羽線福島-米沢間は山形新幹線ができた今でも急勾配が続く区間です。

 その急勾配の中にある駅のうち、板谷と大沢は12月1日から全列車が通過します。冬場は積雪が多く、列車が大幅に遅れることがあります。また、駅がある以上、誤って降りてしまうリスクもあります。そこで安全で安定した輸送を行うため、利用の少ない両駅を通過することにしたのです。

 ここまでは例年のことです。しかし、この話には続きがあります。板谷は2025年3月27日になれば、元通り列車が停まるようになります。しかし、大沢のほうは、利用が極めて少ないことから、春になっても通過し続けます。赤岩のように、大沢もいずれは廃駅になってしまうのでしょうか?
(参考:JR東日本ホームページ https://www.jreast.co.jp/press/2024/sendai/20241031_s02.pdf、https://www.jreast.co.jp/press/2024/sendai/20241031_s01.pdf)

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埼玉県民の日で西武鉄道800円で乗り放題

 埼玉県は1871年11月14日に誕生しました。そのため、11月14日は埼玉県民の日とされています。埼玉県ができてちょうど100年の1971年に制定された、歴史あるものです。

 埼玉県内の鉄道会社では、この埼玉県民の日に合わせて、フリー切符が発売されます。西武もそのひとつで、同じくフリー切符を発売します。「埼玉県民の日 記念 西武線1日フリーきっぷ」です。

 このような埼玉県民の日に合わせて発売されるフリー切符の類は、大抵、埼玉県民の日の11月14日しか使えません。今年の場合、11月14日は木曜日です。平日なので、使うことができる人は少ないです。しかし、西武の「埼玉県民の日 記念 西武線1日フリーきっぷ」は、11月14日から17日までの4日間の間なら使えます。16日と17日は休日なので、このときに使えます。しかも、西武は埼玉県内のほか、東京都内にも跨がっていますが、多摩川線以外なら、東京都内でも使えます。西武線沿線へのお出かけに使えます。

 「埼玉県民の日 記念 西武線1日フリーきっぷ」の発売日時は11月14日~17日。前売りはなく、発売当日限り有効です。埼玉県内の西武線各駅の自動券売機及び駅窓口で発売します。自動券売機は始発から16時まで、駅窓口では始発から最終まで発売します。一部の駅では発売しないので、そういう駅から乗車するときは、駅で乗降車駅証明書を受け取り、発売している埼玉県内の西武線各駅で申し出ることにより、購入することができます。値段は大人800円、子供400円。池袋(ただし、東京都内にあるので、ここで切符を買うことはできません)から西武秩父までの運賃が800円ちょうどなので、結構安いフリー切符です。
(参考:西武鉄道ホームページ https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20241029_kenminfree.pdf)

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熊本市電と熊本電鉄、相互乗り入れか?

 熊本市内にはJRのほか、熊本市電と熊本電鉄が走っています。熊本市電は熊本の中心部、熊本電鉄は熊本市と隣の合志市の間を結んでいます。この2つの鉄道は上熊本で乗り継ぐことができますが、両者の駅は約80メートル離れています。そこで、この両者の上熊本を近づけ、乗り換えしやすくします。相互乗り入れをするという案も出ています。

 しかし、熊本市電と熊本電鉄とでは、軌間が違います。直通させるためには、レールの幅を合わせ、車両も改造する必要があります。車両を全て入れ替える必要があるかもしれません。相互乗り入れをすると便利ですが、費用がかかり、工事に時間がかかります。そのため、駅を同じ場所につくり、対面乗り換えで対応することで、利便性を高めようとする考えもあります。直通運転はできませんが、コストはあまりかかりません。

 まだ利便性向上についての具体的な検討は行っていません。相互乗り入れ、対面乗り換えの両方について、効果、事業費などを考え、実現できるか考えていくとのことです。
(参考:毎日新聞ホームページ https://mainichi.jp/articles/20241029/k00/00m/040/237000c)

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整備新幹線、30年定額の貸付料を見直し&駅舎の建設費をJRに負担させる

 整備新幹線は建設費がかかるため、国が税金で建設します。JR各社は国に使用料を払います。この使用料は開業時に乗客の需要予測によって決まり、30年間固定となっています。北陸新幹線高崎-金沢間の場合、年間420億円で、JR東日本とJR西日本が支払います。

