迂回運転で遅れたらポイント
「サンダーバード」は大阪と敦賀を結ぶ特急ですが、途中の湖西線で、強風のため遅れることがよくあります。
根本的な解決策はフル規格新幹線建設なのですが、できたとしてもかなり先の話です。それまでの間は、湖西線を使わないといけません。ただ、その湖西線で強風のため遅れることがしばしばあるのです。
現在でも、特急が遅れたら、特急料金が払い戻しされます。ただ、2時間遅れないと払い戻しにはなりません。そのため、列車が少々遅れても何の補償もなく、不満だけを抱えて駅から出るのです。
そこで出てきたのが、ある程度遅れたら、クレジットカードのポイントで補償をするというもの。JR西日本は東京海上と共同で、「J-WESTカード」の会員に対して、一定の条件で特急料金の一部に相当する額を「WESTERポイント」で払うという試みを、実証実験のかたちで行います。
実証実験が行われるのは、乗車日基準で2月10日から3月9日までの間。大阪-敦賀間の「サンダーバード」が部外要因(列車妨害、踏切無謀横断、線路内立ち入り等)や災害要因(降雨、強風、地震等)のために琵琶湖線に迂回し、15分以上120分未満遅れた場合、500ポイントの「WESTERポイント」を付与するのです(特急料金が500円に満たないときはその金額に相当するだけのポイントしか付与されません)。ポイントの付与は乗車日の月末ごろです。対象となるのは「eチケットレス特急券」、「e北陸乗継チケットレス」で、チケットレス乗車した場合は対象外です。
もっとも、遅れを減らすためには、風を正確に予測する必要があります。それについては、明日の記事で書きます。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250203_00_press_SanderbirdUkai.pdf)
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