井筒屋、米原の駅弁から撤退
米原は東海道線から北陸線が分岐する交通の要衝です。滋賀県内唯一の新幹線停車駅で、JR東海とJR西日本の境の駅であり、ここで乗り換える人は多いです。
その米原で駅弁を売っているのは井筒屋。元々長浜で旅館を営業していたのですが、1889年の東海道線全通に伴い米原に移り、駅弁を売ってきました。代表的な駅弁は「湖北のおはなし」。1987年に「新幹線グルメ」として誕生した駅弁で、鴨のローストなど湖北の味が盛り込まれています。御飯は季節ごとに具が変わるおこわになっています。このほか、近江牛の産地のため、牛肉を使った弁当もあります。
その井筒屋ですが、3月20日で駅弁から撤退することになりました。1月1日にホームページがアップされ、駅弁からの撤退が発表されたのです。駅での販売が縮小され、駅すぐ近くの本社工場での販売が中心になったのはその前兆だったのでしょうか? 北陸新幹線が敦賀まで延伸され、「しらさぎ」の需要が大幅に減ったことも要因のひとつに挙げられるでしょう。
その井筒屋ですが、ホームページを見る限りでは、駅弁が主力で、そのほかの事業はほとんどと言ってもいいほどありません。駅弁を止めたら、どうやって経営していくのでしょうか?
(追記)
井筒屋の会社そのものは、不動産賃貸業の会社として存続します。
(参考:井筒屋ホームページ www.izutsuya.cc/index.htm、産経新聞ホームページ https://www.sankei.com/article/20250103-EZT24UIOKBGHTNBGCJTPXFRVEA/、朝日新聞ホームページ https://digital.asahi.com/articles/AST1712MYT17PTJB006M.html)
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