 ところが、以前にも記事にしたことがありますが、本当ならもっと貸付料を高くしても良かったのです。財務省によれば、利用実績が予測を2~6割上回っていたようです。これを貸付料に反映させるなら、追加で年間176億円増やすことができたのです。4割以上高くすることができたのです。最初の整備新幹線が開業してからもうすぐ30年を迎えます。貸付料の見直しの時期です。財務省はそのときに貸付料を見直すことを考えています。また、新幹線の延伸により既開業区間の収支が改善したときには、貸付料を見直すことを考えているようです。

 財務省のこの考えはある意味正しいです。北陸新幹線が金沢まで延伸したときには、高崎-長野間の収支は改善されましたし、北海道新幹線が札幌まで開業すれば、盛岡-新青森-新函館北斗間の収支も改善されることでしょう。「根元受益」に適正に負担を課するのは、むしろ正しいです。

 しかし、これは国の負担を軽減させるのが目的ではありません。整備新幹線の費用を抑えるよりも、規模の大きい道路予算を減らしたほうが効率的です。公共事業よりも、社会保障を見直したほうが良いです。整備新幹線の貸付料を増やすのは、残っている区間を完成させる財源に充てるためです。鉄道はネットワークにならないと効果を発揮しないものであり、一部分が未完成のままだともったいないです。しかも、ライバルが多い都市間輸送でほかの交通機関に勝つためには、新幹線が必須です。在来線特急ぐらいのスピードは、車でも出せます。枝線の西九州新幹線はともかく、北陸新幹線は新大阪まで完成させないといけません。これに充てるのなら貸付料の増加は許されます。

 JRは鉄道では稼げないので、都市部を中心に関連不動産やホテルなどでも収益を上げています。財務省はこのことにも目をつけています。この関連収入についても、貸付料の算定に考慮すべきだとしています。駅舎についても、大都市では税金ではつくらず、JRが整備することも考えています。商業施設で稼ぐことができると財務省が見ています。整備新幹線の駅は、地元産品を使うなど、無駄にお金をつかっている面もあります。大都市だから問題というのではなく、駅はもっとシンプルにしても良いでしょう。

 貸付料の値上げは財務省にとって虫が良さそうな話ですが、JR側としてはメリットがあるのでしょうか? このような話を飲んでも確実に整備新幹線ができるのならば、応じる余地はあるようです。整備新幹線を潰すのではなく、整備新幹線をつくることが財務省にも求められています。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSBX33DVSBXULFA01KM.html、産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20241028-CG7H2TKZE5OQ7LL36APUWY7BJA/)

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「釧網線フリーパス」、「地球探索鉄道花咲線フリーパス」

 JR北海道は、10月25日から、「釧網線フリーパス」、「地球探索鉄道花咲線フリーパス」を発売しています。

 「釧網線フリーパス」、「地球探索鉄道花咲線フリーパス」はどのような切符なのかと言えば、それぞれ釧網線(釧路-東釧路間を含む)、根室線釧路-根室間が連続する3日間乗り放題の切符。値段は「釧網線フリーパス」が4100円、「地球探索鉄道花咲線フリーパス」が3000円です。釧路-網走間の片道運賃が4070円、釧路-根室間の片道運賃が2860円なので、片道運賃に少し足すだけで、3日間乗り放題になるのです。

 「釧網線フリーパス」、「地球探索鉄道花咲線フリーパス」の発売期間は10月25日から2025年3月29日。利用開始日の1か月前から乗車当日まで購入することができます。利用開始日は11月2日以降で、各フリーエリア内の普通、快速列車の普通車自由席が、連続する3日間乗り放題です。「釧網線フリーパス」は釧路、標茶、摩周、知床斜里、網走の各駅で、「地球探索鉄道花咲線フリーパス」は釧路、厚岸、根室の各駅で発売します。

 この2つのフリーパス、実は補助金を活用して発売する切符です。補助金を元に算定した販売予定枚数が上限に達した場合には、発売期間の途中でも発売を打ち切ります。
(参考:JR北海道ホームページ https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/f6593f9959b4275c156facc5fba95b88_1.pdf)

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久留里線末端区間、地元も廃止容認か?

