久留里線末端区間、地元も廃止容認か?
久留里線の末端区間、久留里-上総亀山間は利用者が極めて少なく(2023年度は前年度よりも増えていますが、それでも輸送密度は64人に過ぎません)、廃止の話が出ています。この久留里線末端区間ですが、10月28日に、JR東日本、千葉県、君津市から成る沿線地域交通検討会議が、最終版となる報告書を出しました。
しかし、明るい話はありません。報告書によれば、利用客は平日で最大15人程度、休日で最大20人程度です。1両で100人以上を運ぶことができる鉄道だと輸送力が過剰になってしまいます。そこで、鉄道を諦め、バスを運行させることを考えています。観光列車を走らせる案、上下分離を行う案にも否定的です。現状の1日8.5往復の鉄道より多い本数を走らせることを考えています。久留里線末端区間が使われないのは、久留里発着の列車が多く、久留里を過ぎると本数が大幅に減ることも一因と言われているからです。
また、買い物や通院など、各自がバラバラに行う移動については、君津市が運行しているデマンドタクシー、「きみぴょん号」が実態に合っているとしています。バスにしろ、デマンドタクシーにしろ、今後も事業として成り立つ程度の利用者を継続的に確保するのは難しく、課題はあります。
ともかく、これからもJRによる鉄道をそのまま維持するのは正直言って厳しいです。鉄道があるから上総亀山に行く、という人はバス転換によっていなくなりますが、地元の足としては何らかの方策は考えないといけません。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSB02GPSSB0UDCB006M.html?msockid=14a30a4a6e7662f310461f4b6ffd6323、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20241021-OYTNT50166/)
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