北陸新幹線、京都市内のルート決まらないため着工できず
北陸新幹線は敦賀まで開業しましたので、残る区間は敦賀-新大阪間のみです。それほど距離は長くないのですが、まだ着工もされていません。どこを通るか、まだ決まっていないからです。
どこが決まっていないのかと言えば、京都。北陸新幹線の京都の駅をどこにつくるのかについては、東西案、南北案、桂川案の3つがあります。ここが決まれば北陸新幹線のルートが確定するのですが、それが予定の12月になっても決まらないのです。事業費や地下水の問題で話が進まないのです。ただ今回決まったのは、東西案が外れたことぐらいです。東西案は地下水に与える影響が大きいとして、候補から外れました。これで、南北案と桂川案の2つが残ったことになりますが、どちらが本命かと言えば、アクセスに優れ、地下水への影響が比較的小さい南北案です。京都までなら3案の中で一番早くできることも評価できるポイントです。しかし、南北案では京都の街中を通るので、地元の懸念があります。それを考えると、京都の中心部を通らない桂川案が採用される余地もあります。
ともかく、後もう少しで全線できる北陸新幹線ですから、なんとしても残りの区間をつくらないといけません。「サンダーバード」は在来線特急の中では結構速いのに加え、大都市大阪を起点としているため車だと混んでいて使いづらいこと、高速道路が米原経由という遠回りをしていることから、例外的に新幹線がないにもかかわらず一定の競争力を持っています。今までのように「おらが県に新幹線を」という論理が通じないので、難しい面はありますが、国全体のためには必要な区間です。万難を排してルートを決定し、新大阪までの全線開業の道筋をつけたいものです。
(参考:朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/ASSDN0G4RSDNULFA001M.html)
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