 久留里線の末端区間、久留里-上総亀山間は利用者が極めて少なく(2023年度は前年度よりも増えていますが、それでも輸送密度は64人に過ぎません)、廃止の話が出ています。この久留里線末端区間ですが、10月28日に、JR東日本、千葉県、君津市から成る沿線地域交通検討会議が、最終版となる報告書を出しました。

 しかし、明るい話はありません。報告書によれば、利用客は平日で最大15人程度、休日で最大20人程度です。1両で100人以上を運ぶことができる鉄道だと輸送力が過剰になってしまいます。そこで、鉄道を諦め、バスを運行させることを考えています。観光列車を走らせる案、上下分離を行う案にも否定的です。現状の1日8.5往復の鉄道より多い本数を走らせることを考えています。久留里線末端区間が使われないのは、久留里発着の列車が多く、久留里を過ぎると本数が大幅に減ることも一因と言われているからです。

 また、買い物や通院など、各自がバラバラに行う移動については、君津市が運行しているデマンドタクシー、「きみぴょん号」が実態に合っているとしています。バスにしろ、デマンドタクシーにしろ、今後も事業として成り立つ程度の利用者を継続的に確保するのは難しく、課題はあります。

 ともかく、これからもJRによる鉄道をそのまま維持するのは正直言って厳しいです。鉄道があるから上総亀山に行く、という人はバス転換によっていなくなりますが、地元の足としては何らかの方策は考えないといけません。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSB02GPSSB0UDCB006M.html?msockid=14a30a4a6e7662f310461f4b6ffd6323、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20241021-OYTNT50166/)

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神戸電鉄、2025年1月値上げで鉄道駅バリアフリー料金廃止

 神戸電鉄は、2025年1月19日に値上げを行います。消費税率の変更に伴うもの及び鉄道駅バリアフリー料金の導入に伴うものを除けば、1996年以来29年ぶりとなる値上げです。

 今回の値上げでは、現行(鉄道駅バリアフリー料金を含みます)から距離に応じて20~90円値上げされます。初乗りは190円から210円になります。定期券についても上がりますが、通学定期は家計への負担を考慮して、値上げ率を抑えています。

 なお、今回の値上げに伴い、鉄道駅バリアフリー料金は廃止されます。バリアフリーの整備自体は計画をむしろ前倒しで進め、さらなる内容の充実を目指すとのことですが、まだ完了していないのに簡単に廃止できるものなのでしょうか? それなら鉄道バリアフリー料金導入時に、素直に値上げすれば良かったのではないかと思えます。
(参考:神戸電鉄ホームページ https://www.shintetsu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/10/241022.pdf)

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近江鉄道の一日乗車券、期間限定で大人350円、子供10円

 通常でもお得なフリー切符が発売されている、近江鉄道。金曜日と休日なら900円で乗り放題です。その近江鉄道ですが、さらにお得な切符を発売します。

 それは、10月25日から2025年1月13日まで発売されている、「ハッピーライドパス」。金曜日と休日、そして年末年始の12月30日から2025年1月2日の間、購入時に指定した1日、近江鉄道が乗り放題です。値段は大人が350円、子供が10円です(子供だけの購入はできません)。なお、この切符ですが、スマホのアプリで発売します。

 ただし、話はここで終わりではありません。同じ時期に紙の「1DAYエンジョイパス」も発売されます。10月25日から2025年1月13日まで、主要駅や車内で購入することができます。金曜日と休日、そして年末年始の12月30日から2025年1月2日の間、購入した日の近江鉄道が1日乗り放題です。値段は大人が400円、子供が10円、とスマホより少々高いだけです。子供だけでも買うことができるようです。
(参考:近江鉄道ホームページ https://www.ohmitetudo.co.jp/railway/happyryde.350/)

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西武鉄道の2000系が近江鉄道に

 近江鉄道に新しい車両が入ります。

 とは言っても、純粋な新車が入るわけではありません。入るのは西武で走っていた、2000系です。西武の2000系が地方の私鉄に譲渡されるのは初めてのことです。2両編成を2本、4両が近江鉄道に来ました。

 近江鉄道の車両はこれまでも、西武で使われていた車両が使われてきました。しかし、今回の2000系は4扉車で、これまでの3扉車ではありません。既存の車両と扉の位置が異なりますが、4扉車になったのは、西武の事情によるものです。西武が譲渡可能な車両は4扉車しかなかったのです。ちなみに、近江鉄道は全てワンマン運転を行っているため、扉は2つしか使っていません。4扉車にすることにより乗降がスムーズになるということはないようです。

 幸い、今回譲受した2000系は2両編成2本のため、先頭車の改造は要りません。既存の車両も全て2両編成です。ただし、ワンマンカーへの改造やバリアフリーへの対応をする必要があり、そのための改造が必要になります。外装については検討中で、黄色一色から変わるかもしれません。
(参考:乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/135731)

