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衣浦臨海鉄道の貨物輸送は石炭火力発電所頼み

 東浦と東成岩からそれぞれ伸びる、衣浦臨海鉄道。今年2025年は、そのうちの東成岩から伸びる半田線が開業してからちょうど50年です(東浦からの碧南線は2027年に開業50周年を迎えます)。

 この衣浦臨海鉄道ですが、2022年に「衣浦臨海鉄道 長期ビジョン2050」を策定しています。これによりますと、衣浦臨海鉄道の貨物輸送の主力は発電所関連業務だそうです。鉄道事業収益の3/4以上を占めます。石炭火力発電所関連での石炭灰と炭酸カルシウムの輸送がメインとなっています。

 ところが、この発電所関連業務ですが、永久に続くわけではありません。石炭火力発電所では、石炭を燃やすと当然二酸化炭素が発生します。当然ながら、発電会社としては二酸化炭素の排出量を抑えないといけないので、燃料を変えることを考えています。石炭からアンモニアに代えていきます。アンモニアなら二酸化炭素の排出がないからです。2050年までに燃料の変更を完了します。こうなると、衣浦臨海鉄道としては存続の危機です。

 企業としてはそのような環境の変化があっても生き続けなくてはいけません(もしくは余力のあるうちに会社を清算します)。そのためには、事業の再構築を図り、変えていく必要があります。貨物輸送量が減ることは明らかなので、総合物流会社に変わることを考えていくようです。
(参考:衣浦臨海鉄道ホームページ https://www.kinurin.co.jp/topics/57/)

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