東海道新幹線には様々な客が乗ります。しかし、座席はグリーン車と普通車の2種類だけで、様々な客のニーズに合うものではありません(一部の列車には「ビジネスブース」や4人用の普通個室(「ひかりレールスター」車両)があります)。特に、VIPのような客に対応できる設備はありませんでした。
ところが、個室に続いて(2026年秋のサービス開始を予定しています)、半個室もつくられることになりました。N700Sの一部について、10号車のグリーン車を5列(20席)潰して、6席の座席を用意します。通路と座席の間には鍵のかかる扉があるので、個室感覚で利用できます。
それでは、なぜこの座席は個室ではなく、半個室なのでしょうか? 実は通路と座席の間には壁がありますが、前後の座席には壁がないのです。ひとつの個室の中には座席が3つ並んでいます。その座席は大型バックシェルタイプの座席なので、前後が見えず、高いプライベート感が確保できるのです。座席は転換させることができるので(向かい合わせて2人で使うこともできます)、扉は4か所あります。前向き、後ろ向きどちらの場合でも個室みたいに使うことができます。
座席はレッグレスト付きのリクライニングシートで、専用のWi-Fiや荷物スペースも用意されています。なお、設備の仕様、サービスの内容、座席の名称、運転価格、価格等についてはまだ決まっていません。そもそも、今のところJR西日本から同様のアナウンスがないので、山陽新幹線でもこのような半個室のサービスはあるのか、わからないです。
(追記)
半個室が連結されるのはN700Sの2次車(2023~2026年度に投入される19編成)と3次車(2026~2028年度に投入予定の17編成)で、半個室がある編成には、個室も設置されます。なお、2次車はすでに営業運転を行っているものがありますが、それについては改造により半個室、個室を設置します。2020~2023年度に投入された1次車(40編成)は、普通車とグリーン車のみです。
(参考:JR東海ホームページ https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/nws000001_00071.pdf、乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/533169)
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