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「京王ライナー」にオフピーク割引

 京王の座席指定列車、「京王ライナー」。この「京王ライナー」に乗るには、運賃のほかに410円の座席指定料金がかかります。しかし京王は、11月1日から29日までの平日に限り、一部の「京王ライナー」の座席指定料金を300円に値下げします。

 それでは、どの列車が対象になるのかと言えば、5時台及び9時台に橋本、京王多摩センター、京王八王子を発車する上り「京王ライナー」と、16時台及び17時半までに新宿を発車する下り「京王ライナー」です。

 もっとも、座席指定券を持たずに乗車した場合は、車内で700円の料金を払う必要があります。この値段は値下げの対象外で、ラッシュ時の「京王ライナー」と同額です。
(参考:京王ホームページ https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2024/pdf/nr20241023_offpeak.pdf)

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「モーニングライナー」、「イブニングライナー」を距離に応じた料金に

 京成も同じ11月23日にダイヤ改正を行います。

 「スカイライナー」については、成田空港21時台の便を1本増発し、21:00から23:00までの時間帯においても、20分間隔で走らせます。また、京成上野19:40発と20:20発については、「スカイライナー」を青砥、新鎌ヶ谷にも停め、沿線の人にも使いやすくします。

 また、朝晩に走る「モーニングライナー」、「イブニングライナー」については、これまで距離に関係なく450円(子供は230円)の均一料金でしたが、ダイヤ改正日の11月23日からは、距離に応じた料金になります。20キロまでなら250円(子供は130円)、21~40キロが450円(子供は230円)、41~48キロが500円(子供は250円)、49~65キロが600円(子供は300円)、66キロ以上が950円(子供は480円)です。一番高い950円は、京成上野・日暮里-空港第2ビル・成田空港間でのみ適用されます。
(参考:京成ホームページ https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/FSsgDYdY.pdf)

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京急、「イブニング・ウイング号」の停車駅追加

 京急は11月23日にダイヤ改正を行います。

 今回大きく変わるのは、夕方から夜にかけて走る、「イブニング・ウイング号」。品川を出ると上大岡までノンストップでしたが、全ての「イブニング・ウイング号」が京急蒲田、京急川崎、横浜に停まります。3駅とも乗車専用です。

 この「イブニング・ウイング号」に乗るためには、乗車券のほかに、座席指定券、「Wing Ticket」が必要です。しかし、この「Wing Ticket」、今回追加で停まる3駅では、駅の窓口では売らず、「KQuick」でしか売りません。ですから、ある程度使う人はともかく、あまり使わない人には使いづらいです。また、「イブニング・ウイング14号」、「イブニング・ウイング16号」は4両編成の金沢文庫行きとして走っていますが、利用状況を考え、8両編成の三崎口行きとして走らせます。

 羽田空港利用者については、平日、休日ともに羽田空港第1・第2ターミナル0:05発の快特品川行きを新設するとともに、休日は早朝に金沢文庫発羽田空港第1・第2ターミナル行き急行1本、夜間に羽田空港第1・第2ターミナル発金沢文庫行き急行2本を増発します。

 また、大師線については、平日の最終を繰り下げます。京急川崎発小島新田行きの最終を14分繰り下げ、京急川崎0:17発とします。平日神奈川新町5:19発の特急青砥行きを特急成田空港行き(成田スカイアクセス線経由)に変更します。
(参考:京急ホームページ https://www.keikyu.co.jp/company/news/2024/20241022HP_24100TE.html)

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中部空港へのリムジンバス、2000円に値上げ

 伏見・栄と中部空港を結ぶリムジンバスですが、11月1日から値上げになりました。1500円から2000円になります。名鉄に比べて割高なのですが、中心部の伏見・栄に直結するのが売りなのでしょう。

 また、11月1日から2025年2月28日の間、1往復が臨時増便されます。名古屋観光ホテル10:57発(栄11:10発)と中部国際空港第1ターミナル12:40発です。1日7往復から8往復に増えるのですが、この増えた1往復は完全キャッシュレスバスです。支払いは交通系ICカード、クレジットカードのタッチ決済、QR決済、WEB乗車券の事前購入、中部国際空港での乗車券事前購入のいずれかの方法で支払う必要があります。現金しか持っていなくても、並行して名鉄が頻繁に走っていますし、中部国際空港なら乗車券の事前購入ができるので、問題は小さいでしょう。
(参考:名鉄バスホームページ https://www.meitetsu-bus.co.jp/info/detail/1186)

