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琴電の新車はステンレス

 香川県の私鉄、琴平電鉄はかつて大手私鉄等で走っていた、古い車両が走ることで有名ですが(80両全てがほかの会社の中古車です。一番若い車両でも製造から45年が経過しています)、新車を入れようとしています。1編成で5億円かかりますが、適当な中古車がないため、国、県、沿線市町の支援を前提に新車の導入に踏み切ることにしました。どこかの中古ではなく、完全なる新車です。

 2025年度以降に導入される(実際には2026年度後半以降の導入とみられています)この完全なる新車ですが、詳細な導入時期や車両数については決まっていません(ただし、琴電としては製造から54年以上が経過している22両は少なくとも新車に置き換えたいと考えています)。しかし、2000形という形式名は決まっています。なぜ2000なのかはわかりません。

 そして、この新車のデザインコンセプトですが、内装は「蒼」を基調としています。「蒼」は草木が茂るさまを表す言葉で、松やオリーブのほか、沿線の木々や水田などの香川の豊かな自然を象徴する色と考えています。座席は緑色にして、茶系の濃淡の床を配しています。内装はベージュを基本としています。また、座席の中間部には手すりを設置し、1人1人の座席が区分されているので、定員での着席がしやすくなっています。とても琴電の車両とは思えません。

 外装は「青」を基調としています。穏やかな瀬戸内海、澄んだ空など、讃岐路の代表的な色であり、また琴電のコーポレートカラーでもあります。そのことから車両の外装は青を基調としています。新車はステンレスなので、そのステンレスを活かしたデザインにしています。外装のデザイン案は3案あり(2月15日まで投票することができます。この投票によりデザインが決まります)、いずれも白と青を使ったものです。現在は路線ごとにカラーを変えていますが、運用の効率化も考えて1種類に統一させるようです。どれになっても、これまでの琴電にはなかったデザインです。
(参考:琴電ホームページ https://www.kotoden.co.jp//publichtm/kotoden/new/2024/series2000_vote/press20241212.pdf、読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/news/20241217-OYTNT50213/)

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