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高山線も経営移管か?

 岐阜と富山を結ぶ高山線は、富山県内に入った猪谷というところで、運行する会社が変わります。岐阜-猪谷間はJR東海、猪谷-富山間はJR西日本です。JR東海のほうは高山など著名な観光地を沿線に持ち、また岐阜近郊の通勤通学輸送がありますが、JR西日本のエリアは特急もありますがその利用は少なく、通勤通学客もそれほどいません。ただ、市町村合併でJR西日本のエリアは全て富山市になったので、意思統一はしやすいです。

 さて、この高山線ですが、持続可能な公共交通機関とするために、新たな運営形態を構築しようと考えています。その3つの案とは、(1)市がレールや車両を保有、管理し、JRが運行を行う、上下分離 (2)JRが管理や運行を行い、市が維持管理費を負担する、みなし上下分離 (3)運営の主体をほかの会社にする、経営移管 です。

 富山市はこの3つの案のうち、10年間の設備投資費やランニングコストなどの試算の結果、経営移管したほうが財政負担が最も少なくなると考えています。そして、どこに経営移管するかは明示されてはいませんが、城端線や氷見線の事例から、あいの風とやま鉄道が引き受けるのが自然と思われます。今後富山市は、JR西日本と協議を進め、新たな運営形態の方針を決めていきます。

 高山線も、城端線や氷見線と同様、それなりに利用者がいるローカル線で、JR西日本では経営が苦しいものの、社会的には鉄道サービスが望まれるところです。ただ、高山線は城端線や氷見線と違って、特急が走っているため、地元以外の利用者もそれなりにいます。そのあたりの問題はありますが、ともかく、使える鉄道にすることが第一です。
(参考:NHKホームページ https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20241222/3060018789.html、FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/804011)

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