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「県民の日学校ホリデー」は小学生150円で乗り放題

 愛知県は11月21日から27日に「あいちウィーク」を設定し、この間の1日が「県民の日学校ホリデー」として、(愛知県と仲が悪い?)名古屋市以外の公立の学校が休みになります(休みになる日は、市町村や学校によって変わります)。この「県民の日学校ホリデー」に合わせて名鉄は、「県民の日 電車バス乗り放題きっぷ」を発売します。

 「県民の日 電車バス乗り放題きっぷ」は、「名鉄電車全線1DAY フリーきっぷ(小児用)」と「名鉄バス全線1日乗車券(小児用)がセットになったもの。値段は150円です。どうやら、名鉄創業130周年と、名鉄バス創業20周年を足し合わせた数字のようです。どちらも小児用なので、愛知県の公立学校(幼稚園、小学校、特別支援学校)の児童のみが対象です。発売期間は10月21日から11月27日、利用できるのは「あいちウィーク」期間中の平日、11月21日、22日、25~27日の5日間です。

 一日名鉄や名鉄バスに乗ることができるだけでも十分お得ですが、遊園地も入園料が無料になります。南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国、日本モンキーパーク、リトルワールド、明治村が対象です。当日有効の切符1枚の呈示で、小学生1人が無料です。
(参考:名鉄ホームページ https://www.meitetsu.co.jp/profile/news/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/10/15/24-10-15aichiholiday.pdf)

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広電、宮島線を含めて240円均一に

 広電の市内線の運賃は2022年11月1日に190円から220円に値上げしたばかりですが、また値上げがあります。2025年2月1日から240円になるのです。バスについても220円均一から240円均一になります(均一運賃エリア以外も値上げされます)。

 ただ、今回の値上げは市内線だけを単純に値上げするものではありません。現在は白島線だけを乗ったときの運賃が160円、宮島線は距離に応じて140円から230円の運賃が適用されていますが、これも一律で240円になります。となりの停留所までの短い区間だけ乗っても、広電宮島口まで乗り通しても、同じ240円です。ですから、市内線から広電宮島口まで乗り通した場合、逆に270円から240円に値下げになります。バスについては広島市内均一区間エリアが北のほうに拡大します。

 新しい乗車券サービス、「MOBIRY DAYS」を使う人には割引があります。運賃は220円で済みます。現行の均一運賃と同額です。また、宮島線については、14キロまでの短距離については距離に応じた運賃となります。150円~210円なので、現行と同額か、10円高いだけです。

 定期券については、路面電車の運賃が均一になることから制度が変わります。電車全線定期券が発売されます。宮島線だけを利用する人には、乗車距離に応じた宮島線区間定期券が引き続き発売されます。バスについては、現行の乗車区間を指定した区間定期券の発売を2025年3月29日で終了し、2025年2月1日からはバス金額式定期券になります。購入金額内の区間であれば、どこでも自由に利用できます。設定した金額を超えるときは、差額のみを支払います。
(参考:広島電鉄ホームページ https://www.hiroden.co.jp/topics/2024/1023-fareinfo.html、https://www.hiroden.co.jp/topics/2022/0818-trainksitei.html)

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道の駅がイオンモールに

 亀山と天理を結ぶ自動車専用道路、名阪国道にはサービスエリアのほか、道の駅もあります。その中の一つに、針テラス(奈良市)があります。2001年に開業した道の駅で、飲食店や売店、入浴施設まであります。

 この針テラスですが、再整備されることになりました。実はこの針テラスを運営していた会社とトラブルになっていたので、新たなテナントが入らず、施設も老朽化していたのです。入浴施設以外の約5.7ヘクタールが対象で、公募の結果、イオンモールが優先交渉権者に選ばれました。これまでの豊富な開発実績が評価されたようで、ガバナンスやコンプライアンス体制が構築されているのが評価されたようです。単純に言えば、トラブルが起きにくいことが評価されたのでしょう。イオンモールとは、11月中に基本協定書を締結し、2030年4月の供用開始を目指します。南欧風の既存の建物は取り壊し、新たな施設を建てるようです。
(参考:読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20241019-OYTNT50022/、Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/38cf2368adbc5d0b4db7264d596ab27511b25d38)

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豊肥線と久大線に夜行列車

 「SL人吉」の機関車は引退しましたが、客車は引退せずにイベント用として使われています。11月29日から12月1日にかけて、その50系客車を使ったイベント列車が走ります。

