「EXサービス」見直しで、一部商品は大幅値上げへ
JR東海、JR西日本、JR九州の3社は、東海道、山陽、九州新幹線で展開している「エクスプレス予約」、「スマートEX」(まとめて「EXサービス」)の見直しをします。簡単に言うと概ね値上げです。
価格改定の理由のひとつは、JR西日本の運賃見直しとJR九州の値上げ。JR西日本の運賃見直しで変わるのは新快速が走る京都-姫路間だけなので、影響はほとんどないです。これに対してJR九州のほうは広い範囲で影響があります。「EX予約サービス」の新大阪-鹿児島中央間(「のぞみ」、「みずほ」利用。普通車指定席、通常期)は22670円から23980円に、博多-鹿児島中央間が10110円から11420円になります。「EX早特7」(普通車指定席用)の新大阪-鹿児島中央間は20000円から21400円になります。これらの改定は、4月1日発売分から行われます。
これより影響が大きいのが、「EXサービス」の早特商品のリニューアル。新たに「EXファミリー早特7」を発売します。東海道新幹線の「ひかり」、「こだま」を2~6人で利用可能なお得な商品です。また、「EX早特7」は、東海道新幹線内で「ひかり」、「こだま」のみ利用可能な商品を新たに発売します。「のぞみ」については価格の改定を行います。「EX早特21」(現行:「EX早特21ワイド」)は価格を改定し、購入後の乗車変更を不可とします。新たに子供用をつくります。「EX早特3」(現行:「EX早特3」、「EXグリーン早特3ワイド」、「EXこだまグリーン早特3」)は、「のぞみ」、「こだま」の価格を改定し、新たに「ひかり」利用商品をつくります。子供用をつくります。なお、「EX早特28ワイド」、「EXのぞみファミリー早特3」、「EXこだまファミリー早特3」は廃止されます。現在発売中の早特商品は4月24日乗車分で終了となり、リニューアル後の早特商品は5月7日乗車分から利用開始となります。また、2026年春には「EXサービス」の中の往復割引商品が廃止となります。2026年3月31日乗車分で終了となります。
それでは、リニューアル後の「EXサービス」の早特商品はどうなるのでしょうか? 東京・品川-新大阪間の普通車指定席で見ていきましょう。「EX早特7」の「ひかり」、「こだま」は12490円です。「EX早特21」の「のぞみ」は12370円から12980円になります。「EX早特3」の「こだま」グリーン車は11410円から13870円になります。一番影響が大きいのは、「EX早特3」の値上げ。東京からの帰りに「こだま」のグリーン車を使うこともあったのですが、東京・品川-名古屋間が9170円から11290円に値上げになるので、使うづらくなります。今は、普通車指定席の正規料金よりも安かったのですから。2024年11月に北関東に行ったときに予約が遅くて乗ることができなかったのが残念です。
それにしても、インターネットでの切符を進めなければならないのに、割引切符を値上げするのは、あまり賢明ではありません。本来なら、「みどりの窓口」で買う人から人件費等も加味した運賃、料金をもらうようにしなければならないのです。以前にも書きましたが、鉄道の運賃規制そのものが時代遅れです。航空機やバスなど、ほかの交通機関と戦えるようにはなっていません。今の時代に見合うような運賃体系にすることができるよう、見直す必要があります。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044041.pdf)
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