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函館線を貨物専用にしても要員が約200人必要

 北海道新幹線が札幌まで延伸されると、函館線函館-小樽間はJRから分離されます。このうち、函館-小樽間は普通列車しか通らないローカル線なので、利用者がそれなりにいる小樽付近を除いては、地元の問題として割り切ることができますが、函館-長万部間は新幹線ができても貨物列車がたくさん通ります。貨物列車も新幹線に移行しない限り、鉄道を潰すわけにはいきません。

 もし函館線が貨物専用鉄道になった場合でも、鉄道がある以上、維持管理の人員は必要です。どれぐらいの人がいるのでしょうか? JR北海道によれば、約200人が必要だということです。今までならJR北海道から一定数は出向させるのでしょうが、JR北海道にも人がいません。自己都合退職者が増え、採用環境が厳しいからです。費用も年間数十億円がかかります。

 地元が拒否するならバスにしてしまえばよいローカル線ならともかく、国の基幹となる路線は、場合によっては国が維持しないといけないでしょう。維持するのは貨物列車部分だけでよいですから。
(参考:日本経済新聞ホームページ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC222BS0S5A120C2000000/?msockid=14a30a4a6e7662f310461f4b6ffd6323)

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Comments

私は五稜郭~長万部間は貨物専用鉄道が良いと思っています。大量の農作物等を運んでいることからトラック等では非効率と考えるからです。

施設は国が管轄し、国家公務員正規職員待遇で現場職員を雇用すること(JR北海道等の民間委託だとしても)が求められると思います(現地の特殊性を考慮して)。

もし、沿線自治体が「旅客も必要」と言うならば応分(旅客運送走行距離分)の維持費用を自治体から納めてもらう形で良いと思います。

「いままでに例が無いのでやらない」のではなく、「新しい例を作るつもり」でやっていかないと日本の物流、つまり日本の国力そのものが危うくなると私は考えます。

Posted by: 直美 | 2025.02.21 01:34 AM

長万部までの函館線は貨物専用線化すれば設備の維持費用は今に比べて削減できるのではないかと思います。

もちろん、基礎経費(レール、信号、路盤の保守)はきちんとかけたうえで必要な人材をしっかり確保(JRだけではなく他の私鉄にも経費、人員算出をしてもらったらどうか)すればそれなりの価値を生み出せる路線ではないかと思います。

もっと貨物、物流の大事さを国・国土交通省・経済産業省は認識した方が良いのではないかと思います。

Posted by: 美保 | 2025.02.21 08:26 AM

 直美さん、こんばんは。

* 私は五稜郭~長万部間は貨物専用鉄道が

 新函館北斗までは新幹線アクセス用に旅客設備が要りますから、貨物専用鉄道になるのは新函館北斗以北になるでしょうか?

 旅客があるなら従来の第三セクターのシステムを使うだけです。基幹となる貨物専用鉄道だから国のお金を出す意味があるのです。

Posted by: たべちゃん | 2025.02.21 10:38 PM

 美保さん、こんばんは。

* 長万部までの函館線は

 その場合、残すルートは貨物にとって使いやすいものにしなければなりません。七飯-大沼-森間は2つのルートがありますが、勾配の緩いものを残すのです。

* もっと貨物、物流の大事さを

 地元の人も使わないようなローカル線なら、バス転換が唯一の選択肢ですが、ここは基幹となる重要な路線です。何としても維持しなければならないのです。

Posted by: たべちゃん | 2025.02.21 10:41 PM

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