 今回のイベントは夜行列車。11月29日から30日にかけて走るのが、豊肥線を走る夜行列車、「50系客車で行く!豊肥本線(阿蘇高原線)ナイトツアー 熊本~大分乗車旅」。熊本から大分へ向かう夜行列車です。列車の愛称はかつて走っていた急行にちなんで、「ムーンライト火の山」です。熊本を30日0:15に出発し(集合は11月29日23:30)、大分には6:09に到着します。途中、豊後竹田に1時間ほど停まり、「竹灯籠」でのお迎えがあります。代金は大人、子供同額で12800円。軽食代(パン、お茶)、記念乗車証代、そして豊後竹田での飲み物代が含まれます。豊後竹田での飲み物は、地酒飲み比べセット、コーヒー、つぶらなカボスの3種類から予約時に選択します。当然ながら、20歳未満の人は、お酒を選ぶことはできません。

 次の11月30日から12月1日にかけて走るのが、久大線を走る夜行列車、「50系客車で行く!久大本線(ゆふ高原線)ナイトツアー 大分~博多乗車旅」。大分から博多へ向かう夜行列車です。列車の愛称はかつて走っていた急行にちなんで、「ムーンライト由布」です。大分を1日0:18に出発し(集合は11月30日23:45)、博多には6:05に到着します。途中、豊後森に1時間半ほど停まり、旧豊後森機関庫の見学、蒸気機関車のライトアップを楽しむことができます。代金は大人、子供同額で12800円。軽食代(パン、お茶)、記念乗車証代、そして豊後森での飲み物代が含まれます。豊後森での飲み物は、甘酒、ココアの2種類から予約時に選択します。

 なお、どちらのツアーとも、満席でキャンセル待ちとなっています。
(参考:JR九州ホームページ https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2024/10/22/241022_50_series_Announcement_of_release_of_Hohi_Main_Line_Kyudai_Main_Line_night_tour.pdf)

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南海と泉北は合併しても、ダイヤは変更せず

 以前に記事にした南海と泉北の合併ですが、11月1日、国交相から認可されました。予定通り2025年4月1日に合併し、泉北高速鉄道線は南海の泉北線になります。

 これにより、深井から和泉中央までの5駅は南海に移管され、南海の駅は100駅から105駅に増えます。使っている人がどれぐらいいるかわかりませんが、駅ナンバリングも変更になります。深井はNK88、泉ケ丘はNK89、栂・美木多はNK90、光明池はNK91、和泉中央はNK92です。高野山(NK87)からの続きで番号が振られています。路線のイメージカラーは黄緑に変わります。

 運賃に関しては、初乗り運賃の二度払い解消等、沿線地域からの要望に応えることができるように検討を進めます。詳細は決定次第、発表されます。また、合併に伴うダイヤ変更はありません。
(参考:南海ホームページ https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/241101_1.pdf)

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今度は「WESTERポイント」で山陽新幹線乗り放題

 JR西日本を利用することなどによって、「WESTERポイント」は貯まります。時々、この「WESTERポイント」を使えば、驚くほどお得になる切符が発売されます。

 今日(11月1日)から発売されるのは、5000ポイント(子供は2500ポイントですが、子供だけの発売や利用はできません)で、山陽新幹線などが1日乗り放題となるもの。「WESTERポイント山陽新幹線フリーパス」です。貯めた「WESTERポイント」でしか購入することができませんが、お得な切符です。「J-WESTカード」の会員のみが買うことができ、インターネット予約の「e5489」で発売し、事前にJR西日本の駅の「みどりの窓口」等で引き換えます。

 「WESTERポイント山陽新幹線フリーパス」の発売期間は11月1日から12月26日まで、利用開始日当日でも購入することができます。利用期間は11月5日から12月26日までで、有効期間は1日だけです。乗り放題となるのは、山陽新幹線(新大阪-博多間)、東海道線・山陽線東淀川-下関間、それとおおさか東線、久宝寺、尼崎を含む大阪市内の各駅。在来線は普通列車の普通車自由席のみ利用できます。山陽新幹線については、「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」の普通車自由席なら乗り放題ですが、6回までなら「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」のグリーン車や普通車指定席に乗ることができます。「みずほ」や「さくら」は、自由席を含めて乗ることができません。
(参考:JRおでかけネット https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/detail.html?shnId=124000436)

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