国鉄の期間より、JRになってからの期間のほうが長い
国鉄が存続した期間と、JRが発足してからの期間とでは、どちらが長いのでしょうか?
国鉄が存続したのは1949年6月1日から1987年3月31日までの間。日数にすると13818日間。これに対してJRは1987年4月1日から続いていますので、この記事を書いた2025年1月29日時点では、13819日になります。JRになったのはこの間のように思えるのですが、実は国鉄時代よりも長くなったのです。
それを考えると、JR発足当時の仕組みがそのまま維持できなくなっていることは、ある意味やむを得ないです。これがJR発足から数年の段階では、「JRの努力が足りない」で終わった話でしょう。ある程度は黒字路線の収益で赤字路線を養っていくものですがら。しかし、あれから40年近くが経ちました。鉄道は自助努力で赤字を受けていくのに対して、道路は税金で高速道路まで整備されました。鉄道は使われず、閑散としていくのは当たり前のことです。今、廃止で問題になっているのは、このようなバスでも供給過大になってしまう路線です。誰がどうやっても、経営できず、廃止になっても文句が言えないような路線です。本来なら、鉄道が社会的価値のある間に対策を取らないといけないのです。氷見線や城端線クラスの段階で対策を取らないといけないのです。JRはそういう路線でも運営してきたので、逆にそれなりの評価をしなければならないでしょう。
ほかにも、6社に細かく分けたことが良かったのか、またJRホールディングスみたいな各社の利害を調節する機関が必要だったのではないか、という話もあります。JR東海がリニアをつくるのは、金が余って仕方がない、という側面もあります。利害を調節する機関があれば、JR東海の余ったお金で新幹線を整備したり、地方の主要幹線を維持したりすることもできます。元々JR北海道やJR四国あたりは金利収入で鉄道の赤字を埋める計画でしたが、金利の低下などのようなJR発足当時に予想できなかった事態が生じても、それをカバーすることができたのです。
(参考:Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/a529df6330de50cd1c34ae248947eb4005fee69a)
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